吉岡実参考文献目録(小林一郎 編)
《ユリイカ》1973年9月号〈特集・吉岡実〉目次〔部分〕
目次
凡例
1942年
1956年 1957年 1958年 1959年
1960年 1961年 1962年 1963年 1964年 1965年 1966年 1967年 1968年 1969年
1970年 1971年 1972年 1973年 1974年 1975年 1976年 1977年 1978年 1979年
1980年 1981年 1982年 1983年 1984年 1985年 1986年 1987年 1988年 1989年
1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年
2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
2020年 2021年
凡例
◇吉岡実の作品と人物に言及した主要な文献のうち、まず専著を書影とともに、次にそれ以外を初出の年次で掲載した。〈吉岡実書誌〉の〈主要作品収録書目録〉の参考文献に挙げたうち、割愛したものがある。
◇記載項目および配列は次のとおり。なお◆印は、未見その他による未確認情報を表わす。
執筆者名〔――は無署名〕〈標題〉(掲載紙〔朝刊の場合は表示を略した〕誌名〔《所収書名》発行所名〕、発行月等)▽〔=のちに単行本などに収録されたこ
とを示す〕著者名《所収書名》(発行所名、発行年)△〔=連載を単行本などに収録したことを示す(初出未見の場合の措置)〕〔備考〕
通雅彦著《円環と卵形――吉岡実ノート》 ジャケット
通雅彦著《円環と卵形――吉岡実ノート》(思潮社、一九七五年六月一五日)
目次
序 幼年――疑問符 |
第一章 青春――「液体」 |
第二章 成年――「静物」 |
第三章 円環――俳句 |
第四章 放射――現代俳句 |
第五章 ドラマ――「僧侶」 |
第六章 老年――「紡錘形」 |
第七章 日常――「静かな家」 |
あとがき |
………………………………………………………………………………
鶴山裕司著《詩人について》 表紙
鶴山裕司著《詩人について》(四夷書社・「夏夷」別冊第一号、一九九八年一二月三一日)
目次
T 詩人について |
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U 構築論/解体論 |
|
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―初期詩篇 |
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『昏睡季節』(一九四〇年) |
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『液体』(一九四一年) |
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『静物』(一九五五年) |
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『僧侶』(一九五八年) |
|
『紡錘形』(一九六二年) |
|
『静かな家』(一九六八年) |
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『神秘的な時代の詩』(一九七四年) |
V 引用論/他者論 |
|
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―中期詩篇 |
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『サフラン摘み』(一九七六年) |
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『夏の宴』(一九七九年) |
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『ポール・クレーの食卓』(一九八〇年) |
W 作品論/言語論 |
|
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―後期詩篇 |
|
『薬玉』(一九八三年) |
|
『ムーンドロップ』(一九八八年) |
後記 |
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………………………………………………………………………………
小林一郎編《吉岡実全詩篇標題索引〔改訂第2版〕》 表紙
小林一郎編《吉岡実全詩篇標題索引〔改訂第2版〕》(文藝空間、二〇〇〇年一二月三一日)
目次
例言 |
あ行 |
か行 |
さ行 |
た行 |
な行 |
は行 |
ま行 |
や行 |
ら行 |
わ行 |
編集付記 |
序詩(吉岡実)〔《吉岡実全詩集》未収録詩篇〕 |
………………………………………………………………………………
秋元幸人著《吉岡実アラベスク》 ジャケット
秋元幸人著《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二年五月三一日)
目次
T |
吉岡実アラベスク |
1 アラビア紋様風に |
2 《卵》と《粘土》 |
3 《亀甲体》 |
4 短歌に落ちる朔太郎の影 |
5 《アリス詩篇》私註 |
6 「サフラン摘み」 |
7 晩年の書法 |
8 《藪の中の鶯の巣》
|
U |
吉岡実と短歌・俳句 |
吉岡実とモダニズムの詩 |
吉岡実が《卵》を置く場所 |
吉岡実の《馬》の詩群 |
吉岡実と『死児』という絵 |
吉岡実のエロティシズム
|
吉岡実の《引用詩》 |
吉岡実晩年の詩境 |
後記 |
書誌 |
………………………………………………………………………………
城戸朱理著《吉岡実の肖像》 ジャケット
城戸朱理著《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四年四月一五日)
目次
吉岡実の肖像 |
わたしの処女詩集のころ |
父・あるいは夏 |
珈琲 |
食物誌 |
散文 |
本 |
桃 |
眼 |
盛岡 |
絵 |
骨董 |
坂道 |
吉岡実と指環 |
盛夏の人 |
四季をめぐる絵 吉岡実 |
夏の絵 |
沼・秋の絵 |
冬の絵 |
馬・春の絵 |
吉岡実の四季 |
吉岡実の四季 |
あとがき |
………………………………………………………………………………
秋元幸人著《吉岡実と森茉莉と》 ジャケット
秋元幸人著《吉岡実と森茉莉と》(思潮社、二〇〇七年一〇月二五日)
目次
吉岡実と北園克衛――『圓錐詩集』から戦後詩へ |
吉岡実と大岡信――Voila deux collines enchantees! |
吉岡実の食卓――吉岡実と土方巽 |
森茉莉と吉岡実 |
森茉莉と巴里 |
森茉莉と下町 |
小説西脇先生訪問記 |
後記 |
初出一覧 |
………………………………………………………………………………
小笠原鳥類著《『吉岡実全詩集』の動物を見る》 表紙
小笠原鳥類著《『吉岡実全詩集』の動物を見る〔現代詩書下ろし一詩篇による詩集 懐紙シリーズ第一集〕》(阿吽塾、二〇二〇年九月二三日)
目次
一九四二年 〔昭和一七年〕
- 北園克衛〈書評〔《液體》〕〉(新詩論60、五月)
一九五六年 〔昭和三一年〕
- 飯島耕一〈イマアジュと想像力〉(《講座現代詩2》飯塚書店、一二月)
一九五七年 〔昭和三二年〕
- ――〈今月の作品から〉(ユリイカ、七月)
一九五八年 〔昭和三三年〕
- 飯島耕一〈作品月評〉(詩学、六月)
- 篠田一士〈長詩の野心作〉(日本読書新聞、六月三○日)▽《文藝年鑑1959》(新潮社、一九五九)
- ――〈詩集『僧侶』〉(法政大学新聞、一二月一五日)
一九五九年 〔昭和三四年〕
《ユリイカ》1959年1月号 表紙(左)と《文學界》1959年11月号 表紙(右)
- 篠田一士〈きのう・きよう・あす〉(ユリイカ、一月)
- 山本太郎〈新しい一個の弾道〉(週刊読書人、一月一日)
- 飯島耕一〈詩壇展望一九五八年・作品〉(詩学年鑑、二月)
- 中川敏〈今月のベストスリー〉(現代詩、三月)
- 安東次男〈清岡卓行詩集 氷った焔〉(日本読書新聞、三月九日)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
- 大岡信〈吉岡実詩集『僧侶』〉(批評3、四月)▽大岡信《芸術マイナス1》(弘文堂、一九六○)
- 中村匡行〈吉岡実詩集「僧侶」について〉(洪水5、四月)
- ――〈現代詩人会H賞の吉岡実氏〉(週刊読書人、四月二○日)
- 飯島耕一〈生きた′セ葉の守護神たち〉(早稲田大学新聞、四月二一日)
- ――〈時の詩人――H賞をもらった吉岡実〉(詩学、五月)
- 安藤一郎〔無題〕(同前〈詮衡委員感想〉)
- 上林猷夫〈感想〉(同前)
- 北川冬彦〈ぼくの意見〉(同前)
- 高橋新吉〔無題〕(同前)
- 土橋治重〔無題〕(同前)
- 村野四郎〈詩集「僧侶」の受賞について〉(同前)
- 長島三芳〔無題〕(同前)
- 村野四郎〈H賞をうけた吉岡実の「僧侶」〉(東京新聞〔夕刊〕、五月一九日)
- ――〈素描〉(朝日新聞、五月二七日)
- 木原孝一〈詩壇展望・1958〉(《文藝年鑑1959》新潮社、六月)
- 岩田宏〈四人の詩人たちの家〉(現代詩、六月)
- ――〈だれが詩壇を動かしているか――詩壇地図をつくる人たち〉(現代詩手帖、六月)
- ――〈どうやって詩壇に出るか――その人はこうして詩人になつた〉(同前)
- 村野四郎・鮎川信夫〔対談〕〈これからの詩はどうなるか〉(同前)
- ――〈これが現代詩だ――今月の詩壇〉(同前)
- SAN〔清水康雄〕〈これが現代詩だ――今月の詩集〉(同前)
- 木島始〔〈感傷〉〕(現代詩、七月)
- 〔小田久郎〕〈危機に立つ現代詩人会〉(現代詩手帖、七月)
- 北川冬彦・草野心平〔談話〕〈四つの問題点を討議する〉(同前)
- 田村隆一〔談話〕〈明るい現代詩人会をつくるために〉(同前)
- 編集部〈編集後記〉(時間、七月)
- 那珂太郎〈吉岡実著『僧侶』について〉(新日本文学、七月)
- 清岡卓行〈幻想的序曲〉(同前)
- 〔伊達得夫〕〈Calendar〉、〈編集後記〉(ユリイカ、七月)
- 安東次男〈現代文学の可能性と詩人たち〉(朝日新聞、七月一三日)
- 中村稔〈評価の根本的な考え方――詩壇〉(日本読書新聞 1011、七月二〇日)
- ――〈問題の投書全文〉(帝都日日新聞、七月三〇日)
- 安西均〈不在幹事≠スだいま参上――東京詩壇1〉(現代詩手帖、八月)
- 那珂太郎・宗左近・沢村光博・寺山修司・高田新・浜田知章〈H氏賞事件を批判する〉(現代詩手帖、九月)
- 沢村光博・大岡信〈現代詩人会は必要か〉(同前)
- 井上俊夫〈どうあってもらいたいか〉(同前)
- 上林猷夫〈私は信念をもつて投票した〉(同前)
- 北川冬彦〈誤解にこたえる――ぼくの見た投書騒動〉(同前)
- ――〈消息〉(詩界 58、九月)
- 江原順〈現実への序〉(詩学、九月)
- 篠田一士〈詩的言語についての三つの断章〉(ユリイカ、九月)▽《吉岡實詩集》(書肆ユリイカ、一九五九)
- ――〈今月の作品から〉(ユリイカ、九月)
- 難波律郎〈吉岡実詩集『僧侶』について〉(無限2、九月)
- 大岡信〈解説〉(《現代詩全集3》書肆ユリイカ、九月)
- 吉本隆明〈戦後詩史3〉(同前)▽吉本隆明《戦後詩史論》(大和書房、一九七八)
- 篠田一士〈すばらしい言語の資質〉(早稲田大学新聞、九月一五日)
- 中島可一郎〔〈下痢〉〕(詩学、一○月)
- 高橋新吉〈今月のベスト・スリー〉(現代詩、一一月)
- ――〈あるグループの挫折と出発〉(現代詩手帖、一一月)
- 土橋治重〈私はどうして北川多喜子に投票したか〉(同前)
- ――〈動向〉(同前)
- 北川冬彦〈抗議〉(時間、一一月)
- 篠田一士〈言語について〉(文學界、一一月)▽《現代詩論大系3》(思潮社、一九六五)▽篠田一士《詩的言語》(晶文社、一九六八)
- 高見順〈詩に関するメモ〉(同前)▽同前▽《高見順全集 第十六巻》(勁草書房、一九七一)▽《高見順詩集〔現代詩文庫〕》(思潮社、一九七七)
- 荏原肆夫〈詩集「僧侶」をめぐる問題〉(囲繞地10、一二月)▽荏原肆夫《詩の文明批評的性格》(思潮社、一九六六)
- ――〈年間詩集の決算〉(現代詩手帖、一二月)
- 清水康雄〈詩論批評〉(詩学、一二月)
- 木暮克彦〈詩壇時評〉(時間、一二月)
- 吉本隆明〈文学的表現について〉(思想、一二月)▽吉本隆明《異端と正系》(現代思潮社、一九六〇)▽《吉本隆明全著作集4〔文学論T〕》(勁草書房、一九六九)
- ――〈永い停滞〉(ユリイカ、一二月)
一九六〇年 〔昭和三五年〕
- 中村稔〈「吉岡實詩集」〉(聲6、一月)▽中村稔《詩・日常のさいはての領域》(創樹社、一九七六)
- 日冲要〈卵の殻の内と外の世界〉(沙漠28、一月)
- 福岡の「時間」派〈こんな事、あんな事〉(時間、二月)
- 荏原肆夫〈吉岡実の偏執狂的コラージュの技法〉(現代詩手帖、四月)▽荏原肆夫《詩の文明批評的性格》(思潮社、一九六六)
- 史木始〈笑う若者の誕生〉(知覚通信5、六月)
- 三好豊一郎〈吉岡実の詩〉(葡萄18、六月)
- 鮎川信夫〈詩壇展望・一九五九年〉(《文藝年鑑1960》新潮社、六月)
- 平畑静塔〈蛇の時間〉(俳句評論14、七月)
- 入沢康夫〈吉岡実氏の作品の難解性〉(詩学、九月)
- 高見順〈物体としての詩〉(朝日新聞、一〇月二日)▽《高見順全集 第十六巻》(勁草書房、一九七一)
- ――〈吉岡実は前衛か〉(現代詩手帖、一一月)
- 清岡卓行〈無名の愛の美学〉(文學界、一一月)
- 高石四郎〈吉岡実の作品について〉(V2、一二月)▽高石四郎《砂漠を内にはらむもの》(近代文芸社、一九九九)
- ――〈今月の作品から〉(ユリイカ、一二月)
一九六一年 〔昭和三六年〕
- ――〈今月の作品から〉(ユリイカ、一月)
- 小海永二〈戦後詩論一〇選〉(現代詩手帖、一月)▽小海永二《近代詩から現代詩へ》(有精堂出版、一九六六)
- 小海永二〈人間・疎外・詩――今日の詩学〉(ユリイカ、二月)▽小海永二《近代詩から現代詩へ》(有精堂出版、一九六六)
- 草野心平〈いよいよもつてあきれたること哉――北川発言への再度の答え〉(詩学、三月)
- 平井照敏〈「エリュアール派」の詩人たち〉(現代詩手帖、四月)
- 山口誓子〈前衛俳句への疑い〉(朝日新聞、六月一二日)
- 篠田一士〈吉岡実〉(日本読書新聞、七月三一日)
- 清岡卓行〈作品月評 9〉(詩学、九月)
- 大森忠行〈孤絶のアバンギャルド〉(現代詩手帖、一〇月)
- 山本太郎〈吉岡実の世界〉(同前)
一九六二年 〔昭和三七年〕
- 伊達得夫〈吉岡実異聞〉(《ユリイカ抄》伊達得夫遺稿集刊行会、一月)▽伊達得夫《詩人たち――ユリイカ抄〔エディター叢書〕》(日本エディタースクール出版部、一九七一)▽伊達得夫《詩人たち――ユリイカ抄〔平凡社ライブラリー〕》(平凡社、二〇〇五)
- 篠田一士〈詩の擁護〉(文藝、五月)▽篠田一士《詩的言語》(晶文社、一九六八)
- 大岡信〈追悼〉(俳句評論 23号、六月)▽大岡信《言葉の出現》(晶文社、一九七一)〔〈富沢赤黄男――その「俳句」と「近代」 1〉と改題〕
- H氏賞事件調査会〔花岡昭・周田幹雄・伊藤幸也・松本建彦・近田千造・佐藤勝治・高橋次夫・石倉健三〕《H氏賞事件の全貌》(H氏賞事件調査会、六月)
- 小海永二〈詩の論理〉(国語通信、一〇月)▽小海永二《近代詩から現代詩へ》(有精堂出版、一九六六)
- 清岡卓行〈単純であること〉(文學界、一〇月)
- 篠田一士〈日本語の力強さと輝き〉(週刊読書人、一〇月一五日)
- 菅谷規矩雄〈反現実をそぎとられた超現実(鰐のばあい)〉(現代詩手帖、一一月)
- 入沢康夫〈新しい局面〉(日本読書新聞、一一月一二日)
一九六三年 〔昭和三八年〕
- 那珂太郎〈吉岡実についての若干の考察〉(現代詩手帖、一月)
- 那珂太郎〈現代詩のことば〉(国語通信、二月)
- 鮎川信夫〈解説〉(《現代詩人全集10》角川書店、三月)▽鮎川信夫《詩の見方――近代詩から現代詩へ》(思潮社、一九六六)
- 宮川淳〈季節はずれ・ビュッフェ展〉(東京大学新聞、四月一七日)▽《宮川淳著作集2》(美術出版社、一九八〇)
- 天澤退二郎〈現代詩の倫理――ジャーナリスティックな私論〉(大学論叢 創刊号、五月)▽天澤退二郎《紙の鏡――言葉から作品へ 作品から言葉へ》(洛神書房、一九六八)
- 篠田一士〈性と文学〉(読売新聞〔夕刊〕、五月一四日)
- 江夏美子〔江夏美好〕〈あとがき〉(《脱走記――南奇兵隊始末》風光社、七月)
- 鍵谷幸信〈『西脇順三郎全詩集』ができるまで〉(詩学、七月)
- 篠田一士〈現代詩における伝統と前衛〉(東京新聞〔夕刊〕、七月二一日)
- 金子兜太〈編集後記〉(海程9、八月)
- 天澤退二郎〈われわれは記憶を失っていないか――詩時評〉(新日本文学、九月)▽天澤退二郎《紙の鏡――言葉から作品へ 作品から言葉へ》(洛神書房、一九六八)〔〈われわれは記憶を失っていないか――詩と状況 時評一九六三〉と改題〕
- 寺田透〈現代詩一面〉(文學界、一〇月)▽寺田透《近代日本のことばと詩》(思潮社、一九六五)
- 日沼倫太郎〈存在の詩法〉(同前)
一九六四年 〔昭和三九年〕
- 天澤退二郎・岡田隆彦・長田弘〔鼎談〕〈吉岡実論〉(現代詩手帖、二月)▽《現代詩論大系6》(思潮社、一九六七)
- 小海永二〈児童詩をめぐるいくつかの問題〉(児童詩教育、三月)▽小海永二《近代詩から現代詩へ》(有精堂出版、一九六六)
- 篠田一士〈白秋瞥見〉(短歌、四月)▽篠田一士《詩的言語》(晶文社、一九六八)
一九六五年 〔昭和四〇年〕
- 篠田一士〈現代詩大観〉(文學界、三月)▽篠田一士《詩的言語》(晶文社、一九六八)
- 大江健三郎・田村隆一〔対談〕〈原初の飛行機乗り〉(現代詩手帖、七月)▽田村隆一《詩と批評B》(思潮社、一九七〇)
- 吉本隆明〈立場〉(《言語にとって美とはなにか2》(勁草書房、一〇月)
- 寺山修司〈孤独な夢想〉(《戦後詩》紀伊國屋書店、一一月)
- 小海永二〈オリジナリティーの主張――個性的な詩人群〉〈詩的神話〉(《現代の詩――新しい詩への招待》三一書房、一一月)〔一九七〇年六月、《現代詩入門――戦後詩への招待》と改題修正して大和書房から刊行の際、引用詩を〈聖家族〉から〈喪服〉に変更〕
一九六六年 〔昭和四一年〕
- 鶴岡善久〈引き裂かれた夢と現実への試み〉(《日本超現実主義詩論》思潮社、六月)
- 通雅彦〈吉岡実に対するノート〉(◆後継者たち10〜23、六月〜一九六九年五月)▽通雅彦《円環と卵形――吉岡実ノート》(思潮社、一九七五)
- 岡田隆彦〈人工の意識と旅の感覚〉(無限21、一二月)▽《岡田隆彦詩集》(思潮社、一九七〇)
一九六七年 〔昭和四二年〕
《現代詩手帖》1967年10月号 表紙
- 天澤退二郎〈語られる言葉の河へ――手帖時評〉(現代詩手帖、二月)▽天澤退二郎《紙の鏡――言葉から作品へ 作品から言葉へ》(洛神書房、一九六八)〔〈語られる言葉の河へ――詩と言葉 時評一九六七〉と改題〕
- 天澤退二郎〈吉岡実〉(《現代詩大系3》思潮社、三月)
- 田村隆一〈日録〉(日本読書新聞、五月一日)▽田村隆一《詩と批評A》(思潮社、一九六九)〔〈日録 一九六七年三月〜四月〉と改題〕
- 粟津則雄〈吉岡実〉(詩と批評、六月)▽粟津則雄《詩人たち》(思潮社、一九七二)
- 北川透〈夢の異端と異端の夢〉(南北、九月)
- 天澤退二郎〈聖化された極悪/L・ブニュエルの世界――L・ブニュエル「昼顔」をみて〉(日本読書新聞、九月二五日)▽天澤退二郎《作品行為論を求めて》(田畑書店、一九七〇)〔〈ブニュエルの世界――「昼顔」を中心に〉と改題〕
- 天澤退二郎〈詩のはじまり・詩の運命――倒叙詩論の試み〉(西脇順三郎・金子光晴監修《詩の本 T 詩の原理》筑摩書房、一〇月)▽天澤退二郎《紙の鏡――言葉から作品へ 作品から言葉へ》(洛神書房、一九六八)
- 笠原伸夫〈詩的孤独について・藤原定家〉(《中世の美学》桜楓社、一〇月)
- 〔特集・吉岡実の世界〕(現代詩手帖 一〇月)
- 岡井隆〈意味と韻律の魅力〉▽岡井隆《韻律とモチーフ》(大和書房、一九七七)
- 天澤退二郎〈異聞 吉岡実論おぼえ書き――「液体」から「僧侶」まで〉▽天澤退二郎《紙の鏡――言葉から作品へ 作品から言葉へ》(洛神書房、一九六八)〔〈吉岡実論おぼえ書き――『液体』から『僧侶』まで〉と改題〕
- 白石かずこ〈吉岡実論〉
- 吉増剛造〈オートバイ考〉▽吉増剛造《朝の手紙》(小沢書店、一九七四)〔〈オートバイあるいは走る馬――吉岡実〉と改題〕
- Y〔八木忠栄〕〈編集のおと〉▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 森茉莉〈〔書簡〕宮城まり子宛(一九六七年? 一〇月四日付)〉▽《森茉莉全集8〔マドゥモァゼル・ルウルウ〕》(筑摩書房、一九九四)▽森茉莉〔早川暢子編〕《貧乏サヴァラン〔ちくま文庫〕》筑摩書房、一九九八)
- ――〈進境めざましい詩人吉岡実〉(東京新聞〔夕刊〕、一〇月一〇日)
- 篠田一士〈文芸時評(下)〉(東京新聞〔夕刊〕、一〇月三一日)
- 三好豊一郎〈詩の素材――現代詩の技法1〉(西脇順三郎・金子光晴監修《詩の本 U 詩の技法》筑摩書房、一一月)
- 天澤退二郎〈作品の運命――手帖時評〉(現代詩手帖、一一月)▽天澤退二郎《紙の鏡――言葉から作品へ 作品から言葉へ》(洛神書房、一九六八)〔〈作品の運命――詩と言葉 時評一九六七〉と改題〕
- ――〈現代詩に光彩を放つ〉(伊勢新聞、一一月三日)
- 塚本邦雄〈修羅と悪徳との凶変の証〉(日本読書新聞、一一月六日)▽《塚本邦雄歌集〔現代詩文庫〕》(思潮社、二〇〇七)
- 安藤一郎〈思考のムーブマンと言語の構築〉(東京新聞、一一月一一日)
- 安東次男〈価値ある詩〉(読売新聞〔夕刊〕、一一月一八日)▽安東次男《詩 その沈黙と雄弁》(イザラ書房、一九六九)
- 塚本邦雄〈黄昏樂――考幻学的與謝蕪村ノート〉(喜望峰12、一二月)▽塚本邦雄評論集《夕暮の諧調》(人文書院、一九七一)
- ――〈まか不思議な詩人の手品〉(東京新聞〔夕刊〕、一二月八日)
- 村野四郎〈新しい足跡≠喜ぶ〉(日本経済新聞、一二月一八日)
一九六八年 〔昭和四三年〕
- 宮川淳〈『吉岡実詩集』〉(現代詩手帖、一月)▽《宮川淳著作集2》(美術出版社、一九八〇)
- 飯島耕一〈現代短歌への距離――岡野弘彦の短歌にふれて〉(短歌、一月)
- 清岡卓行〈吉岡実の詩(戦後詩への愛着7)〉(文学、一月)▽清岡卓行《抒情の前線》(新潮社、一九七〇)
- 長田弘〈問われるのは私達=r(週刊読書人、一月一五日)
- 吉増剛造〈現代詩の可能性求めて〉(三田新聞、一月二四日)
- 那珂太郎〈清岡卓行氏について〉(《清岡卓行詩集》、思潮社、二月)▽那珂太郎《鬱の音楽》(小澤書店、一九七七)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成T》(勉誠出版、二〇〇八)
- 澁澤龍彦〈現代日本文学における「性の追求」〉(《全集・現代文学の発見9》學藝書林、二月)▽澁澤龍彦《機械仕掛のエロス》(青土社、一九七八)
- 天澤退二郎〈滝口修造の詩的実験――1927〜1937〉(現代詩手帖、二月)▽天澤退二郎《作品行為論を求めて》(田畑書店、一九七〇)
- 澁澤龍彦〈拳玉考〉(風景、二月)▽《澁澤龍彦全集8》(河出書房新社、一九九四)▽《澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド〔集英社新書ヴィジュアル版〕》(集英社、二〇一〇)〔〈拳玉〉と改題、吉岡が贈った拳玉の写真をカラーで掲載〕
- 吉田漱〈「眼底紀行」を射る眼〉(南北、二月)
- 中桐雅夫〈言葉が創った新世界=r(朝日ジャーナル、二月一八日)
- ――〈現代詩を読むために〉(読売新聞、二月二五日)
- 加藤郁乎〈「吉岡実詩集」など(詩書批判)〉(詩学、三月)
- 高柳重信〈詩壇遠望〉(詩と批評、四月)▽《高柳重信全集V》(立風書房、一九八五)
- 飯島耕一〈現代詩の方向〉(読売新聞、四月七日)
- 安東次男・寺田透・野間宏・堀田善衛〔座談会〕〈詩と詩人〉(文学、五月)
- 宮川淳〈芸術の消滅は可能か〉(小原流挿花、六月)▽《宮川淳著作集2》(美術出版社、一九八〇)
- 入沢康夫・安東次男・篠田一士〔座談会〕〈「わが出雲・わが鎮魂」をめぐって〉(現代詩手帖、六月)▽入沢康夫《わが出雲・わが鎮魂〔復刻新版〕》資料集(思潮社、二〇〇四)
- 山本太郎〈想像力について――詩のセミナー〉(新婦人、六月)▽山本太郎《詩の作法〔現代教養文庫〕》(社会思想社、一九六八)
- 宮川淳〈言語の光と闇〉(季刊審美8、七月)▽《宮川淳著作集2》(美術出版社、一九八〇)
- 奥野健男〈東京〉(《現代文學風土記〔現代日本文學大系別冊〕》筑摩書房、八月)
- 飯島耕一〈吉岡実の詩〉(《吉岡実詩集〔現代詩文庫14〕》思潮社、九月)▽飯島耕一《シュルレアリスムの彼方へ》(イザラ書房、一九七〇)▽飯島耕一《「青猫」「荒地」超現実――詩人たちの円環》(青土社、一九八二)
- 高橋睦郎〈吉岡実氏に76の質問〉(同前)
- 土方巽〔私はこれが……〕(同前)▽土方巽《美貌の青空》(筑摩書房、一九八七)
- 小海永二〈現代詩の流れU――昭和戦後〉(伊藤整・吉田精一・分銅惇作・小海永二編《読解講座 現代詩の鑑賞4――現代詩U》明治書院、九月)
- 粟津則雄・飯島耕一・大岡信・武満徹〔座談会〕〈瀧口修造の存在〉(現代詩手帖、一〇月)
- 森茉莉〈後記――原稿紛失の記〉(《記憶の絵》筑摩書房、一一月)
- ――〈達人、渋沢テングの鼻を折る〉(週刊プレイボーイ、一一月五日)
- 山本太郎〈わかりやすい詩とは――詩のセミナー〉(新婦人、一二月)▽山本太郎《詩の作法〔現代教養文庫〕》(社会思想社、一九六八)
一九六九年 〔昭和四四年〕
- 森茉莉〈「夏の間」――或る残酷物語〉(群像、二月)▽《森茉莉全集3〔私の美の世界/記憶の絵〕》(筑摩書房、一九九三)▽森茉莉〔早川暢子編〕《貧乏サヴァラン〔ちくま文庫〕》(筑摩書房、一九九八)
- 杉本春生〈「内」と「外」と――現代詩における美の逆説的構造〉(《抒情の思想》彌生書房、三月)▽《杉本春生全集〔第2巻〕》(沖積舎、一九九二)
- 大岡信〈歌壇と詩壇〉(日本歌人クラブ会誌35、三月)▽大岡信《言葉の出現》(晶文社、一九七一)〔〈俳句や歌のこと 1〉と改題〕
- 須永朝彦〈初学・今様片袖覚え〉(琴座、四月)
- 土方巽〔談話(質問者・前田律子)〕〈殺人を演出する〉(季刊地下演劇1、五月)
- アルキメデス〔丸谷才一〕〈『ユリイカ』復刊〉(東京新聞〔夕刊〕、六月一九日)▽《丸谷才一全集〔第12巻〕》(文藝春秋、二〇一四)
- 大岡信〈吉岡実〉(《日本詩人全集34》新潮社、七月)
- 岩成達也〈詩におけるユーモアに関する一仮説――あるいは一つの冗談〉(現代詩手帖、七月)▽岩成達也《擬場とその周辺》(思潮社、一九七三)〔〈詩におけるユーモアの構造について〉と改題〕
- 安東次男〈復刊によせて〉(ユリイカ、七月)
- 金井美恵子〈肉体論へ序説第一歩〉(現代詩手帖、九月)
- 粟津則雄〈現代から未来へ〉(《現代詩鑑賞講座12 明治・大正・昭和詩史》角川書店、一〇月)
- 海上雅臣〈永田耕衣展のいきさつ〉(琴座、一一月)
- 〔藤村健次郎〕〈現代詩人会の発足〉(読売新聞社文化部編〈《戦後文壇事件史》読売新聞社、一一月)△《読売新聞〔日曜版文芸ウィークリー〕》◆(一九六八年)
- 森富貴〈あとがき〉(森於菟《父親としての森鴎外〔筑摩叢書〕》 (筑摩書房、一二月)▽森於菟《父親としての森鴎外〔ちくま文庫》 (筑摩書房、一九九三)
一九七〇年 〔昭和四五年〕
- 岡田隆彦〈せっかちな自伝〉(《岡田隆彦詩集》思潮社、二月)
- 小海永二〈吉岡実〉(《日本の詩歌27 現代詩集》中央公論社、三月)
- ◆粟津則夫〈書評『抒情の前線――戦後詩十人の本質』〉(読売新聞、四月二八日)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
- 入沢康夫〈グループから離れて――源流に峻立する吉岡実〉(東京新聞、五月四日)
- 金井美恵子〈優しい℃黒]論集――清岡卓行著 抒情の前線〉(同前)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)(同前)
- ◆三木卓〈書評『抒情の前線――戦後詩十人の本質』〉(図書新聞、五月九日)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
- ◆木原孝一〈書評『抒情の前線――戦後詩十人の本質』〉(週刊読書人、六月八日)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
- 原子朗〈吉岡実〉(國文學 解釈と教材の研究、七月臨時増刊〈特集 100人の作家に見る性と文学=r)
- 金井美恵子〈吉岡実〉(日本読書新聞、七月一三日)
- 日沼滉治〈吉岡実〉(國文學、九月)
- ◆原子朗〈「現代批評 名著への招待」から〉(國文學、一〇月臨時増刊)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
- 大岡信〈断章〔XVII〕〉(ユリイカ、一一月)▽大岡信《彩耳記》(青土社、一九七二)▽《大岡信著作集13〔文学的断章1〕》(青土社、一九七八)
- ◆長田弘〈書評『抒情の前線――戦後詩十人の本質』〉(解釈と鑑賞、〔第35巻11号〕)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
一九七一年 〔昭和四六年〕
- 滝本明〈陸封された語〉(日本読書新聞、一月一日)▽滝本明《余白の起源》(白地社、二〇〇六)
- 大野順一〈戦後詩史序説――ひとつの思想史的あとづけの試み〉(嶋岡晨・大野順一・小川和佑編《戦後詩大系W》三一書房、二月)
- 嶋岡晨〈戦後詩の展望――詩壇略地図〉(同前)
- 小川和佑編〈戦後詩史年表〉(同前)
- 瀬川司郎〈吉岡実論のために――『液体』について・ノート〉(今日の詩 12〔休刊号〕、二月)▽中川正憲(編集)《今日の詩 '70. 3月号〜'71. 2月号》(今日の詩話会)
- 岡田隆彦〈現代馬引事典〉(現代詩手帖、三月)
- 安宅夏夫〈現代詩におけるブラックユーモア――吉岡実・会田綱雄の作品などについて〉(ピエロタ 11、四月)
- ――〈本の美学〔西脇順三郎全集〕〉(朝日新聞、四月二六日)
- 小寺謙吉・佐々木嘉朗《現代日本詩書綜覧――昭和戦後篇》(名著刊行会、五月)
- 渋沢孝輔〈なぜ沈黙する戦後詩の旗手〉(東京新聞〔夕刊〕、七月一日)
- 滝本明〈表出への原基〉(日本読書新聞、七月五日)
- 嶋岡晨〈抑圧の悪夢から解放の幻想へ――吉岡実、安西均、滝口雅子、磯村英樹、寺門仁〉(《詩とエロスの冒険》社会思想社、一〇月)
- 難波律郎〈回想の飯島耕一〉(飯島耕一詩集1《他人の空》月報〈飯島耕一・人と作品〉、山梨シルクセンター出版部、一〇月)
- 大岡信・粟津則雄〔対談〕〈戦後詩とは何か〉(國文學 解釈と教材の研究、一〇月)
- 鶴岡善久〈日常性を超えるもの〉(同前)
- 佐藤房儀〈戦後詩人の肖像(吉岡実)〉(同前)
- 天澤退二郎〈沈黙批判は核心を誤るな〉(東京新聞〔夕刊〕、一一月四日)▽天澤退二郎《夢魔の構造――作品行為論の展開》(田畑書店、一九七二) 〔〈詩壇時評――71・11・4〉と改題〕
- 入沢康夫〈解散した三つの詩のグループのこと〉(ユリイカ、一二月)▽入沢康夫《詩にかかわる》(思潮社、二〇〇二)
- 饗庭孝男〈戦後詩の死と言語〉(同前)▽饗庭孝男《神なき詩の神学》(青土社、一九七二)
- 平林敏彦〈「今日」の会〉(同前)
- 飯島耕一・大岡信〔対談〕〈「鰐」とその周辺〉(同前)▽飯島耕一詩集《ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩》(書肆山田、一九七六)
一九七二年 〔昭和四七年〕
- 大岡信〈断章〔4-T〕〉(ユリイカ、一月)▽大岡信《狩月記》(青土社、一九七三)▽《大岡信著作集13〔文学的断章1〕》(青土社、一九七八)
- 大岡信〈西脇さんの陽差し〉(《西脇順三郎詩画集「蘀」〔別冊〈輪のある世界の旅人〉〕》詩学社、一月)▽大岡信《年魚集――文学的断章》(青土社、一九七六)〔〈蒼い陽差し――西脇順三郎の絵〉と改題〕▽《大岡信著作集〔第14巻〕》(青土社、一九七八)
- 鶴岡善久〈〈詩〉の一九七〇年代〉(國文學、六月臨時増刊〈1970年代文学の状況と認識〉)
- 宮内豊〈吉増剛造、または〈絶頂への意志〉〉(同前)
- (目)〈伝統詩歌に深い関心――ゆきづまり脱出を模索する現代詩〉(朝日新聞、七月一一日)
- 鮎川信夫・粟津則雄・長田弘・木原孝一〔座談会〕〈戦後詩とはなにか〉(現代詩手帖、八月)
- 高田敏子〈見えないものまで見る心〉(《詩の世界》ポプラ社、八月)
- 赤尾兜子〈錯誤からの脱出〉(現代詩手帖、一〇月)
- 一色真理〈此処ではない何処かへ――石原吉郎と吉岡実〉(詩と思想、一〇月)
- 天澤退二郎〈非日常的日常〉(公評、一一月)▽天澤退二郎詩集《夜々の旅〔叢書・同時代の詩U〕》(河出書房新社、一九七四)〔〈非日常的日常 1972〜1973〉と改題〕
- 好美浩光〈吉岡実論〉(太子堂文学T〔冬季号〕、一二月)
- 粟津則雄・天澤退二郎・入沢康夫・渋沢孝輔〔共同討議〕〈変貌する現代の詩論〉(ユリイカ、一二月)
一九七三年 〔昭和四八年〕
《ユリイカ》1973年9月号 表紙
- 清水康雄〈汎神論的エロティシズム〉(図書新聞、二月一七日)
- 小室等〈現代詩を作曲すること〉(ユリイカ、三月)▽小室等対談集《ポップス談義》(ヤマハ音楽振興会、一九七五)〔〈後書きにかえて〉に吸収〕
- 渋沢孝輔〈戦後詩の言語〉(國文學 解釋と鑑賞、四月〈戦後詩・その構造と位相〉)▽渋沢孝輔詩論集《極の誘い》(晶文社、一九七三)
- 境忠一〈戦後詩と伝統〉(同前)
- 中桐雅夫〈戦後詩とイギリスの詩〉(同前)
- 森万紀子〈私の出会った戦後詩〉(同前)
- 篠田一士〈解説〉(《現代日本文學大系93》筑摩書房、四月)▽篠田一士《現代詩髄脳》(集英社、一九八二)
- 岡田隆彦〈装幀家・吉岡実〉(出版ニュース、六月上旬、〈ブック・ストリート〉欄のコラム〈装幀〉)
- 天澤退二郎〈非日常的日常〉(公評、七月)▽天澤退二郎詩集《夜々の旅〔叢書・同時代の詩U〕》(河出書房新社、一九七四)〔〈非日常的日常 1972〜1973〉と改題〕
- 〔特集・吉岡実〕(ユリイカ 九月)
- 澁澤龍彦〈吉岡実の断章〉▽澁澤龍彦《人形愛序説》(第三文明社、一九七四)
- 北園克衛〈吉岡実の詩についての簡単な意見〉
- 池田満寿夫〈繁殖する感覚の細胞〉▽池田満寿夫《思考する魚》(番町書房、一九七四)
- 土方巽〈或る場所にある卵ほどさびしいものはない〉▽《土方巽全集U》(河出書房新社、一九九八)
- 天澤退二郎〔詩〕〈肉眼・航海の終り――吉岡実に〉▽天澤退二郎詩集《夜々の旅〔叢書・同時代の詩U〕》(河出書房新社、一九七四)
- 入沢康夫〔詩〕〈《やわらかい恐怖》〉▽入沢康夫詩集《「月」そのほかの詩》(思潮社、一九七七)
- 瀧口修造〔詩〕〈独り言の形式で――吉岡実に〉▽瀧口修造《余白に書く2》(みすず書房、一九八二)
- 飯島耕一〈遂に吉岡来たれり〉
- 谷内六郎〈吉岡さんの眼〉
- 太田大八〈カメレオンの眼〉
- 金井美恵子〈桃―あるいは下痢へ――吉岡実へ〉▽金井美恵子《添寝の悪夢 午睡の夢》(中央公論社、一九七六)
- 高橋睦郎〈ミステリーの人〉
- 種村季弘〈吉岡実のための覚え書〉▽種村季弘《壺中天奇聞》(青土社、一九七六)
- 高橋康也〈吉岡実がアリス狩りに出発するとき〉▽高橋康也《ノンセンス大全》(晶文社、一九七七)
- 金井塚一男〔写真〕〈グラビア 吉岡実の眼〉
- 渋沢孝輔〈吉岡実論――『僧侶』まで〉▽渋沢孝輔詩論集《極の誘い》〈吉岡実――『僧侶』まで〉(晶文社、一九七三)
- 粟津則雄〈吉岡実の近作をめぐる二、三の感想〉▽粟津則雄《詩の解体》(思潮社、一九七七)
- 永田耕衣〈吉岡さんの字〉
- 難波田龍起〈吉岡実さんのこと〉
- 山口洋子〈吉岡実さんのこと〉
- 合田佐和子〈空想の肖像写真〉
- 栃折久美子〈吉岡さんの装幀〉▽栃折久美子《製本工房から》(冬樹社、一九七八)〔〈吉岡実さんの装幀〉と改題〕 ▽栃折久美子《美しい本〔大人の本棚〕》(みすず書房、二〇一一)
- 福島章〈自我と世界の裂け目――吉岡実試論〉 ▽福島章《天才の精神分析――パトグラフィの冒険》(新曜社、一九七八)〔〈自我と社会の裂け目――吉岡実試論〉と改題。文末の初出掲載誌の(「ユリイカ」一九七二年九月)は一九七三年が正しい〕
- 岡井隆〈吉岡実詩との一週間――「タコ」「サフラン摘み」その他〉▽岡井隆《韻律とモチーフ》(大和書房、一九七七)
- 高柳重信〈吉岡実と俳句形式〉▽《高柳重信全集V》(立風書房、一九八五)
- 財部鳥子〈マチエルの詩――吉岡実論〉
- ――〈吉岡実詳細年譜〉
- ――〈主要参考文献〉
- 三浦雅士〈編集後記〉▽三浦雅士《夢の明るい鏡》(冬樹社、一九八四)
- 小海永二《日本戦後詩の展望》(研究社出版、一〇月)
- 明珍昇〈新しき青春の開花〉(村野四郎・関良一・長谷川泉・原子朗編《講座日本現代詩史4〔昭和後期〕》右文書院、一一月)
- 唐川富夫〈昭和後期詩誌解題〉(同前)
- 小川和佑編〈日本現代詩史年表〉(同前)
- 天澤退二郎〈現代詩と宮澤賢治――歩行と詩法〉(國文學 解釋と鑑賞、一二月)▽天澤退二郎《《宮澤賢治》論》(筑摩書房、一九七六)
一九七四年 〔昭和四九年〕
- 大岡信〈断章[6-U]〉(ユリイカ、二月)▽大岡信《年魚集》(青土社、一九七六)▽《大岡信著作集14〔文学的断章2〕》(青土社、一九七八)
- 金子晋〈非佛・耕衣に遇ふの記〉(琴座、三月)
- 深澤忠孝〈吉岡実論――詩的神話の屹立〉(詩と思想、四月)
- 吉田熈生〈第3章 現代詩の展開 U――概説〉(《現代の詩と詩人》有斐閣、五月)
- 星野徹〈吉岡実〉(同前)
- 桑原茂夫〈暗箱での語らい〉(現代詩手帖、五月)
- 岡庭昇〈沈黙への意志〉(現代詩手帖、八月)
- 宮城賢〈昼の詩と夜の詩――詩論の一歩手前で(一)〉(磁場2、八月)▽宮城賢評論集《生と詩》(国文社、一九七六)
- 江原和己〈青春への回帰〉(《岩成達也詩集》思潮社、一〇月)
- 和田芳恵〈思い出すこと〉(《回想の古田晁》筑摩書房、一〇月)▽和田芳恵《順番が来るまで》(北洋社、一九七八)▽臼井吉見編《そのひと――ある出版者の肖像》(径書房、一九八〇)
- 塚本邦雄〈煌めく蠍〉(《煉獄の秋》人文書院、一一月)
- 宮城賢〈昼の詩と夜の詩――詩論の一歩手前で(二)〉(磁場3、一一月)▽宮城賢評論集《生と詩》(国文社、一九七六)
- 吉本隆明・鮎川信夫・大岡信〔共同討議〕〈昭和詩五〇年をどうとらえるか〉(ユリイカ、一二月)
- 岡田隆彦〈第三期の詩人たち――「鰐」を中心に〉(同前)
一九七五年 〔昭和五〇年〕
- 洲之内徹〈気まぐれ美術館13――続・続・山荘記〉(芸術新潮、一月)▽洲之内徹《気まぐれ美術館》(新潮社、一九七八)
- 稲川方人〈三つの真空から〉(書紀1、三月)
- 金井美恵子〈夢の異文〉(海、五月)▽金井美恵子《添寝の悪夢 午睡の夢》(中央公論社、一九七六)
- 吉増剛造〈神秘的な表面張力〉(現代詩手帖、六月)▽吉増剛造《わたしは燃えたつ蜃気楼》(小沢書店、一九七六)
- 岡田隆彦〈馬と詩人――吉岡実詩集「神秘的な時代の詩」(新詩論10)〉(すばる20、六月)
- 稲川方人〈屈辱の読書のめぐり〉(書紀3、九月)
- 加藤郁乎〈一字の師、大度の友〉(ユリイカ、九月)
- 岡井隆〈萩原朔太郎論〉(《萩原朔太郎詩集〔現代詩文庫〕》思潮社、一〇月)▽岡井隆《ロマネスクの詩人たち――萩原朔太郎から村上一郎まで》(国文社、一九八〇)
- 高橋康也〈肉のようなものが甲羅のなかへ〉(ユリイカ、一〇月)
- 大岡信〈作者近来の最高の作品〉(朝日新聞〔夕刊〕、一〇月二八日)▽大岡信《現代文学・地平と内景》(朝日新聞社、一九七七)
- 木原孝一《日本の詩の流れ〔日本の詩〕》(ほるぷ出版、一二月)
- 岡庭昇〈いまひとつの戦後――吉岡実と石原吉郎〉(《冒険と象徴――60年代詩の運命》思潮社、一二月)
- 天澤退二郎・岡田隆彦・清水哲男・鈴木志郎康・高橋睦郎・吉増剛造〔座談会〕〈現代詩今年度の成果〉(現代詩手帖、一二月)
一九七六年 〔昭和五一年〕
- 清水昶〈詩人の病理学〉(《抒情の遠景》アディン書房、二月)△《共同通信》◆(一九七三年九月〜一二月)
- ◆佃学〈吉岡実・覚書――くずれてゆく時間の袋〉(apocr. 3号、二月)▽佃学詩論集《詩と献身〔レアリテ選書2〕》(レアリテの会、一九八二)▽《佃学全作品〔第1巻〕》(田畑書店、二〇一八)
- ――〈装丁でも才能発揮する詩人の吉岡氏〉(朝日新聞〔夕刊〕、四月二七日)
- 天澤退二郎〈現代詩歌の問題点〉(《岩波講座 文学 7 表現の方法 4――日本文学にそくして 下》、岩波書店、五月)▽天澤退二郎《《宮澤賢治》鑑》(筑摩書房、一九八六) 〔〈詩の成立と運命――朔太郎、暮鳥そして賢治〉と改題〕
- 前川知賢〈アイデンティティへの旅〉(◆原始林46、八月)▽前川知賢《現代詩の旗手たち》(土曜美術社、一九八〇)
- ◆飯島耕一〈ふしぎな肉体を持つ夢〉(文學界、九月)▽《続・清岡卓行詩集〔現代詩文庫〕》(思潮社、一九九四)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成T》(勉誠出版、二〇〇八)
- 大岡信〈現代の悲劇的な形象〉(朝日新聞〔夕刊〕、九月二一日)▽大岡信《現代文学・地平と内景》(朝日新聞社、一九七七)
- 菅野昭正〈幻視を摘む〉(海、一〇月)
- 財部鳥子〈語り止めぬナレーションの人格〉(日本読書新聞、一〇月四日)
- 入沢康夫〈新しい境地に踏みこむ〉(読売新聞〔夕刊〕、一〇月七日)
- M〔高橋睦郎〕〈でいあろごす〉(饗宴 秋・二号、一一月)
- 高橋龍〈書評『耕衣百句』吉岡実編〉(俳句研究、一一月)
- 中上健次〈翻訳した詩〉(ユリイカ、一一月)▽中上健次《夢の力》(北洋社、一九七九)
- 丸谷才一〈菊なます〉(朝日新聞、一一月一四日)▽丸谷才一《遊び時間2》(大和書房、一九八〇)
- 飯島耕一・鈴木志郎康・清水昶〔鼎談〕〈鼎談時評〉(現代詩手帖、一二月)
- 佐佐木幸綱・岡田隆彦・荒川洋治・渋沢孝輔・高橋睦郎・粟津則雄・川村二郎・鷲巣繁男・佐々木幹郎・井上輝夫・菅野昭正〈アンケート今年度の収穫〉(同前)
- 山口哲夫・稲川方人・松本邦吉・河野道代・平出隆・荒川洋治〈表出、六〇年以後〉(邪飛1、一二月)
- 渋沢孝輔〈〈悪趣味な旅〉あるいは浄福の犯罪――吉岡実詩集「神秘的な時代の詩」「サフラン摘み」〉(すばる26、一二月)▽渋沢孝輔《思考の思考》(思潮社、一九七七)
- 篠田一士・飯島耕一・渋沢孝輔・北村太郎・川村二郎・菅野昭正・澁澤龍彦・天澤退二郎・岡田隆彦〈アンケート一九七六年の成果〉(文藝、一二月)
- 境忠一〈ことば≠ニの緊張――吉岡実・清岡卓行・大岡信の場合〉(國文學 解釋と鑑賞、一二月)
- 大岡信・川村二郎・篠田一士〈'76 回顧――文学(ベスト5)〉(朝日新聞、一二月一四日)
- ――〈現代詩の円熟と多様性〉(朝日新聞〔夕刊〕、一二月一六日)
- ――〈吉岡実氏に高見順賞〉(朝日新聞、一二月二二日)
一九七七年 〔昭和五二年〕
- ――〈詩集「サフラン摘み」で高見順賞を受ける吉岡実〉(朝日新聞、一月九日)
- ――〈生活に厳しい紳士ほどいい詩を書きます〉(週刊読売、一月二二日)
- 高橋睦郎〈めでたきかな詩人――跋にかえて〉(《詩から無限に遠く》思潮社、一月)
- 中村真一郎〔第七回 高見順賞 一九七六年度 選評〕〈詩の先頭に立つ成果〉(現代詩手帖、二月)▽公益財団法人高見順文学振興会編《高見順賞五十年の記録 一九七一―二〇二〇》(公益財団法人高見順文学振興会、二〇二〇)
- 田村隆一〔同前〕〈畏怖をいだく詩人〉(同前)
- 山本太郎〔同前〕〈自由な境地に達する〉(同前)
- 大岡信〔同前〕〈あざやかな新作の展開〉(同前)
- 入沢康夫〔同前〕〈追随を許さぬ肉感性〉(同前)
- ――〈詩人が詩人にほめ言葉を贈るときは……〉(週刊読売、二月一九日)
- 小笠原賢二〈「厳粛なる暗黒の祝祭」の世界――高見順賞受賞の吉岡実氏に聞く〉(週刊読書人、二月二一日)▽小笠原賢二《黒衣の文学誌――27人の〈創作工房〉遍歴〔雁叢書〕》(雁書館、一九八二)〔〈吉岡実――「厳粛なる暗黒の祝祭」の世界〉と改題〕
- 鶴岡善久〈〈サフラン摘み〉に関するaからeまでの私的な断片〉(詩学3月号、二月)
- 高橋渡〈抒情について――私の立場から〉(信州白樺 25、三月)▽高橋渡詩人論集《抒情の錘》(教育出版センター、一九八二)
- 那珂太郎・入沢康夫〈「わが出雲」と「はかた」――相互改作の試み〉(現代詩手帖、三月)▽那珂太郎・入沢康夫《重奏形式による詩の試み――相互改作/「わが出雲」「はかた」》(書肆山田、一九七九)
- 那珂太郎〈「わが出雲」〉(同前)▽同前
- 中井英夫〈夢の跡〉(〔第19次〕新思潮2、五月)▽中井英夫〈解説――狂気の冠〉〔〈夢の跡〉の前半部分を含む〕(《椿實全作品》、立風書房、一九八二)
- 丸谷才一〈しどろもどろな文学辞典〉(海、五月)▽丸谷才一《遊び時間2》(大和書房、一九八〇)
- 金井美恵子〈なぜ詩を書けないのか〉(同前)
- 大岡信〔談〕〈異物を抱え込んだ詩〉(《大岡信著作集1〔詩T〕》青土社、六月)
- ――〈人物交差点(吉岡実)〉(中央公論、六月)
- 入沢康夫〈詩'76〉(《文芸年鑑1977》新潮社、六月)
- 平出隆〈未知の解読〉(現代詩手帖、七月)▽平出隆《破船のゆくえ》(思潮社、一九八二)
- 高橋康也〈想像力が死ぬとき〉(世界、七月)▽高橋康也《ウロボロス》(晶文社、一九八〇)
- 大岡信〔談〕〈芸術と〈ことば〉〉(《大岡信著作集10〔芸術論T〕》青土社、八月)
- 篠田一士〈詩人の運動神経について〉(文學界、八月)▽篠田一士《現代詩髄脳》(集英社、一九八二)
- 藤井貞和〈現代詩の方法〉(《近代文学 9 現代の詩歌》有斐閣、八月)▽藤井貞和《口誦さむべき一篇の詩とは何か》(思潮社、一九八九)
- 小海永二〈現代詩のことば〉(同前)▽小海永二《現代詩の明日を求めて》(有精堂出版、一九八三)
- 岡田隆彦〈美術と文学をつらぬく眼〉(朝日新聞〔夕刊〕、一一月二九日)
- 飯島耕一〈いま詩の「文体」はどうなっているか〉(文体、一二月)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)
- 竹西寛子〈和田芳恵さんのこと〉(群像、一二月)
- 新倉俊一〈吉岡実の英訳詩集〉(英語青年、一二月)
- 山口昌男〈カーニヴァルへの招待――セリエントとエークマンの世界〉(芸術生活、一二月)▽山口昌男《山口昌男ラビリンス》(国書刊行会、二〇〇三)〔〈カーニバルへの招待――セリエントとエークマンの世界〉と改題〕
- 真鍋博〈〔忘れられない本〕影秘めた自己のあかし――書肆ユリイカ刊『ロートレアモン全集』〉(朝日新聞、一二月一九日)▽朝日新聞社編《忘れられない本》(朝日新聞社、一九七九)
一九七八年 〔昭和五三年〕
- 会田綱雄〈吉岡実の猫〉(《人物詩》筑摩書房、一月)
- ◆吉本隆明〈戦後詩における修辞論〉(木野評論 9、三月)▽《吉本隆明〈未収録〉講演集10――詩はどこまできたか》(筑摩書房、二〇一五)
- 飯島耕一〈吉岡実『サフラン摘み』論〉(《島の幻をめぐって》思潮社、四月)
- 大岡信〔談〕〈牧水、天心、子規、虚子について〉(《大岡信著作集9〔近代詩人論〕》青土社、四月)
- 北村太郎〈吉岡実の『サフラン摘み』〉(《詩を読む喜び》小沢書店、四月)
- 澁澤龍彦〈玩物草紙――天ぷら〉(朝日ジャーナル、五月五日)▽澁澤龍彦《玩物草紙》(朝日新聞社、一九七九)
- 北川透〈死児の哺乳――あるいは形而上の下痢〉(現代詩手帖、六月)▽北川透《詩的弾道――同時代覚書・下》(思潮社、一九七九)▽《北川透 現代詩論集成2――戦後詩論 変容する多面体》(思潮社、二〇一六)
- 入沢康夫〈吉岡実の転生〉(《新選吉岡実詩集》思潮社、六月)
- 古谷鏡子〈見ることと見られること〉(新日本文学、七月)▽古谷鏡子《詩と小説のコスモロジィ――戦後を読む》(創樹社、一九九六)
- 境忠一〈感性による自己回復〉(《現代詩物語》有斐閣、八月)
- 吉本隆明〈修辞的な現在〉(《戦後詩史論》大和書房、九月)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成T》(勉誠出版、二〇〇八)
- 澁澤龍彦〈ポルノグラフィーをめぐる断章〉(現代思想、九月)▽澁澤龍彦《城と牢獄》(青土社、一九八〇)
- 四谷シモン〈日記・一九六九年夏〉(《機械仕掛の神》イザラ書房、一〇月)
- 鮎川信夫・吉本隆明〔対談〕〈戦後詩の10篇を読む〉(現代詩手帖、一〇月)▽鮎川信夫・吉本隆明《詩の読解》(思潮社、一九八一)
- 北村太郎・渋沢孝輔・鈴木志郎康・清水昶〔座談会〕〈自選10篇を読む〉(同前)
- 大岡信〈影媛あはれ〉(《日本詩歌紀行》新潮社、一一月)
- 野呂邦暢〈本盗人――佐古啓介の旅(五)〉(野性時代、一一月)▽野呂邦暢《愛についてのデッサン――佐古啓介の旅》(角川書店、一九七九)
- 粟津則雄〈ことばの存在――現代の詩をめぐって〉(俳句、一二月)▽粟津則雄《詩歌のたのしみ》(角川書店、一九七九)
- 高橋康也・矢川澄子・別役実〔鼎談〕〈ひとりぽっちのアリス〉(ユリイカ、一二月)
一九七九年 〔昭和五四年〕
- 須永朝彦〈たとへば吉岡さん〉(詩と思想、一月)▽須永朝彦《扇さばき》(西沢書店、一九八二)
- 種村季弘〈素老人高速漫歩〉(琴座、二月)▽種村季弘《器怪の祝祭日》(沖積舎、一九八四)
- 入沢康夫〈言葉の重層性といふこと〉(國文學、九月)▽入沢康夫《詩にかかわる》(思潮社、二〇〇二)
- 杉本春生〈吉岡実の技法〉(《現代詩入門》思潮社、一〇月)
- 山下武〈模索の時代を迎えた限定本の出版〉(特選街、一〇月)▽山下武《古書のざわめき》(青弓社、一九九三)
- えんじよう・せい〈吉岡実・私注――僧侶について〉(現代詩研究グループ編《論集=現代詩の世界 3》現代詩研究グループ、一〇月)
- ――〈吉岡実氏の英訳詩集好評〉(読売新聞〔夕刊〕、一〇月二〇日)
- 飯島耕一〈詩人の笑い〉(短歌、一一月)▽飯島耕一《詩人の笑い》(角川書店、一九八〇)
- 飯島耕一・北村太郎・長谷川龍生〔鼎談〕〈現在の詩にもの申す〉(ユリイカ臨時増刊、一一月)
- 安藤元雄〈二種類の時間〉(《現代詩を読む》小沢書店、一一月)
- 多田智満子〈秋のサフラン〉(毎日新聞〔夕刊〕、一一月二〇日)
- 篠田一士〈詩集は大家や新進とも充実〉(毎日新聞〔夕刊〕、一一月二七日)▽篠田一士《創造の現場から》(小沢書店、一九八八)
- 岡田隆彦〈あとがき〉(《美術散歩50章――出会いが創る芸術家の生涯》大和書房、一二月)
- 平出隆〈澄明な死のひろがり〉(毎日新聞、一二月一七日)▽平出隆《破船のゆくえ》(思潮社、一九八二)
- 鈴木志郎康〈内面的文脈の破算へ〉(読売新聞〔夕刊〕、一二月二一日)
一九八〇年 〔昭和五五年〕
《現代詩手帖》1980年10月号 表紙
- 永田耕衣〈二句勘辨〉(琴座、一月)
- 岡田隆彦〈コラージュに近い頻繁な引用〉(日本読書新聞、一月二一日)
- 鍵谷幸信〈西脇順三郎と高見順〉(《現代詩読本――13 高見順》思潮社、二月)▽鍵谷幸信《詩人 西脇順三郎》(筑摩書房、一九八三)〔〈高見順と西脇〉と改題〕
- 菊池千里〈言葉の卵劇〉(詩と思想8、五月)▽松下千里《生成する「非在」》(詩学社、一九八九)
- 塚本邦雄〈うつつの華〉(《現代短歌全集〔第十巻 昭和二十一年〜二十四年〕》付録 月報1、筑摩書房、六月)
- (R)〈一車線の文章〉(日本読書新聞、七月一四日)
- 北川透〈爽快∞無垢≠ネ肖像〉(読売新聞〔夕刊〕、七月二三日)▽北川透《現代詩前線》(小沢書店、一九八四)
- 飯島耕一〈吉岡実のこと〉(朝日新聞〔夕刊〕、七月二六日)
- 篠田一士〈二つのすぐれた詩集〉(毎日新聞〔夕刊〕、七月二八日)▽篠田一士《創造の現場から》(小沢書店、一九八八)
- 助広剛〈吉岡実の経験と詩作――「苦力」をめぐって〉(早稲田文学、八月)▽助広剛《ドイツの詩、日本の詩》(近代文藝社、一九九二)
- ――〈詩法の根示すエッセー〉(朝日新聞、八月五日)
- 天澤退二郎〈吉岡実の詩と散文〉(海、九月)
- 高橋康也〈終りに始めあり〉(本、九月)▽高橋康也《ウロボロス》(晶文社、一九八〇)
- 荒川洋治〈机辺の厳しさ〉(朝日ジャーナル、九月五日)▽荒川洋治《詩は、自転車に乗って》(思潮社、一九八一)
- 多田智満子〈素朴な様で適確な名文〉(週刊読書人、九月八日)
- 鍵谷幸信〈詩精神の魂の息吹き〉(図書新聞、九月一三月)
- 藤井貞和〈吉岡実『「死児」という絵』〉(日本読書新聞、九月二二日)
- 新倉俊一〈吉岡実〉(《ノンセンスの磁場》れんが書房新社、一〇月)
- 藤井貞和〈和歌にしたしむ〉(《古典を読む本》日本ブリタニカ、一〇月)▽藤井貞和《古典を読む本〔国語教育叢書〕》(三省堂、一九八七)▽《古典の読み方〔講談社学術文庫〕》(講談社、一九九八)
- 〔特集・吉岡実〕(現代詩手帖 一〇月)
- 平出隆〈「私」の生成〉▽平出隆《破船のゆくえ》(思潮社、一九八二)
- 大岡信〔詩〕〈秋から春へ・贋作吉岡実習作展〉
- 種村季弘〈鳥飼いのいる鳥籠――吉岡さんの部屋〉▽種村季弘《器怪の祝祭日》(沖積舎、一九八四)
- 飯島耕一〈『夏の宴』の哀〉〈「溶かすもの」の浸蝕力〉
- 宗左近〈袋物――吉岡実について〉
- 天澤退二郎〈《吉岡実》に沿って〉
- 吉増剛造〈「螺旋形を想像せよ」〉▽吉増剛造《螺旋形を想像せよ》(小沢書店、一九八一)
- 鈴木志郎康〈詩への接近――吉岡実序論〉▽鈴木志郎康《いま、詩を書くということ》(思潮社、一九八四)
- 高橋康也〈吉岡実と劇的なるもの〉
- 渋沢孝輔〈至福の散文〉
- 白石かずこ〈吉岡実とカムイ伝〉
- 三浦雅士〈葉の言葉〉
- 三好豊一郎〈半具象――「僧侶」管見〉
- 北村太郎〈ガードの固い芸術至上主義者――吉岡実小論〉▽北村太郎《詩人の森》(小沢書店、一九八三)
- 北川透〈支那の男について――吉岡実の戦争体験〉
- 井上輝夫〈吉岡実氏のこと〉
- 千石英世〈「胚種としての無」――吉岡実のファルスの世界〉
- 四方田犬彦〈内部の貝と外部の袋――吉岡実の海洋生物学〉▽四方田犬彦《最新流行》(青土社、一九八七)〔〈吉岡実あるいは生物の袋について・1〉と改題〕
- 飯田善國〈〈謎[エニグマ]〉に向かって――『夏の宴』を中心に〉▽飯田善國《彫刻の思想》(小沢書店、一九九五)〔〈〈謎[エニグマ]〉に向って――吉岡実〉と改題〕
- 山本光久〈編集ノート〉
- 安藤靖彦〈吉岡実「静物」〉(國文學、一〇月)
- 支倉隆子〈うしろむきで桃をたべる〉(詩と思想10、一〇月)
- 永田耕衣〈李朝民画 牡丹図〉(《わが物心帖》文化出版局、一一月)△◆《琴座》(一九六九年八月?〜)
- 井上ひさし〈文芸時評(下)〉(朝日新聞〔夕刊〕、一二月二三日)▽井上ひさし《ことばを読む》(中央公論社、一九八二)〔〈ことばと想像力〉〕
一九八一年 〔昭和五六年〕
- 三浦雅士〈修辞的なこだわりまたは吉岡実への助走〉(《私という現象》冬樹社、一月)
- 石渡晴章〈詩人 吉岡実と契機としての英文学セミナー〉(THE OBIRIN REVIEW〔桜美林大学英文学会〕5、二月)
- 神山睦美〈薄明のなかの成熟――吉岡実〉(路上35、二月)▽神山睦美《成熟の表情》(砂子屋書房、一九八一)〔〈吉岡実――薄明のなかの成熟〉と改題〕
- 大岡信《現代の詩人たち(上・下)》(青土社、五月)
- 堀江光雄〈詩集「液体」の中の不在感覚――吉岡実論〉(東海文学78、五月)
- 〔江夏美好〕〈あとがき〉(同前)
- 上林猷夫〈日本現代詩人会三十年史〉(日本現代詩人会編《資料・現代の詩》、講談社、六月)
- 永田耕衣〈浮世蠅談(五)〉(俳句、六月)▽永田耕衣《耕衣自伝――わが俳句人生》(沖積舎、一九九二)
- 林浩平〈吉岡実論〉(CIRCUS 6、七月)
- 堀江光雄〈詩集「静物」の中の視座――吉岡実論A〉(東海文学79、八月)
- 石垣りん〈大橋というところ〉(花神 夏、八月)▽石垣りん詩集《やさしい言葉》(花神社、一九八四)
- 坂戸淳夫〈志摩聡[ママ]〉(俳句研究、九月)
- 岩片仁次〈寺田澄史〉(同前)
- 雪雄子〈においの彼方へ〉(ビショップ山田監修《鈴蘭党写真集 舞い舞いLOVE》たざわ書房、一〇月)
- 堀江光雄〈詩集『僧侶』の中の「性」と「死児」――吉岡実論B〉(東海文学80〔終刊号〕、一一月)
- 北川透〈底が見えた戦後詩の稀薄化=r(読売新聞〔夕刊〕、一二月一三日)▽北川透《現代詩前線》(小沢書店、一九八四)
- 朔多恭《菜の花いろの風景――木下夕爾の詩と俳句》(牧羊社、一二月)△◆《蘭》
一九八二年 〔昭和五七年〕
- 寿岳文章〈あとがき〉(《図説 本の歴史》日本エディタースクール出版部、二月)
- 岡井隆〈権威主義生む「結社」〉(読売新聞〔夕刊〕、二月二七日)
- 江原順〔特別記事〕〈宮川淳あるいは鏡の思想家〉(美術手帖、三月)
- 佐久間隆史〈吉岡実〉(國文學 臨時増刊、四月)
- 飯島耕一〈画家としての西脇順三郎〉(《西脇順三郎の絵画》、恒文社、五月)
- 〔北村太郎〕〈追悼特集に見る西脇順三郎の人柄と影響〉(朝日ジャーナル、七月三〇日)▽北村太郎《詩へ 詩から》(小沢書店、一九八五)
- 飯島耕一〈晩年の西脇さん〉(海、八月)
- 大井康暢〈現代詩の心を求めて――吉岡実の詩を中心に〉(岩礁41、八月)▽《大井康暢著作集〔第2巻〕現代詩と詩人たち》(沖積舎、二〇〇九)
- ◆八木忠栄〈ジュンザブロさんを送る即興詩〉(四 10号、八月)▽八木忠栄詩集《12090-82-000104-0》(書肆山田、一九八三)〔〈ジュンザブロさんを送る〉と改題〕
- 田村隆一〈梅雨と黄昏〉(日本経済新聞、八月一日)▽《田村隆一全集〔第5巻〕》(河出書房新社、二〇一〇)
- 原崎孝〈吉岡実〉(《精選日本現代詩全集》ぎょうせい、九月)
- 朝吹亮二・林浩平・松本邦吉・吉田文憲・松浦寿輝〔座談会〕〈詩の破砕・詩の再生〉(麒麟1、一〇月)
- 八木忠栄〈詩人の心に注ぐ水脈――詩間漂流A〉(静岡新聞、一〇月一〇日)▽八木忠栄《詩人漂流ノート》(書肆山田、一九八六)〔〈大岡信〉と改題、詩一篇を引用してコメントを付す〕
- 八木忠栄〈鬼の首をとった感激――詩間漂流B〉(静岡新聞、一〇月一七日)▽八木忠栄《詩人漂流ノート》(書肆山田、一九八六)〔〈吉岡実〉と改題、詩一篇を引用してコメントを付す〕
- 大岡信〈友達の装幀〉(《人麻呂の灰》花神社、一一月)
- 鈴木志郎康〈古井戸の底の詩人〉(谷川俊太郎・前田愛・長谷川堯監修《チュビスム宣言》PARCO出版、一二月)▽鈴木志郎康《いま、詩を書くということ》(思潮社、一九八四)
- 佐谷和彦〈あとがき〉(〈M.エルンスト,ケルンのダダ展―MAX ERNST, DADA in KOLN 1919/FIAT MODES
PEREAT ARS〉、佐谷画廊、一二月)▽佐谷和彦《画廊のしごと》(美術出版社、一九八八)〔〈Fait Modes
エルンストの出発点――ケルンのダダ〉と改題〕
一九八三年 〔昭和五八年〕
- 鍵谷幸信〈西脇順三郎回想〉(海、三月)▽鍵谷幸信《詩人 西脇順三郎》(筑摩書房、一九八三)
- 鈴木志郎康〈味読指定席〉(朝日新聞、三月二〇日)
- ――〈さあ教祖サマが久々のお出ましだ/駿河台にビールを飲みに行こう――土方巽「病める舞姫」出版記念パーティー〉(アサヒグラフ、四月二九日)
- 篠田一士〈新たな劇をもとめて〉(新潮、五月)▽篠田一士《現代詩人帖》(新潮社、一九八四)
- 入沢康夫〈国語改革と私〉(《国語改革を批判する》中央公論社、五月)
- 松浦寿輝〈液体論――映画的交合とその異化〉(ユリイカ、五月)▽松浦寿輝《映画n-1》(筑摩書房、一九八七)
- 渋沢孝輔〈鑑賞〉(《田村隆一〔現代の詩人3〕》中央公論社、六月)
- 鍵谷幸信〈あとがき〉(《詩人 西脇順三郎》筑摩書房、七月)
- 齋藤愼爾〈俳句の扉を敲く作家・詩人たち〉(潮、八月)
- 小林一郎〈「内面のリアリティ」〉(文藝空間5、八月)
- 川村湊〈カタルシスの不在――古井由吉『槿』〉(文藝、一〇月)▽川村湊評論集《批評という物語》(国文社、一九八五)
- 山本太郎〈詩のこころ〉(東京新聞〔夕刊〕、一〇月八日)▽山本太郎《詩のたのしみ》(平凡社、一九八五)
- 大岡信〈折々のうた〉(朝日新聞、一〇月一八日)▽大岡信《第四 折々のうた》(岩波書店、一九八四)▽大岡信《新編・折々のうた 二》(朝日新聞社、一九八五) ▽大岡信《新編・折々のうた 4〔朝日文庫〕》(朝日新聞社、一九九二)▽蜂飼耳編《大岡信『折々のうた』選 詩と歌謡》(岩波書店、二〇二〇)
- 八木忠栄〈桃をのぞく〉(《COLLECTION少女図鑑》冬樹社、一一月)
- 鈴木志郎康〈ことばの祭儀的時空拓く〉(図書新聞、一一月一九日)▽鈴木志郎康《いま、詩を書くということ》(思潮社、一九八四)
- 篠田一士〈詩的言語の豊饒さ見事〉(毎日新聞〔夕刊〕、一一月二五日)▽篠田一士《創造の現場から》(小沢書店、一九八八)
- 鮎川信夫・吉本隆明〔対談〕〈詩のラディカリズムの〈現在〉〉(現代詩手帖、一二月)▽鮎川信夫・吉本隆明〔対談〕《全否定の原理と倫理》(思潮社、一九八五)
- 朝吹亮二・飯田善國・天沢退二郎・四方田犬彦・ねじめ正一・吉田文憲・正津勉〈今年度の収穫〉〔アンケート〕(同前)
- 天沢退二郎・荒川洋治・松浦寿輝〔鼎談〕〈現代詩の制度と反・制度〔年間詩集評'83〕〉(同前)
- ――〈'83回顧 文学〉(朝日新聞〔夕刊〕、一二月一三日)
- 入沢康夫〈詩壇一九八三年〉(朝日新聞〔夕刊〕、一二月二六日)
- 林浩平〈呪物の輝きを産出する〈言葉〉〉(日本読書新聞、一二月二六日)
一九八四年 〔昭和五九年〕
《洗濯船》6号 表紙
- 高橋睦郎〈鑑賞〉(《現代の詩人1 吉岡実》中央公論社、一月)
- 金井美恵子〈吉岡実とあう〉(同前)▽《金井美恵子・金井久美子の部屋》(旺文社、一九八五)
- 入沢康夫〈到達点なき不屈の〈方法的探索〉〉(日本読書新聞、一月二・九日)
- 薬玉〈シュールな関係〉(東京新聞〔夕刊〕、一月三一日)
- 松浦寿輝〈子供、石、ゆめ――藤井貞和論〉(《藤井貞和詩集〔現代詩文庫〕》思潮社、二月)
- 松浦寿輝〈詩が、私を読む〉(海燕、二月)
- 松本邦吉〈家族の肖像〉(麒麟5、二月)
- 吉増剛造〈幽かな声 朧ろな姿〉(週刊読書人、二月六日)
- 朝吹亮二〔私は室内に……〕(海、三月)
- 尾花珠樹〈編集後記〉(樹木2、三月)
- 小原真紀子〈世界の重みで壊れてゆく世界との対話〉(三田詩人、三月)
- 橋本靖雄〈高峰遠望〉(安東伸介・鍵谷幸信・山本晶編《回想の西脇順三郎》、慶應義塾三田文学ライブラリー、三月)▽橋本靖雄《時の栞に――私家版文集》(橋本靖雄、一九九二)〔〈高峰遠望――西脇順三郎先生〉と改題〕
- 大岡信〈戦後詩(一)〉(《詩の発見》日本放送出版協会、四月)
- 飯田善國〈真実の部分〉(《中村真一郎評論集成2 私の西欧文学》月報1、岩波書店、五月)
- 藤井貞和〈言問う薬玉――吉岡実「薬玉」〉(現代詩手帖、五月)▽藤井貞和《言問う薬玉》(砂子屋書房、一九八五)
- 土橋治重〈選考経過と私見〉(詩学、六月〈第二回〈現代詩人賞〉選考のことば〉)
- 秋谷豊〈文明を直視する目、「河畔の書」〉(同前)
- 杉山平一〈選考感想〉(同前)
- 那珂太郎〈感想〉(同前)
- 藤富保男〈雪窓閑話〉(同前)
- 鈴木志郎康〈吉岡実の詩を精読すること――余念の堆積 その五〉(詩芸術、五月)▽鈴木志郎康表現論エッセイ集《結局、極私的ラディカリズムなんだ〔りぶるどるしおる76〕》(書肆山田、二〇一一)
- 〔特集・吉岡実〕(洗濯船6 七月)
- ――〈英訳「吉岡実詩集」紹介〉
- 城戸朱理〈乱神の似姿〉▽城戸朱理《戦後詩を滅ぼすために》(思潮社、二〇〇八)
- 大野俊一〈裏返しの袋小路〉
- 広瀬大志〈球体における法悦の行方〉
- 松浦寿輝・伊藤比呂美・四方田犬彦・松本邦吉・林浩平・榊原淳子・新倉俊一・松井啓子・辻征夫・鶴岡善久・長谷川龍生・倉田比羽子・支倉隆子・鈴木漠・斎藤清・高橋睦郎・巖谷國士・前沢隆幸・じっこくおさむ・神山睦美・高木秋尾・朝吹亮二・吉田文憲・正津勉・七字英輔・藤富保男・絓〔スガ〕秀実・大野一雄・諏訪優・鍵谷幸信〈『薬玉』をめぐる30の声〉
- 清水將文・城戸朱理・田野倉康一・高貝弘也・大野俊一〈『薬玉』をめぐる同人の異声〉
- 清水將文〈旅立つ視線〉
- 加藤直子〈根源へいたるための試み〉
- 田野倉康一〈「液体」から「僧侶」へ〉
- 鶴山裕司〈「神秘」の彼方へ〉
- 鈴木志郎康〈現代詩を、超モダニズムに付会してみる〉(詩と思想26、七月)▽鈴木志郎康《いま、詩を書くということ》(思潮社、一九八四)
- ――〈世紀末日本の見事な詩集〉(日本経済新聞、一〇月二八日)
- 粟津則雄〈詩人たちのフェスティヴァル〉(日本経済新聞、一一月二五日)
- 塚本邦雄〈吉岡実『僧侶』〉(國文學、一二月)
- 安宅夏夫〈吉岡実:詩集マニュアル〉(同前)
一九八五年 〔昭和六〇年〕
- 飯島耕一〈二度会ったパス〉(現代詩手帖、一月)
- 藤井貞和〈念いと現代詩〉(新潮、三月)▽藤井貞和《口誦さむべき一篇の詩とは何か》(思潮社、一九八九)
- 中西夏之〈立ち停りの儀器〉(季刊へるめす2、三月)▽中西夏之《大括弧》(筑摩書房、一九八九)
- 飯島耕一〈密室の制作者〉(詩学、四月)
- 金子晋〈造語にみる耕衣の詩開拓〉(琴座、四月)
- 篠田一士〈世界のなかの日本現代詩〉(文學界、六月)▽篠田一士《詩的言語》(小沢書店、一九八五)
- 松浦寿輝〈始まりとその消滅――吉岡実『静物』〉(エピステーメーU 1号、八月)
- 松浦寿輝〈わからなさについて〉(現代詩手帖、九月)▽松浦寿輝《スローモーション》(思潮社、一九八七)
- 那珂太郎〈霧谷愴愴〉(詩集《空我山房日乗 其他》青土社、一〇月)
- 中村稔・関根弘〈ルネッサンス人的な文化活動〉(《文化の仕掛人》青土社、一〇月)
- 井坂洋子〈夜、果物は石になる〉(《ことばはホウキ星》主婦の友社、一二月)
- 鍵谷幸信〈詩人は自然を友として〉(《江森國友詩集》思潮社、一二月)
- 澁澤龍彦〈ポルノグラフィー ベスト50〉(ぼくらはカルチャー探偵団編《読書の快楽》角川書店、一二月)
- 宗田安正〈後記〉(句集《個室》深夜叢書社、一二月)
一九八六年 〔昭和六一年〕
- 三浦仁・佐藤健一編〈日本現代詩年表〉(分銅惇作・田所周・三浦仁編《日本現代詩辞典》桜楓社、二月)
- 長谷川郁夫〈われ発見せり――書肆ユリイカ・伊達得夫〉(新潮、二月)▽長谷川郁夫《われ発見せり――書肆ユリイカ・伊達得夫》(書肆山田、一九九二)
- 古沢俊美〈聖 土方巽――死の聖性への傾斜を貫く〉(図書新聞、二月八日)
- 佐々木幹郎〈詩人の老いかた〉(転形、三月)▽佐々木幹郎《詩人の老いかた》(五柳書院、一九八六)
- 飯島耕一〈瀕死の白鳥〉(文學界、三月)▽飯島耕一詩集《虹の喜劇》(思潮社、一九八八)
- 池田龍雄〈土方巽の死――そして舞踏の誕生〉(City Road、三月)▽池田龍雄《視覚の外縁――池田龍雄文集拾遺》(沖積舎、二〇〇八)
- 種村季弘〈笑って逃げる風――今いる土方巽へ〉(ユリイカ、三月)▽種村季弘《土方巽の方へ――肉体の60年代》(河出書房新社、二〇〇一)
- 森田誠吾〈「直木賞」ものがたり〉(小説新潮、四月)▽森田誠吾《銀座八邦亭》(文藝春秋、一九八七)
- 安原顯《まだ死ねずにいる文学のために》(筑摩書房、六月)
- 太田一郎〈歌の戯れ――忘れられた歌人たち3 吉岡実と鷲巣繁男〉(短歌研究、六月)▽太田一郎《海暮れて》(砂子屋書房、一九九五)
- 永田耕衣〔右は「暗黒舞踏派」主宰……〕(琴座、六月)
- 四方田犬彦〈舞踏家・土方への追悼〉(高知新聞〔共同通信配信〕、六月五日)▽四方田犬彦《最新流行》(青土社、一九八七)〔〈吉岡実あるいは生物の袋について・2〉と改題〕
- 鶴岡善久〈土方巽の死・吉岡実の詩〉(短歌現代、七月)
- 鶴岡善久〈透明腐爛の淵から〉(《夢の通路》沖積舎、七月)
- 谷川晃一〈BUTOH〉(朝日ジャーナル、七月一八日)
- 夏石番矢〈ネオ・アナクロニズム〉(新潮、八月)
- 種村季弘〈怪人百面相綺譚――または、渡辺一考とは何か〉(季刊銀花〔秋〕67、九月)
- 小林庸浩〔写真〕〈南柯の夢〉(同前)
- 松浦寿輝〈吉岡実の片仮名の町〉(現代詩手帖、九月)
- 元藤Y子〈土方巽とともに〉(アスベスト館通信1、一〇月〜10〔一九八九年七月〕)▽元藤Y子《土方巽とともに》(筑摩書房、一九九〇)
- 高橋睦郎・川口起美雄〔対談〕〈幻想からリアリズムへ〉(《夜想》19〔幻想の扉〕、一〇月)
- 飯島耕一〈五〇年代の証言〉(《現代詩の展望――戦後詩再読》思潮社、一一月)
- 渡辺武信〈歌から原理へ――詩的六〇年代の私的回想〉(同前)▽《続・渡辺武信詩集〔現代詩文庫〕》(思潮社、二〇〇七)
- 朝吹亮二〈紋切り型から遠く〉(同前)
- 夏石番矢〈一行の懸崖〉(同前)
- 岩成達也〈戦後詩の表現について〉(同前)
- 林浩平〈吉岡実の「言葉と物」〉(麒麟10、一二月)
- 伊東聖子〈魔圏をかすめる詩人、作家たち〉(アサヒグラフ増刊《昭和短歌の世界》、一二月二〇日)
一九八七年 〔昭和六二年〕
- 曾根博義〈戦後の詩・U〉(《昭和文学アルバム(U)〔新潮日本文学アルバム 別巻4〕》新潮社、一月)
- 岡田秀子〈木下夕爾の文学とその背景〉(法政大学教養部紀要 62、一月)
- ◆大岡信〈高見順の詩〉(樹木 Vol.5、三月)▽公益財団法人高見順文学振興会編《高見順賞五十年の記録 一九七一―二〇二〇》(公益財団法人高見順文学振興会、二〇二〇)
- 高柳誠〈散文詩の非人称性――田村隆一、吉岡実をめぐって〉(論叢〔玉川大学文学部紀要〕27、三月)
- 古谷鏡子〈二項対立のレトリックをめぐって――戦後詩、ある断面〉(詩と思想36、四月)▽古谷鏡子《詩と小説のコスモロジィ――戦後を読む》(創樹社、一九九六)
- 四方田犬彦《哲学書簡》(哲学書房、四月)
- 松浦寿輝〈後記〉(《映画n-1》筑摩書房、五月)
- 吉〈dance――土方巽遺稿集『美貌の青空』〉(美術手帖、五月)
- 鍵谷幸信〈〔追悼=高橋新吉〕詩人の喝〉(ユリイカ、七月)
- 種村季弘〈「蟲開き」もうで――土方巽追悼野辺おくり祭に寄せて〉(山形新聞〔夕刊〕、八月八日)▽種村季弘《土方巽の方へ――肉体の60年代》(河出書房新社、二〇〇一)
- ――〈土方巽をしのぶ舞踏公演〉(日本経済新聞、八月一四日)
- 古沢俊美〈土方巽追悼公演「病める舞姫」から未来へ〉(図書新聞、八月二二日)
- 古沢俊美〈土方メソードを自在に〉(図書新聞、九月一九日)
- 高柳誠〈吉岡実〉(《日本の現代詩》玉川大学出版部、一〇月)
- 種村季弘〈澁澤さんの靴〉(マリ・クレール日本版、一〇月)▽種村季弘《澁澤さん家で午後五時にお茶を》(河出書房新社、一九九四)
- ――〈高橋睦郎氏が第一回の受賞――山本健吉賞〉(読売新聞〔夕刊〕、一〇月八日)
- 種村季弘〈像を固定せぬ肖像画〉(朝日新聞〔夕刊〕、一〇月二七日)▽種村季弘《小説万華鏡》(日本文芸社、一九八九)
- 平出隆〈〈死者〉の息吹を伝える〉(毎日新聞〔夕刊〕、一〇月三〇日)▽平出隆《光の疑い》(小沢書店、一九九二)
- 金井美恵子〈「タマや」について――あとがきにかえて〉(《タマや》講談社、一一月)
- 小林一郎〈「愛と不信の双貌」〉(文藝空間7、一一月)
- 三浦雅士〈見事な構成に舌巻く〉(朝日新聞、一一月二三日)
- 西谷修〈踊る――言葉の励起による境界〉(図書新聞、一一月二八日)
- 天澤退二郎〈つめたい別れ〉(現代詩手帖、一二月)▽天澤退二郎《詩はどこに住んでいるか》(思潮社、一九九〇)
- 飯島耕一・鍵谷幸信・夏石番矢・松本邦吉・諏訪優・朝吹亮二・鈴木志郎康〈今年度の収穫〉(同前)
- ――〈土方巽頌〉(すばる、一二月)
- ――〈ベストセラーの詩集にはいつも、時代の匂いがする〉(鳩よ!、一二月)
- ――〈'87回顧文学〉(朝日新聞〔夕刊〕、一二月二日)
一九八八年 〔昭和六三年〕
- 河島英昭〈解説〉(河島英昭訳《ウンガレッティ全詩集》筑摩書房、一月)▽河島英昭訳《ウンガレッティ全詩集〔岩波文庫〕》(岩波書店、二〇一八)
- 松本邦吉〈一期一会の「土方巽」〉(現代詩手帖、一月)
- 中村文昭〈吉岡実『土方巽頌』〉(詩学、一月)
- 三好豊一郎〈「土方巽頌」吉岡実――天才舞踏家を捕える手法〉(新潮、二月)
- 飯田善国〈現代詩でパフォーマンス――俳優の卵を集め「朗読試演会」10回〉(日本経済新聞、三月八日)
- 渡部泰山〈生ける舞姫――暗黒舞踏の美学(上)〉(山形新聞〔夕刊〕、三月二二日)
- 小田久郎〈遠き路を行くが如し〉(季刊花神5、六月)▽小田久郎《戦後詩壇私史》(新潮社、一九九五)
- 松田哲夫〈吉岡実、あるいは特注クロス黄金時代の巻〉(本の雑誌、八月)
- 永田耕衣〈後記〉(句集《人生》沖積舎、九月)
- 鈴木志郎康《現代詩の理解》(三省堂、九月)
- 郷原宏〈10月の詩〉(読売新聞、九月三〇日)
- 郷原宏〈詩の現在〉(別冊國文學、一〇月)▽《近代詩現代詩必携》(學燈社、一九八九)
- 杉浦静〈吉岡実〉(同前)▽同前
- 淡谷淳一〈幻のシブサワ版世界文学全集〉(《澁澤龍彦スペシャルTシブサワ・クロニクル〔別冊幻想文学C〕》幻想文学会出版局、一一月)
- 小林一郎〈「暗黒の祝祭」〉(文藝空間会報7、一一月)
- 飯島耕一〔岡井隆との往復書簡《文化の現在》〕〈詩歌の定型について(3)〉(読売新聞〔夕刊〕、一一月一日)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)〔〈岡井隆との往復書簡〉と改題〕
- 杉山平一《現代詩入門》(創元社、一二月)
- 平出隆〈この一年、多かった詩集刊行〉(毎日新聞〔夕刊〕、一二月二〇日)▽平出隆《光の疑い》(小沢書店、一九九二)
- 佐々木幹郎〈「昭和」把握に挑む――ベテランには実りの季節〉(日本経済新聞、一二月二五日)
一九八九年 〔昭和六四年/平成元年〕
- 坪井秀人〈〈他者〉を求めて――飯島耕一・大岡信・清岡卓行・吉岡実〉(有精堂出版編集部編《講座昭和文学史 第四巻 日常と非日常〈昭和三、四十年代〉》(有精堂出版、一月)
- 高橋英夫〈自らの言葉、切り開く――文芸季評(下)〉(読売新聞〔夕刊〕、一月二〇日)
- 須永朝彦〈散文の病気――澁澤龍彦と詩歌〉(《澁澤龍彦スペシャルUドラコニア・ガイドマップ〔別冊幻想文学D〕》幻想文学会出版局、二月)
- 平出隆〈狂える力には〉(海燕、二月)▽平出隆《光の疑い》(小沢書店、一九九二)
- 松浦寿輝〈〈絵画〉でもなく〈物語〉でもなく〉(現代詩手帖、二月)
- 矢川澄子〔アンケート〕〈昭和文学 私の一篇――吉岡実「苦力」〉(新潮臨時増刊《この一冊でわかる 昭和の文学》、二月)
- 城戸朱理〈言語の裸形が屹立〉(図書新聞、二月二五日)▽城戸朱理《戦後詩を滅ぼすために》(思潮社、二〇〇八)〔〈言語の裸形――吉岡実『ムーンドロップ』〉と改題〕
- 那珂太郎〈草野心平回想〉(《草野心平・るるる葬送――現代詩読本 特装版》、思潮社、三月)▽那珂太郎《時の庭》(小澤書店、一九九二)
- 城戸朱理〈健康の都市――光の下に、廃墟から〉(現代詩手帖、三月)▽城戸朱理《戦後詩を滅ぼすために》(思潮社、二〇〇八)〔〈光の下に、廃墟から――健康の都市1〉と改題〕
- 田中淳一〈近年、もっとも充実した仕事ぶりを見せている詩人、吉岡実と入沢康夫の最新詩集三冊をめぐって〉(マリ・クレール日本版、三月)
- 夏石番矢〈吉岡実詩集『ムーンドロップ』〉(季刊俳句空間8、三月)
- ――〈詩歌文学館賞/吉岡氏は辞退〉(毎日新聞、三月一六日)
- 中西夏之加筆・清水哲朗編〈中西夏之年譜〉(西武美術館編《中西夏之展――正面の絵 緩やかに ひらかれゆくとき》、西武美術館、〔四月〕)
- ――〈吉岡実《ムーンドロップ》〉(すばる、四月)
- 清水徹〈小説の深い魅力語る――文芸評論 篠田一士さん急死〉(読売新聞、四月一四日)
- 鍵谷幸信〈編集後記〉(西脇順三郎《芭蕉・シェイクスピア・エリオット》恒文社、五月)
- 飯島耕一〈自由詩は再検討の時に来ている――ルネ・シャールの詩型など〉(詩学、五月)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)〔〈自由詩は再検討の時に来ている――ルネ・シャールのことなど〉と改題〕
- 上林猷夫〈第七回現代詩人賞選考経過〉(詩学、六月)
- 三木卓〈さらなる空間を示す〉(すばる、六月)
- 渡辺一考〈装釘の領域〉(太陽、六月)
- 正津勉〈(何かが起る)(何かが起らねばならない)〉(早稲田文学、六月)
- 筏丸けいこ〈これはアゲモノで始まる。〉(同前)
- 絓〔スガ〕秀実〈詩的臨界とその外――吉岡実論〉(現代詩手帖、七月)▽絓〔スガ〕秀実《詩的モダニティの舞台》(思潮社、一九九〇)
- 小池光〈吉岡実のうた――歌の栞B〉(短歌往来、七月〔八月号〕)▽小池光《短歌 物体のある風景〔短歌ライブラリー〕》(本阿弥書店、一九九三)〔〈吉岡実のうた――歌の栞 詩人・小説家たちのうた〉と改題〕
- 小澤實〈人死にながら〉(銀河系つうしん10、八月)
- 和田静子《命の残り――夫 和田芳惠》(河出書房新社、一〇月)
- 斎藤慎爾〈長大なる散文詩〉(静岡新聞、一〇月一日)
- 城戸朱理〈形而上の欲望する詩〉(図書新聞、一〇月一四日)▽城戸朱理《戦後詩を滅ぼすために》(思潮社、二〇〇八)〔詩と形而上学――和田徹三『形而上詩論素稿』〉と改題〕
- 嶋岡晨〈わたしの現代詩人事典K〉(詩学、一一月)▽嶋岡晨《詩人という不思議な人々――わたしの現代詩人事典》(燃焼社、一九九九)
- 小林一郎〈「白紙状態」〉(文藝空間会報14、一一月)
- 瀬尾育生〈砂のなかの崩壊機械〉(現代詩手帖、一二月)▽瀬尾育生《われわれ自身である寓意》(思潮社、一九九一)
- 飯島耕一・吉田文憲・荒川洋治〔鼎談〕〈時代のかたち≠ニ詩の定型=r(同前)
- 天澤退二郎・大岡信・川端隆之・夏石番矢〈今年度の収穫〉(同前)
- 小林弘明〈強度のランダムウォーク〉(フラスコ4、一二月)
一九九〇年 〔平成二年〕
《現代詩手帖》1990年7月号 表紙
- 勝原晴希〈興行〉(《コレクション現代詩》桜楓社、一月)
- 夏石番矢〈二十世紀日本詩史点描〉(現代詩手帖、一月)▽夏石番矢《天才のポエジー》(邑書林、一九九三)
- 砂山清〈世紀末ニッポンを詩的に暮らす詩人――お金より魂の自由に生きる〉(AERA[アエラ]、一月三〇日)
- 宗田安正〈異形の諧謔が充満〉(静岡新聞、二月四日)
- ――〈「歴程」、草野心平の追悼特集〉(日本経済新聞、二月一〇日)
- 池田満寿夫〈(刑務所へ・土方巽)〉(池田満寿夫編《わが驚きのヴァリエテ》光文社、二月)
- 巖谷國士〈あとがき〉(《澁澤龍彦考》河出書房新社、二月)
- 飯島耕一〈わが「定型詩」の弁〉(現代詩手帖、四月)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)
- 小林一郎《吉岡実著作目録1940-1989初出篇》(文藝空間会報16、四月)
- 夏石番矢《現代俳句キーワード辞典》(立風書房、四月)
- 岡田史乃〈詩人二十歳の句〉(篠、五月)
- 北村太郎〈採血の日に〉(図書新聞、五月一九日)
- 宗田安正〈独自のイメージの回路〉(静岡新聞、五月二〇日)
- 塚本邦雄〈邂逅の秘蹟〉(現代詩手帖、六月)
- 入沢康夫〈内に秘められた力〉(共同通信系、六月)
- 荒川洋治〔談話〕(産経新聞〔夕刊〕、六月一日)
- 飯島耕一〈吉岡実の死を悼む〉(朝日新聞〔夕刊〕、六月四日)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)〔〈吉岡実の死〉と改題〕
- ――〈筆洗〉(東京新聞、六月五日)
- 高橋睦郎〈純粋無私の詩魂〉(毎日新聞〔夕刊〕、六月八日)
- ――〈吉岡実の死〉(東京新聞〔夕刊〕、六月一一日)
- 入沢康夫〈見事な詩の力――吉岡実氏を悼む〉(京都新聞、六月一二日)
- 宗左近〈死なないよね吉岡実〉(図書新聞、六月一六日)
- 鈴木志郎康〈ことばに果敢だった吉岡さん〉(同前)
- 飯島耕一〈「吉岡實詩集」〉(東京新聞、六月一七日)
- 渋沢孝輔〈最も重要な詩人〉(公明新聞、六月二三日)
- 野沢啓〈詩時評6月 詩の新たな領土の発見――吉岡実〉(図書新聞、六月二三日)
- 山本倫子〔挽歌〕(朝日新聞〈朝日歌壇〉佐佐木幸綱選、六月二四日)
- 川村二郎〈「70歳はまだ第一線」〉(朝日新聞〔夕刊〕、六月二五日)
- 平出隆〈吉岡実「うまやはし日記」〉(毎日新聞〔夕刊〕、六月二七日)▽平出隆《光の疑い》(小沢書店、一九九二)
- 朝吹亮二〈「愛」をうたった現代詩 ベスト30〉(《恋愛小説の快楽》角川書店、七月)
- 〔追悼特集・お別れ 吉岡実〕(現代詩手帖 七月)
- 今泉治身撮影〔写真〕〈吉岡実、渋谷を行く〉
- 大岡信〈弔詞〉
- 入沢康夫〈弔辞〉
- 金井美恵子〈弔辞〉
- 高橋睦郎〈弔辞〉
- 高橋睦郎〈のぶかくも……はるすぎて〉▽高橋睦郎歌集《爾比麻久良(にひまくら)》(思潮社、一九九二)
- 永田耕衣〈悼一句〉▽永田耕衣句集《狂機》(沖積舎、一九九二)
- 三好豊一郎〈半具象=r
- 天澤退二郎〈仮定と儀式〉
- 佐々木幹郎〈神秘的な時代の詩人〉▽佐々木幹郎《自転車乗りの夢――現代詩の20世紀》(五柳書院、二〇〇一)
- 渋沢孝輔〈哀悼吉岡実さん〉
- 安藤元雄〈もう一本の棒杭〉
- 大野一雄〈暈狂う舞を〉
- 那珂太郎〈吉岡實追想〉▽那珂太郎《時の庭》(小澤書店、一九九二)
- 中村稔〈追悼吉岡実〉▽《中村稔著作集〔第6巻〕随想》(青土社、二〇〇五)
- 平出隆〈悼〉
- 芦川羊子〈紫陽花と蛙〉
- 飯島耕一〈おくりもの〉
- 北村太郎〈『うまやはし日記』のことなど〉▽北村太郎《樹上の猫》(港の人、一九九八)
- 荒川洋治〈イネの国なるも〉▽荒川洋治《ブルガリアにキスはあるか》(五柳書院、一九九一)
- 城戸朱理〈盛夏の人〉▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 藤井貞和〈誓うべきとき〉
- 鈴木志郎康〈至福のイメージに向っての変転〉
- 宇野邦一〈死の光学〉▽宇野邦一《詩と権力のあいだ》(現代思潮社、一九九九)
- 稲川方人〈吉岡実がいるということは……〉▽稲川方人《詩と、人間の同意》(思潮社、二〇一三)
- 白石かずこ〈肉親のようなやさしさ〉
- 鶴岡善久〈吉岡さんの思い出〉
- 佐藤紘彰〈フランス詩人に読まれたい〉▽佐藤紘彰《アメリカ翻訳武者修業》(丸善、一九九三)
- 長谷川龍生〈「馬・春の絵」を熟読す〉
- ――〈吉岡実略年譜〉
- ――〈Note〉
- 城戸朱理〈吉岡実と指環〉(小説新潮、七月)▽《ファクス深夜便》(楡出版、一九九一)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 四方田犬彦〈大川端の泡沫の夢〉(新潮、七月)▽四方田犬彦《文学的記憶》(五柳書院、一九九三)
- 〔靖〕〈編集室から〉(ちくま、七月)▽橋本靖雄《時の栞に――私家版文集》(橋本靖雄、一九九二)〔〈編集室から 一九九〇年七月〉と改題〕
- 飯島耕一〈さえずりきこう〉(俳句、七月)▽飯島耕一詩集《さえずりきこう》(角川書店、一九九四)
- 小林一郎〈「増殖と回転」〉〈みなづきの水〉(文藝空間会報17、七月)
- 朝吹亮二〈吉岡実『うまやはし日記』〉(マリ・クレール日本版、七月)
- 種村季弘〈朝湯のなかで雨を聴く人〉(ユリイカ、七月)
- 入沢康夫〈吉岡さんの死〉(同前)
- 中西夏之〈吉岡さんへ――弔辞〉(同前)
- 笠井叡〈吉岡実へ〉(同前)
- 朝吹亮二〈死ハ人生ノ出来事デハナイ〉(同前)
- 白石かずこ〈天は永劫に 青空を、〉(同前)
- 〔追悼・吉岡実〕(四次元通信50 七月)
- 白石かずこ〈心の中の頼れる大きな一本の樹をなくしたような気持〉
- 正津勉〈『うまやはし日記』のことなど〉
- 淡谷淳一〈吉岡さんのこと〉
- 矢立丈夫〈本の素材を大事にされた吉岡実さん〉
- 城戸朱理〈逍遥遊篇〉▽城戸朱理詩集《非鉄》(思潮社、一九九三)
- 広瀬大志〈野(臼)〉
- 矢口哲男〈多孔質な夢(コイル)〉
- 永田耕衣〈吉岡さんの書〉(琴座、七月)
- 金子晋〈〈旭寿・永田耕衣の日〉会記〉(同前)
- 高橋睦郎・和田悟朗・中岡毅雄・四ッ谷龍・冬野虹・鳴戸奈菜・五十嵐進〈愛語鈔〉(同前)
- 阿部岩夫・松浦寿輝〔対談〕〈辺境から――言葉・フォルム・闘い〉(早稲田文学、七月)
- 桂信子〈春逝く〉(草苑245、七月)▽桂信子《草よ風よ》(ふらんす堂、二〇〇〇)
- 〔長〕〈敬愛する詩人たちを追悼――那珂太郎の詩集『幽明過客抄』〉(読売新聞、七月二三日)
- 〔田村隆一さんに聞く〕〈空白とことば――自己存在知る方位盤〉(読売新聞〔夕刊〕、七月二六日)
- 林桂〈最晩年的永田耕衣――俳壇時評〉(詩学8月号、七月)▽林桂評論集《俳句・彼方への現在》(詩学社、二〇〇五)
- 四方田犬彦〈犬も歩けば――詩人の死〉(ガロ、八月)▽四方田犬彦《星とともに走る――日誌1979-1997》(七月堂、一九九九)
- 稲川方人〈吉岡実……〉(海燕、八月)
- 入沢康夫〈詩への誠実さ〉(同前)
- 飯島耕一〈定型恐怖――清水哲男に答える〉(飾粽、八月)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)
- 絓〔スガ〕秀実〈もう一つの「東京物語」〉(現代詩手帖、八月)
- 清水鱗造〈背後の自然、権力、喩〉(同前)
- 佐藤鬼房〈吉岡実の死〉(小熊座、八月)
- 大岡信〈卵形の生と死〉(新潮、八月)▽大岡信《ことのは草》(世界文化社、一九九六)
- 〔正津勉〕〈吉岡実《うまやはし日記》〉(すばる、八月)
- 渋沢孝輔〈吉岡実さんを悼む〉(ちくま、八月)
- 竹西寛子〈吉岡実さん〉(同前)▽竹西寛子《太宰府の秋》(青土社、一九九三)
- 多田智満子〈吉岡実さんの葬儀の日〉(中央公論、八月)
- 中村苑子〈若き日の俳句――吉岡実さん追悼〉(俳句研究、八月)
- 大岡信〈弔詞〉(鳩よ!、八月)▽詩集《地上楽園の午後》(花神社、一九九二)〔〈吉岡実を送ることば〉と改題〕▽大岡信詩集《捧げるうた 50篇》(花神社、一九九九)〔新たに〈後日の註〉を付す〕
- ――〈装幀漫談〉(ブックガイド・マガジン 創刊号、八月)
- 平出隆〈唐櫃〉(文學界、八月)
- 渋沢孝輔〈聖領の鳥〉(文藝、八月)▽渋沢孝輔詩集《啼鳥四季》(思潮社、一九九一)
- 飯島耕一〈遂に吉岡去れり〉(マリ・クレール日本版、八月)
- 夏石番矢〈吉岡実さんを追悼するための日記抄〉(未定48、八月)
- 高橋睦郎〈顕し世〉(るしおる7、八月)▽高橋睦郎詩集《小枝を持って》(書肆山田、二〇〇二)▽《続続・高橋睦郎詩集》(思潮社、二〇一五)
- 入沢康夫〈吉岡さんがなくなられた!〉(同前)▽入沢康夫《詩にかかわる》(思潮社、二〇〇二)
- 高橋睦郎〈その詩人は、詩人としていかにして誕生したのだろう。〉(クリーク、八月二〇日)
- ――〈笠井叡らが舞踏公演――詩人・吉岡実を追悼〉(朝日新聞〔夕刊〕、八月二七日)
- 上林猷夫〈循環する小野詩論〉(《小野十三郎著作集〔第1巻〕》月報1、筑摩書房、九月)
- 松岡和子〈フクロウの肯定〉(《澁澤龍彦文学館 10 迷宮の箱》筑摩書房、九月)
- 松浦寿輝〈想像から引用へ〉(國文學、九月)
- 白石かずこ〈光は影からもがき出てくる〉(midnight press 7、九月)
- 中村文昭〈詩人吉岡実さんの思い出〉(同前)
- 高橋睦郎〈純粋な表現の喜び〉(ブルータス、九月一日)▽高橋睦郎《友達の作り方》(マガジンハウス、一九九三)
- 金井美恵子〈猫を飼う〉(日本経済新聞、九月一六日)▽金井美恵子《遊興一匹 迷い猫あずかってます》(新潮社、一九九三)
- 高橋睦郎〈詩人の運命――鴎外から順三郎まで〉(読売新聞〔夕刊〕、九月二二日)
- ――〈来たるべき詩〉(新潮臨時増刊、一一月)
- 平出隆・稲川方人・吉田文憲〔鼎談〕〈詩の過去、詩の未来〉(現代詩手帖、一二月)
- 飯島耕一〈定型詩論議、この一年――主として松浦寿輝の発言をめぐって〉(同前)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)
- 荒川洋治〈判断市場のひろがり〉(同前)
- 淺山泰美〈陸号後記〉(庭園6、一二月)
- 飯島耕一〈オクタビオ・パスと俳諧〉(新潮、一二月)▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)
- 小澤實〈好きな句、好きな句集〉(俳句年鑑、一二月)
- 林浩平〈Lyrical Cry〉(ミニヨン4、一二月)
- 入沢康夫〔詩〕〈わがライラック・ガーデン〉(ユリイカ、一二月)▽入沢康夫詩集《唄――遠い冬の》(書肆山田、一九九七)
- 安西均〈ほうびのワイン その他〉(歴程376〈追悼・会田綱雄〉、一二月)
- 橋本靖雄〈入曽の仙人〉(同前)▽橋本靖雄《時の栞に――私家版文集》(橋本靖雄、一九九二)
- 矢立丈夫〈ピエロタの会田綱雄さん〉(同前)
- 鈴木志郎康〈「現代詩」の終結実感――独自の地道な言葉が光る〉(日本経済新聞、一二月三〇日)
一九九一年 〔平成三年〕
《現代詩読本――特装版 吉岡実》 ジャケット
- ◆松浦寿輝〈続・スローモーション〉(現代詩手帖、一月)▽松浦寿輝《天有月――エセー》(思潮社、一九九六)〔〈一 黄昏と暁闇〉と改題〕
- 〔《現代詩読本――特装版 吉岡実》思潮社 四月〕
- ――〔写真〕〈吉岡実アルバム 一九一九〜一九九〇〉
- 大岡信・入沢康夫・天沢退二郎・平出隆〔討議〕〈自己侵犯と変容を重ねた芸術家魂――『昏睡季節』から『ムーンドロップ』まで〉
- 岡井隆〈初期の詩の中の「卵」――両義性の感覚〉▽《岡井隆コレクション5――詩論・詩人論集成》(思潮社、一九九五)
- 稲川方人〈永遠に失われた詩の終わり――うまやはしの初期〉
- 松浦寿輝〈後ろ姿を見る――『サフラン摘み』の位置〉
- 守中高明〈吉岡実における引用とパフォーマティヴ――『サフラン摘み』以後〉▽守中高明《反=詩的文法》(思潮社、一九九五)
- 飯島耕一〈青海波[せいがいは]――あるいは吉岡実をめぐる走り書〉▽飯島耕一《定型論争》(風媒社、一九九一)
- 吉田文憲〈覚めて見る、夢――『薬玉』のむこうに〉
- 藤井貞和〈『ムーンドロップ』文法断章〉
- 岩成達也〈吉岡実の言葉についての私的なメモ〉
- 吉増剛造〔写真・文〕〈吉岡實さんの幻≠追って行った。〉
- 瀬尾育生〈詩は死んだ、詩作せよ――吉岡実の《脳髄》について〉▽瀬尾育生《われわれ自身である寓意》(思潮社、一九九一)
- 朝吹亮二〈エニグム・アノニム――énigme anonyme〉
- 辻井喬〈吉岡実の詩法――世界そのものとしての喩〉
- 高橋睦郎〈吉岡実葬送私記〉
- 小林一郎〈吉岡実年譜〉〈吉岡実書誌〉〈参考文献目録〉〈〈吉岡実〉を探す方法――年譜・資料を作成しながら〉
- 金井美恵子〈愉しみはTVの彼方に〉(マリ・クレール日本版、四月)▽金井美恵子《愉しみはTVの彼方に》(中央公論社、一九九四)
- 平出隆〈稜線のほかに〉(群像、五月)
- 真鍋博〈瀧口修造に導かれて〉(《コレクション瀧口修造10〔月報〕》みすず書房、五月)
- 吉岡陽子〈愛語鈔〉(琴座、五月)
- ――〈新しさを味わい直す吉岡実氏の詩業の跡〉(毎日新聞、五月九日)
- 天澤退二郎〈手つかずの同時代批評〉(毎日新聞〔夕刊〕、五月二八日)
- 平出隆〈詩'90〉(《文芸年鑑 平成三年版》新潮社、六月)▽平出隆《光の疑い》(小沢書店、一九九二)
- 宮川匡司〈胸を打つ死者への言葉〉(日本経済新聞、六月一六日)
- 田村隆一〈MとO〉(東京人、七月)▽田村隆一《灰色のノート》(集英社、一九九三)
- 平出隆〈日記の魔と透明化〉(文学〔夏〕、七月)
- 小林一郎〈「造形への願望」〉(文藝空間会報18、七月)
- 吉岡陽子〈愛語鈔〉(琴座、七月)
- 高橋睦郎〈はじめての反抗〉(ブルータス、七月一五日)▽高橋睦郎《友達の作り方》(マガジンハウス、一九九三)
- 和気元〈吉岡実さんとの思い出〉(シコウシテ22、八月)
- 倉本修〈日本装幀史年表抄〉(同前)
- 荒川洋治〈心に詩の精神と情熱――「H氏賞」創設の平沢氏を思う〉(読売新聞〔夕刊〕、八月二三日)
- 福田匡伸〔写真〕〈鮮やかな光跡=詩人・吉岡実の遺した本〉(季刊銀花〔秋〕87、九月)
- 渡辺一考〈括弧で括られた〈引用〉への旅――吉岡実〉(同前)
- 小林一郎〈「細部の変遷」〉(文藝空間会報19、九月)
- 鶴山裕司〈『生死』讃〉(琴座、九月)
- 浅沼璞〈高柳重信と連句――あるいは「奇蹟の復活」について〉(連衆9、九月)
- 青山政吉〈ハイ≠ニいった女〉(《毎日が遠足です》、青山政吉、一〇月)
- 太田大八〈私のイラストレーション史E紙とエンピツ〉(Pee Boo 7、一〇月)▽太田大八《私のイラストレーション史――紙とエンピツ》(BL出版、二〇〇九)
- 粕谷栄市〈『漂子』讃歌〉(高貝弘也詩集《漂子》思潮社、一〇月)
- 城戸朱理〈航海日誌より〔私が詩を書き始めた頃〕〉(城戸朱理《モンスーン気候帯〔現代詩人コレクション〕》沖積舎、一一月)
- 荒川洋治〈窓の下の密度〉(《西條八十全集〔第1巻〕詩T》月報、国書刊行会、一二月)
- 飯島耕一〈シュルレアリスム、バルザックとのかかわり――あとがきに代えて〉(飯島耕一《定型論争》風媒社、一二月)
- ――《思潮社35周年記念》(思潮社、一二月)
- ――〈ベテラン現代詩人、相次ぎ意欲作発表――平易な言葉で味わい深く〉(日本経済新聞〔夕刊〕、一二月九日)
- 浅沼璞〈ひとり一句評「湯殿より人死にながら山を見る」〉(連衆10、一二月)▽浅沼璞《可能性としての連句――その二律背反の発想》(ワイズ出版、一九九六)〔〈吉岡実句評〉と改題〕
- 浅沼璞〈吉岡実の作詩法?――「苦力」における連句的発想〉(同前)
一九九二年 〔平成四年〕
- 吉増剛造〈土方巽/遠さ〉(土方巽〔吉増剛造筆録〕《慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる》書肆山田、一月)▽吉増剛造《舞踏言語――ちいさな廃星、昔恒星が一つ来て、幽かに御晩です≠ニ語り初めて、消えた》(論創社、二〇一八)
- 宇野邦一〈怪しいからだ〉(同前)▽宇野邦一《詩と権力のあいだ》(現代思潮社、一九九九)/▽宇野邦一《土方巽――衰弱体の思想》(みすず書房、二〇一七)〔〈いくつかの問い〉と改題のうえ改稿〕
- 天沢退二郎〈風の又三郎」を極めつきの幻想文学として読むと……〉(幻想文学 33、一月)
- 東雅夫・石堂藍編〈日本幻想文学年表〉(同前)
- 池田満寿夫〈魂の交流〉(日本経済新聞、一月四日)
- 小西甚一《日本文藝史X》(講談社、二月)
- 澤正宏〈吉岡実「サフラン摘み」〉(國文學、三月)▽澤正宏《詩の成り立つところ》(翰林書房、二〇〇一)
- ――〈見直される詩の同人誌――著名詩人が相次ぎ創刊〉(日本経済新聞〔夕刊〕、三月二日)
- 太田大八〈私のイラストレーション史G紙とエンピツ〉(Pee Boo 9、四月)▽太田大八《私のイラストレーション史――紙とエンピツ》(BL出版、二〇〇九)
- 小林一郎〈「意識のながれ」〉〈吉岡実資料〉(文藝空間8、四月)
- 林浩平〈「孤独」について〉(ハンガー 9、五月)
- 松浦泉〈梅木英治〉(すばる、五月)
- 大野一雄・大野慶人・中村文昭〔鼎談〕〈舞踏という表現方法〉(現代詩手帖、六月)
- 辻井喬〈「青春」の重なり〉(朝日新聞〔夕刊〕、六月八日)
- 高橋睦郎〈淡くそして濃い〉(ブルータス、八月一日)▽高橋睦郎《友達の作り方》(マガジンハウス、一九九三)
- 矢川澄子〈静かな雄弁〉(《コレクション瀧口修造9〔月報〕》みすず書房、八月)▽矢川澄子《いづくへか》(筑摩書房、二〇〇三)
- 清岡卓行〈「鰐」結成のころの大岡信〉(《現代詩読本・大岡信》思潮社、八月)▽清岡卓行《郊外の小さな駅》(朝日新聞社、一九九六)
- 小林一郎〈「矢印を走らせて」〉(文藝空間会報21、八月)
- 田中勲〈日記〉(◆大マゼラン2、八月)▽田中勲(《批評という余白》風琳堂、一九九四)〈雨の日の星座〉
- ――〈SHIJIN'S LAND〉(週刊ポスト、八月一四日)
- ――〈「現代詩の水先案内人」の生涯――長谷川郁夫著『われ発見せり』〉(日本経済新聞、八月一六日)
- 入沢康夫〈座右に置いて何度も読み返し、その都度、感動する詩集〉(季刊リテレール2、九月)
- 大岡信〈吐く息・吸う息の思想〉(ザ・ゴールド、九月)▽大岡信《人生の果樹園にて》(小学館、一九九三)
- 松浦寿輝〈中上健次を悼む〉(ルプレザンタシオン4、一〇月)▽松浦寿輝《青の奇蹟》(みすず書房、二〇〇六)〔〈中上健次追悼〉と改題〕
- 城戸朱理〈近代性と換喩(メトニミー)〉(現代詩手帖、一一月)
- 大岡信〈清岡卓行寸描〉(《清岡卓行大連小説全集〔下巻〕》月報、日本文芸社、一二月)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
一九九三年 〔平成五年〕
《三蔵》4号 表紙
- 四方田犬彦〈わたしが選んだ『性の文学』BEST 3――物体が発散するエロス〉(週刊ポスト、一月一・八日)▽四方田犬彦《赤犬本》(扶桑社、一九九三)
- 野村喜和夫〈詩は残骸である――クリステヴァ、ランボー、吉岡実〉(現代詩手帖、二月)▽野村喜和夫《散文センター》(思潮社、一九九六)
- 北村太郎〈手帖より(1990.1〜1992.9)〉(現代詩手帖臨時増刊《北村太郎》、二月)
- 浅沼璞〈奇蹟の復活――連句の実現へ向けて〉(俳句空間22、二月)
- 夏石番矢〈この世の実りのかなたへ〉(《天才のポエジー》邑書林、二月)
- ――〈戦後詩の終焉を改めて見つめる〉(日本経済新聞、二月三日)
- 種村季弘〈笑う風土記〉(ポエティカ9、三月)
- 澤正宏・和田博文《作品で読む現代詩史》(白地社、三月)
- 日本図書設計家協会《現代日本のブックデザインVol.2》(講談社、三月)
- 吉田文憲〈メモ・ランダム――出現と消滅〉(《吉田文憲詩集》思潮社、四月)
- 夏石番矢〈ふゆの力〉(墨スペシャル15〈折々の書――日本の心をうつす詩歌と書〉、四月)
- 大野一雄《わたしの舞踏の命》(矢立出版、五月)
- 北川透《詩的レトリック入門》(思潮社、五月)
- 山田兼士〈犬像論〉(河南文學3、五月)
- 金井美恵子〈「トラー」とはどんな動物か〉(《遊興一匹 迷い猫あずかってます》新潮社、六月)
- 金子晉〈耕衣造語俳句讃賞〉(《耕衣造語俳句鈔》湯川書房、六月)
- 〔特集・吉岡実〕(三蔵4 六月)
- 四方田犬彦〈摩滅の賦〉▽四方田犬彦《摩滅の賦》(筑摩書房、二〇〇三)、 四方田犬彦詩集《人生の乞食》(書肆山田、二〇〇七)
- 夏石番矢〈巨石巨木学〉▽夏石番矢句集《巨石巨木学》(書肆山田、一九九五)
- 石井辰彦〈詩集の余白〉▽石井辰彦歌集《海の空虚》(不識書院、二〇〇一)
- 天澤退二郎〈わがアンソロジー〉(現代詩手帖、六月)▽天澤退二郎 他《名詩渉猟――わが名詩選》(思潮社、二〇〇五)
- 守中高明〈「天才」の在処〉(海燕、六月)▽守中高明《反=詩的文法》(思潮社、一九九五)
- 守中高明〈喪とユーモア〉(海燕、七月)▽守中高明《反=詩的文法》(思潮社、一九九五)
- 近藤洋太〈〔詩書月評〕詩人と「世間」のはざま〉(現代詩手帖、七月)
- 芳賀章内〈詩の、今――仮構としての基点をどこに選ぶか〉(◆詩学、七月)▽芳賀章内詩論集《詩的言語の現在》(コールサック社、 二〇一二)
- 中村文昭〈野辺おくる死者の列〉(◆テレプシコール通信42、七月)▽中村文昭《舞踏の水際》(思潮社、二〇〇〇)
- 三井葉子〈[日本の恋ごころ](71)吉岡実詩集から〉(読売新聞大阪夕刊、七月五日)▽三井葉子〈深い虚脱の夏の正午〉(《恋のうた――100の想い100のことば》創元社、一九九五)
- 種村季弘〈評伝 澁澤龍彦〉(《新潮日本文学アルバム 澁澤龍彦》新潮社、八月)▽種村季弘《澁澤さん家で午後五時にお茶を》(河出書房新社、一九九四)〔〈澁澤龍彦・その時代〉と改題〕
- 伊藤章〈少年――吉岡實追悼〉(《善良詩人古歌盗用集》風琳社、九月)
- 小林一郎〈「固い雨なら両手で愛撫する」〉〈吉岡実資料〉(文藝空間9、一〇月)
- 小原眞紀子〈女の時間〉(現代詩手帖、一〇月)
- 高橋睦郎〈遠望の人〉(《続続・天澤退二郎詩集》思潮社、一〇月)
- 飯島耕一〈あとがき〉(《バルザック随想》青土社、一一月)
- 宗田安正〈「吉岡実句集」解題〉(雷帝創刊終刊号、一一月)
- 三島由紀夫〔小埜裕二訳〕〈翻訳・三島由紀夫英文新資料――序文(『New Writing in Japan』)〉(新潮、一二月)
- 山口猛《紅[くれない]テント青春録》(立風書房、一二月)
- 小林庸浩〔写真〕〈本の桃源郷――南柯書局の美本〉(季刊銀花〔冬〕96、一二月)
- 奥平晃一〈南柯書局主・渡辺一考の本造り〉(同前)
- Selland, Eric〈The modernist tradition in Japan: Some introductory comments〉(Chicago Review、39巻3/4号)
一九九四年 〔平成六年〕
- 夏石番矢〈復活するアニミズム――現代日本文学の場合〉(平川祐弘・鶴田欣也編《アニミズムを読む――日本文学における自然・生命・自己》、新曜社、一月)
- 飯島耕一〈オクタビオ・パス再考〉(季刊iichiko〔冬〕30、一月)▽飯島耕一《現代詩が若かったころ》(みすず書房、一九九四)
- 荒川洋治〈見える原点〉(詩人会議、二月)▽荒川洋治詩集《坑夫トッチルは電気をつけた》(彼方社、一九九四)
- 中村苑子〈「俳句評論」交友録〉(俳句研究、二月)
- 小澤實〔V思慕・憎悪〕(《秀句三五〇選33友》蝸牛社、二月)
- 白石かずこ〈ある日がくるのを待ちながら――森茉莉と茉莉さんのあいだ〉(《ロバにのり、杜甫の村へゆく》芸立出版、二月)
- 朝吹亮二・松浦寿輝〔対談〕〈言葉は流れだして来る〉(《星座 section rural 1 吉増剛造》矢立出版、二月)
- 三枝和子〈アルテミスの化身〉(《定本 多田智満子詩集》栞、砂子屋書店、三月)
- 保昌正夫〈作家案内――和田芳恵〉(和田芳恵《おまんが紅・接木の台・雪女〔講談社文芸文庫〕》講談社、三月)▽保昌正夫《和田芳恵抄》(港の人、一九九八)
- 陣野俊史〈詩のエチカ――城戸朱理『非鉄』論〉(現代詩手帖、三月)▽《城戸朱理詩集》(思潮社、一九九六)
- 飯島耕一〈最後までダンディだった詩人〉(リテレール8、三月)
- ねじめ正一〈写真雑誌にもっと詩を〉(ビッグ・フォー、三月)▽ねじめ正一《「ことば」を生きる》(講談社、一九九四)
- 辻井喬《詩が生まれるとき》(講談社、三月)
- 城戸朱理〈吉岡実の詩との出会い〉(投壜通信、三月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 城戸朱理〈吉岡実と珈琲〉(投壜通信、四月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 城戸朱理〈吉岡実と食物誌〉(投壜通信、五月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 石垣りん〈松尾寺〉(朝日新聞〔夕刊〕、五月六日)▽《現代詩手帖特集版 石垣りん》(思潮社、二〇〇五)
- 城戸朱理〈吉岡実と散文〉(投壜通信、六月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 武藤信雄〈静物〉〈僧侶〉(《日本現代文学大事典 作品篇》明治書院、六月)
- 野村喜和夫〈ガイネーシス/限界/回避〉(現代詩手帖、七月)▽野村喜和夫《散文センター》(思潮社、一九九六)
- 森田誠吾〈中島敦の周辺〉(別冊文藝春秋208、七月)▽森田誠吾《中島敦》(文藝春秋、一九九五)
- 城戸朱理〈私の処女詩集の頃T〉(投壜通信、七月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 城戸朱理〈未来への予兆〉(同前)
- 相澤啓三〈〔あけびの実たずさえゆくやわがむくろ〕〉(《現代俳句パノラマ》立風書房、七月)
- 塚本邦雄〈世紀末詩歌論〉(《現代詩のフロンティア――モダニズムの系譜%W》日本現代詩歌文学館、七月)
- 城戸朱理〈私の処女詩集の頃U〉(投壜通信、八月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 飯島耕一〈東大教養学部「知の技法」を笑う〉(新潮45、八月)
- 塚本邦雄〈獻身〉(リテレール10、九月)▽《現代歌人文庫31 続 塚本邦雄歌集》(国文社、一九九八)
- 城戸朱理〈吉岡実と本〉(投壜通信、九月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 夏石番矢〈解説〈重信〉〉(《高柳重信〔蝸牛俳句文庫〕》蝸牛社、一〇月)
- 小林一郎〈「少女の夢のはらみ方」〉(文藝空間会報24、一〇月)
- 飯島耕一・鈴木志郎康・吉田文憲〔鼎談〕〈入沢康夫と現代詩の可能性〉(現代詩手帖、一一月)
- 城戸朱理〈吉岡実と桃〉(投壜通信、一一月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 〔小林一郎〕〈西脇順三郎〉(荒俣宏編《知識人99人の死に方――もうひとつの戦後史》角川書店、一二月)
- 野村喜和夫〈地層/発生/移動〉(現代詩手帖、一二月)▽野村喜和夫《散文センター》(思潮社、一九九六)
- 城戸朱理〈吉岡実の眼〉(投壜通信、一二月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 中村鐵太郎〈鵲〉(るしおる23、一二月)▽中村鐵太郎《詩について――蒙昧一撃》(書肆山田、一九九八)
一九九五年 〔平成七年〕
《現代詩手帖》1995年2月号 表紙
- 城戸朱理〈吉岡実の盛岡〉(投壜通信、一月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- ◆永島靖子〈『吉岡実詩集』〉(俳句界、一月)▽永島靖子《秋のひかりに――俳句の現場》(紅書房、二〇〇八)
- 林浩平〈LYRICAL CRY〉(MIGNON 12、一月)
- 池田満寿夫〔インタビュー〕(聞き手・巖谷國士)〈次元が違うA〉(《澁澤龍彦全集〔第21巻〕》月報21、河出書房新社、二月)▽『澁澤龍彦全集』編集委員会編《回想の澁澤龍彦》(河出書房新社、一九九六)▽巖谷國士《澁澤龍彦論コレクションX〔トーク篇2〕 回想の澁澤龍彦(抄)/澁澤龍彦を読む》勉誠出版、二〇一七)
- 〔特集・吉岡実再読〕(現代詩手帖 二月)
- 野村喜和夫・城戸朱理・守中高明〔討議〕〈「戦後詩」と吉岡実〉▽野村喜和夫・城戸朱理《討議戦後詩――詩のルネッサンスへ》(思潮社、一九九七)
- 城戸朱理〈「吉岡実」を現在として――「討議戦後詩」に先立って〉▽同前
- 小林一郎〈吉岡実資料――「現代詩読本」版・補遺〉〈吉岡実未刊行散文リスト〉
- ◆吉田時善〈こおろぎの神話――和田芳惠私抄〉(新潮、二月)▽吉田時善《こおろぎの神話――和田芳惠私抄》(新潮社、一九九五)
- 城戸朱理〈吉岡実と絵T〉(投壜通信、二月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- ――〈戦後の書籍デザイン、700点で一望〉(日本経済新聞、二月一四日)
- 城戸朱理〈吉岡実と絵U〉(投壜通信、三月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 岩佐なを〈詩とつきあいはじめた頃のこと少々〉(投壜通信、四月)
- 城戸朱理〈吉岡実と骨董〉(同前)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 中村鐵太郎〈道をもとめて〉(るしおる24、四月)▽中村鐵太郎《詩について――蒙昧一撃》(書肆山田、一九九八)
- 三浦雅士〔インタビュー〕(聞き手・巖谷國士)〈直線の人“シブタツ”A〉(《澁澤龍彦全集〔別巻1〕》月報23、河出書房新社、四月)▽『澁澤龍彦全集』編集委員会編《回想の澁澤龍彦》(河出書房新社、一九九六)▽巖谷國士《澁澤龍彦論コレクションX〔トーク篇2〕 回想の澁澤龍彦(抄)/澁澤龍彦を読む》勉誠出版、二〇一七)〔〈直線の人「シブタツ」〉と改題〕
- 川西政明〈普及に専心、出版人の回想録――小田久郎著『戦後詩壇私史』〉(読売新聞、四月四日)
- 大村彦次郎《文壇うたかた物語》(筑摩書房、五月)△◆《静岡新聞》
- 金子晉〈撰後余禄〉〈あとがき〉(《続耕衣百句》湯川書房、五月)
- 城戸朱理〈吉岡実と坂道〉(投壜通信、五月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 小林一郎《吉岡実全詩篇標題索引》(文藝空間、五月)
- 巖谷國士〈澁澤龍彦年譜〉(《澁澤龍彦全集〔別巻2〕》、河出書房新社、六月)
- 秋元幸人〈吉岡実アラベスク〉(三田文學〔夏〕、八月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 瀬尾育生〈言葉のなかに姿として〉(《岡井隆コレクション5――詩論・詩人論集成》(思潮社、九月)
- 近藤洋太〈九州という偏差――手帖時評・〈戦後〉というアポリア8〉(現代詩手帖、九月)
- 城戸朱理〈吉岡実著 薬玉――城戸朱理の戦後この本B〉(読売新聞、九月一八日)
- 野村喜和夫〈戦後詩と詩の未来〉(東京新聞、九月一九日)▽《野村喜和夫詩集》(思潮社、一九九六)
- 吉本隆明〈詩はどこまできたか〉(三田文學 43〔秋季〕、一一月)▽《吉本隆明〈未収録〉講演集10――詩はどこまできたか》(筑摩書房、二〇一五)
一九九六年 〔平成八年〕
《私のうしろを犬が歩いていた――追悼・吉岡実》 ジャケット
- 下田八郎〈吉岡実論〔T〕〉(時間と空間36、一月)
- 城戸朱理〈風の十二方位――戦後詩を滅ぼすために〉(白8、一月)▽城戸朱理《戦後詩を滅ぼすために》(思潮社、二〇〇八)〔風の十二方位――健康の都市3〉と改題〕
- 倉橋健一〈谷川雁幻想〉(現代詩手帖、二月)▽倉橋健一《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》(思潮社、二〇一〇)
- 石井直人〈声の内向、言葉のアクロバット〉(日本児童文学、二月)
- 渋沢孝輔〈『吉岡実全詩集』に寄せて〉(ちくま、三月)
- 筑摩書房編集部〈吉岡実詩集覚書〉(《吉岡実全詩集》筑摩書房、三月)
- 吉岡陽子〈年譜〉(同前)
- 飯島耕一〈『薬玉』のこと〉(同別刷挟込《吉岡実全詩集 付録》筑摩書房、三月)▽《飯島耕一・詩と散文 2》(みすず書房、二〇〇一)▽飯島耕一《詩の両岸をそぞろ歩きする――江戸と、フランスから》(清流出版、二〇〇四)
- 大岡信〈赤い鴉〉(同前)
- 入沢康夫〈「波よ永遠に止れ」の思い出〉(同前)
- 高橋睦郎〈運命の蜜〉(同前)
- 河島英昭〈解説〉(《クァジーモド全詩集》筑摩書房、三月)
- 美濃瓢吾〈木馬館日記 四月〉(《浅草木馬館日記》筑摩書房、四月)
- 松浦寿輝〈真理からフィクションへ――知のエチカ・詩のエチカ〉(《知のモラル》東京大学出版会、四月)
- ――〈吉岡実全詩集 春夏秋冬 冒頭飾るはずの4連作――「春」欠落で出版、回収 筑摩書房〉(読売新聞、四月一〇日)
- ――〈「吉岡実全詩集」に欠落――重要作品1編〉(毎日新聞、四月一一日)
- ――〈冒頭の一編が欠落――吉岡実全詩集〉(産経新聞、四月一四日)
- ――〈筑摩書房の「吉岡実全詩集」に欠落――回収後、改訂版と無料交換へ〉(朝日新聞〔夕刊〕、四月一七日)
- 野村喜和夫〈母性的な世界映し出す――「吉岡実全詩集」〉(東京新聞、四月一九日)▽野村喜和夫《二十一世紀ポエジー計画》(思潮社、二〇〇一)
- 吉井洸治〈気がつけば 活字の味が消える〔オフセットに押され活版印刷は風前の灯〕〉(AERA[アエラ]、四月二二日)
- 川島洋〈吉岡実の「静物」を読む〉(INTENSITE 13、四月)
- 浅沼璞〈〈奇蹟の復活〉をめぐって――まだ見ぬ連句のために〉(れぎおん13、四月)▽浅沼璞《可能性としての連句――その二律背反の発想》(ワイズ出版、一九九六)〔〈〈奇蹟の復活〉をめぐって――吉岡実と高柳重信の場合〉と改題〕
- 柏原成光〈編集室から〉(ちくま、五月)▽柏原成光《黒衣の面目》(風濤社、一九九七)
- 城戸朱理〈吉岡実全詩集――現代詩の高峰の陰影深い全貌〉(産経新聞、五月五日)
- 石井信平〈筑摩書房――最後の仕事〉(AERA[アエラ]、五月六日・一三日合併号)
- 平出隆〈吉岡実全詩集――言葉の立ちうる限界を希求〉(東京新聞、五月一九日)
- 四方田犬彦〈なんという眩暈の感覚――詩的言語と感受性の偉大な改革者〉(図書新聞、五月二五日)▽四方田犬彦《心ときめかす》(晶文社、一九九八)
- 宗左近〈今月の詩〉(小説新潮、六月)▽宗左近《あなたにあいたくて生まれてきた詩》(新潮社、二〇〇〇)
- 松浦寿輝〈顔をめぐる九つの断片〉(ユリイカ、六月)
- 大西時夫〈詩と量子論の相関――吉岡実と高貝弘也〉(白、六月)
- 野村喜和夫〈かくも親密な不気味さ〉(現代詩手帖、六月)▽野村喜和夫《二十一世紀ポエジー計画》(思潮社、二〇〇一)
- 松浦寿輝〈吉岡実全詩集――詩魂が作る美と恐怖の宇宙〉(読売新聞、六月二日)
- 下田八郎〈吉岡実論〔U〕――詩集「静物」より〉(時間と空間37、七月)
- 柏木博・清水哲男・黒崎政男・香山リカ〔青の会議室〕〈マルチ読書ネットワーク――『辻征夫詩集成』〉(読売新聞、七月八日)
- ◆死児〈活版印刷の感触〉(東京新聞〔夕刊〕、七月二〇日)
- 高柳誠〈後記〉(詩集《イマージュへのオマージュ》思潮社、八月)
- 荒川洋治・清岡卓行・那珂太郎・大岡信・鈴村和成〔座談会〕〈現代詩の行方をめぐって〉(群像、八月)
- 入沢康夫〔詩〕〈梅雨の晴れ間――吉岡実七回忌から二旬〉(同前)▽入沢康夫詩集《唄――遠い冬の》(書肆山田、一九九七)
- 秋元幸人〈吉岡実と短歌・俳句〉(ユルトラ・バルズ Vol.1、八月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 桑原茂夫〈ルイス・キャロルの写真術〉(彷書月刊、九月〔8月25日〕)
- 浦田憲治〈続く日本文学の空洞化――「新潮」千百号、若手は力不足〉(日本経済新聞、九月一日)
- 富田律之〈転換期の現代詩――表現の枠 打破する試み〉(日本経済新聞、九月一四日)
- 林哲夫〈装幀の遠近5――『美貌の青空』〉(歌壇、一〇月)▽林哲夫《古本デッサン帳》(青弓社、二〇〇一)
- 北川透〈北川透が読む――「吉岡実全詩集」〉(産経新聞、八月一七日)
- 北川透〈ニュートンの死〉(九1〜12、九月〜一九九八年七月)▽北川透《詩的スクランブルへ――言葉に望みを託すということ》(思潮社、二〇〇一)
- 野村喜和夫〈城戸的ポエジーの生成をめぐって〉(《城戸朱理詩集》思潮社、九月)▽野村喜和夫《二十一世紀ポエジー計画》(思潮社、二〇〇一)
- 平林敏彦〈Memorandum〉(《平林敏彦詩集》思潮社、九月)
- 大岡信〈折々のうた――手紙かく少女の睫毛ふるふ夜…〉(朝日新聞、九月九日)▽大岡信《新 折々のうた 3》(岩波書店、一九九七)
- 瀬尾育生〈城戸朱理と野村喜和夫――飽和した言葉の「先」でたくまざる豊かな表情〉(読売新聞〔夕刊〕、九月二六日)
- 小林一郎〈「わたしと女友だちと娘のような妹」〉(文藝空間会報25、九月)
- 飯島耕一・加藤郁乎〔対談〕〈ともに語るにたるものこそ――詩・句・散文〉(早稲田文学、一〇月)
- 白石かずこ《黒い羊の物語》(人文書院、一〇月)
- 安井浩司〈安井浩司年譜〉(未定70、一一月)
- 松浦寿輝〈明るい敗亡の彼方へ――八〇年代の詩〉(國文學、一一月)
- 〔《私のうしろを犬が歩いていた――追悼・吉岡実》書肆山田 一一月〕
- 飯島耕一〔詩〕〈階段の上と下で〉
- 渋沢孝輔〔詩〕〈M・Y氏を探す田園風の方法〉▽渋沢孝輔詩集《行き方知れず抄》(思潮社、一九九七)
- 高橋睦郎〔詩〕〈五月〉▽高橋睦郎詩集《この世あるいは箱の人》(思潮社、一九九八)
- 入沢康夫〔詩〕〈往古 鳥髪山 序〉
- 白石かずこ〔詩〕〈蠅たたき〉▽白石かずこ詩集《現れるものたちをして》(書肆山田、一九九六)
- 塚本邦雄〔短歌〕〈誄讚〉
- 岡井隆〔短歌〕〈にしのくぼ日記の欄外に――吉岡実への感謝をこめて〉▽岡井隆歌集《ウランと白鳥》(短歌研究社、一九九八)
- 安井浩司〔俳句〕〈回想譜〉▽安井浩司句集《四大にあらず》(沖積舎、一九九八)
- 夏石番矢〔俳句〕〈パリよりの追悼――吉岡実讃句〉
- 前田英樹〈詩と身体的なもの〉▽前田英樹《在るものの魅惑》(現代思潮社、二〇〇〇)
- 宇野邦一〈詩と死の器〉▽宇野邦一《詩と権力のあいだ》(現代思潮社、一九九九)
- 金井美恵子〈他人の言葉〉▽金井美恵子《重箱のすみ》(講談社、一九九八)
- 吉増剛造〈ムラサキの花の香りの孤独〉
- 天澤退二郎〔詩〕〈報告――あるいは《早射ち女拳銃》〉▽天澤退二郎詩集《悪魔祓いのために》(思潮社、一九九九)
- 阿部日奈子〔詩〕〈Y〉▽阿部日奈子詩集《海曜日の女たち》(書肆山田、二〇〇一)
- 松浦寿輝〔詩〕〈休息〉▽松浦寿輝詩集《秘苑にて》(書肆山田、二〇一八)
- 平出隆〔詩〕〈夕立に〉
- 佐々木幹郎〔詩〕〈熱湯通い〉▽佐々木幹郎詩集《砂から》(書肆山田、二〇〇二)
- 藤井貞和〔詩〕〈物語語(ものがたりご)〉▽藤井貞和詩集《静かの海、その韻き》(思潮社、一九九八)
- 鈴木志郎康〈石の風〉〔詩〕▽鈴木志郎康詩集《石の風》(書肆山田、一九九六)
- 野村喜和夫〈われわれはむしろ消尽について語ろう〉(現代詩手帖、一一月)▽野村喜和夫《二十一世紀ポエジー計画》(思潮社、二〇〇一)
- 松浦寿輝〈小さな誘い〉(松浦寿輝編《21世紀学問のすすめ5 文学のすすめ》、筑摩書房、一二月)▽松浦寿輝《青の奇蹟》(みすず書房、二〇〇六)
- 北川透・荒川洋治・野村喜和夫〔鼎談〕〈詩の切断/接合にむかって〉(現代詩手帖、一二月)
- 瀬尾育生〈今年の詩についての感想〉(同前)
- 横木徳久〈反時代的なるもの〉(同前)
- 新井豊美〈溶融する境界〉(同前)
- 野沢啓〈無惨さの自覚〉(同前)
- 鷲田清一〈孔のある袋――『吉岡実全詩集』〉(同前)
- 野村喜和夫〈詩のガイアのために〉(同前)▽野村喜和夫《二十一世紀ポエジー計画》(思潮社、二〇〇一)
- 永原孝道〈老いたる「現代詩」のための博物学〉(同前)
- 平出隆〈1996年 単行本・文庫本ベスト3〉(リテレール18、一二月)
- 松浦寿輝〈96年 私のベスト3――『吉岡実全詩集』〉(読売新聞、一二月二二日)
- 荒川洋治〈今年の収穫――詩〉(日本経済新聞、一二月二九日)
一九九七年 〔平成九年〕
- 倉橋健一〈吉岡実の登場〉(現代詩手帖、一月)▽倉橋健一《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》(思潮社、二〇一〇)
- 林浩平〈美しい〈友愛〉の星座――別冊るしおる『私のうしろを犬が歩いていた――追悼・吉岡実』〉(図書新聞、一月二五日)
- 倉橋健一〈吉岡実のひとつの読み方〉(現代詩手帖、二月)▽倉橋健一《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》(思潮社、二〇一〇)
- 澤正宏〈読むことと表象〉(同前)▽澤正宏《詩の成り立つところ》(翰林書房、二〇〇一)
- 倉橋健一〈石原吉郎と俳句定型〉(現代詩手帖、三月)▽倉橋健一《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》(思潮社、二〇一〇)
- 秋元幸人〈吉岡実とモダニズムの詩〉(ユルトラ・バルズ Vol.2、四月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 天沢退二郎〈岡田隆彦を悼む〉(現代詩手帖、四月)
- 倉橋健一〈耕衣俳句と吉岡実〉(同前)▽倉橋健一《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》(思潮社、二〇一〇)
- 近藤洋太〈「戦後詩」評価への共感と違和――『討議戦後詩――詩のルネッサンスへ』に触れて〉(同前)▽近藤洋太《〈戦後〉というアポリア》(思潮社、二〇〇〇)
- 白石かずこ〈花咲ける才能道〉(同前)
- 佐佐木幸綱〈読みかえ迫られる詩のいま――野村喜和夫、城戸朱理著『討議戦後詩』〉(日本経済新聞、四月六日)
- 鹿島茂・出口裕弘〔対談〕〈小説方法の発見〉(《澁澤龍彦翻訳全集7》河出書房新社、五月)
- 藤田省三〈後ろ姿について――藤田省三著作集まえがき〉(《維新の精神〔藤田省三著作集4〕》みすず書房、五月)
- 宮澤壯佳〈畏友の最後〉(美術手帖、五月)▽宮澤壯佳《池田満寿夫――流転の調書》(玲風書房、二〇〇三)〔〈畏友の最期〉と改題〕
- 岩井寛〈吉岡実〉(《作家の臨終・墓碑事典》東京堂出版、六月)
- 江森國友〈善なる詩――素晴らしい生命〉(幻影14、六月)▽西脇順三郎を偲ぶ会編《続 幻影の人 西脇順三郎を語る》(恒文社、二〇〇二)
- 臼田捷治〈装幀の愉悦〉(ユリイカ、六月)▽臼田捷治《現代装幀》(美学出版、二〇〇三)
- 星野徹〈吉岡実覚書――アイロニカルな私的神話〉(日本詩人クラブ編《《現代詩》の50年》邑書林、七月)
- 下田八郎〈吉岡実論〔V〕――詩集「僧侶」より〉(時間と空間39、七月)
- 秋元幸人〈小説西脇先生訪問記〉(三田文學〔夏季〕、八月)▽秋元幸人《吉岡実と森茉莉と》(思潮社、二〇〇七)
- 坪井秀人《声の祝祭》(名古屋大学出版部、八月)
- 倉橋健一〈雑誌「犯罪」事情〉(現代詩手帖、一一月)▽倉橋健一《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》(思潮社、二〇一〇)
- 針生一郎〈追悼 難波田龍起――詩魂ひそむ絵 92歳まで探究〉(読売新聞〔夕刊〕、一一月一二日)
- 野村喜和夫・横木徳久・永原孝道・野沢啓・城戸朱理・守中高明〔シンポジウム〕〈詩的現在の両義性を生きる〉(現代詩手帖、一二月)
一九九八年 〔平成一〇年〕
- 下田八郎〈吉岡実論〔W〕〉(時間と空間40、一月)
- 橋本靖雄〈『本の周辺』〉(日本出版学会「布川角左衛門事典」編集委員会(編)《布川角左衛門事典》「布川角左衛門事典」刊行会、一月)
- 城山三郎〈部長の大晩年〉(週刊朝日◆、一月二日・九日〜五月二二日)▽城山三郎《部長の大晩年》(朝日新聞社、九月)
- 秋元幸人〈吉岡実が卵を置く場所〉(ユルトラ・バルズ Vol.3、二月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 藤田三男《榛地和装本》(河出書房新社、二月)
- 楠かつのり〈音声のみの詩の成立にむけて――朗読私論(1)〉(現代詩手帖、二月)▽楠かつのり《詩のボクシング 声の力》(東京書籍、一九九九)〔〈現代詩の袋小路と音声メディア〉と改題〕
- 種村季弘〈静かな大騒動――土方巽と美術家たち〉(芸術新潮、三月)▽種村季弘《奇想の展覧会――戯志画人伝》(河出書房新社、一九九八)
- 北川透・瀬尾育生〔対談〕〈状況の基層を読む〉(現代詩手帖、三月)
- 金田弘《高橋新吉 五億年の旅》(春秋社、四月)
- 林浩平〈感受性の宇宙〉(和田博文編《近現代詩を学ぶ人のために》世界思想社、四月)▽林浩平《テクストの思考――日本近現代文学を読む》(春風社、二〇一一)〔〈感受性の宇宙――「櫂」と「鰐」の詩人たち〉と改題〕
- 林哲夫〈色――吉岡実の装幀〉(◆東西通信(紫陽社/彼方社)7、五月)▽林哲夫《古本スケッチ帳》(青弓社、二〇〇二)
- 白石かずこ〈わが詩の夜明から今日まで出逢った詩人と詩の風景〉(現代詩手帖、六月)
- 守中高明〈「ラディカル」な方法について〉(同前)
- 倉田比羽子〈吉岡実――手で書く詩〉(同前)
- 淺山泰美〈匿名の犬の位置へ――吉岡実「犬の肖像」〉(同前)
- 大岡信〈精神圏の巨歩の旅人――追悼オクタビオ・パス〉(ユリイカ、六月)▽オクタビオ・パス(伊藤昌輝・三好勝・阿波弓夫・田村徳章・松山彦蔵・後藤丞希訳)《太陽の石》(文化科学高等研究院出版局、二〇一四)
- 小林恭二・橋爪大三郎・広瀬克哉〔緑の会議室〕〈マルチ読書インターネット――高橋睦郎句集『賚』〉(読売新聞、六月八日)
- 下田八郎〈吉岡実論〔X〕〉(時間と空間41、七月)
- 城戸朱理〈須磨の永田耕衣〉(《文学館ワンダーランド――全国文学館・記念館ガイド160》メタローグ、八月)
- 嶋岡晨《詩とは何か》(新潮社、九月)
- 秋元幸人〔講演〕〈吉岡実と西脇順三郎〉(西脇順三郎を語る会、一〇月)
- ◆吉増剛造〈ちいさな廃星、昔恒星が一つ来て、幽かに御晩です≠ニ語り初めて、消えた――新版(盤)を聞いて〉(CD《慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる》冊子、アリアディスク、一一月)▽吉増剛造《舞踏言語――ちいさな廃星、昔恒星が一つ来て、幽かに御晩です≠ニ語り初めて、消えた》(論創社、二〇一八)
- 秋元幸人〈吉岡実の馬の詩群〉(ユルトラ・バルズ Vol.4、一一月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 鶴山裕司《詩人について》(「夏夷」別冊第一号、四夷書社、一二月)
- 神谷光信《評伝 鷲巣繁男》(小沢書店、一二月)
- 堀江敏幸〈解説――《形而上学的な怪我》からの治癒〉(金井美恵子《ピクニック、その他の短篇〔講談社文芸文庫〕》講談社、一二月)
- 松林尚志〈現代秀句 鑑賞ノート(6)〉(りんどう、一二月)▽松林尚志《現代秀句――昭和二十年代以降の精鋭たち》(沖積舎、二〇〇五)
一九九九年 〔平成一一年〕
- 下田八郎〈吉岡実論(Y)〉(時間と空間42、一月)
- 清岡卓行〔インタビュー〕〈わが戦後詩〉(現代詩手帖、一月)
- 松林尚志〈現代秀句 鑑賞ノート(7)〉(りんどう、一月)▽松林尚志《現代秀句――昭和二十年代以降の精鋭たち》(沖積舎、二〇〇五)
- 飯島耕一〈サクラエビのかきあげ〉(るしおる36、二月)▽飯島耕一詩集《浦伝い 詩型を旅する》(思潮社、二〇〇一)
- 清岡卓行〈私の履歴書〉(日本経済新聞、二月二五日)▽清岡卓行随想集《偶然のめぐみ》(日本経済新聞出版社、二〇〇七)
- 岡井隆〈吉岡実の詩「犬の肖像」「僧侶」を読む〉(《詩歌の近代》岩波書店、三月)
- 宇佐美斉〈特別な一篇――清岡卓行「ある名前に」〉(現代詩手帖、四月)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成T》(勉誠出版、二〇〇八)
- 塚本邦雄〈現代詩、この一篇――石原吉郎「風と結婚式」/大岡信「大佐とわたし」〉(同前)
- 佐佐木幸綱〈詩歌――難解な現代詩を読み解く楽しみ〉(日本経済新聞、四月二五日)
- 川端隆之〈『骰子一擲』と日本の現代詩〉(現代詩手帖、五月)
- 城戸朱理〈入門書を超えて難解に挑む勇気――岡井隆著『詩歌の近代』〉(読売新聞、五月一六日)
- 田中栞〈詩人を愛した編集者、伊達得夫――書肆ユリイカの二百冊の本〉(季刊銀花〔夏〕118、六月)
- 白石かずこ〈私の出会った西脇順三郎――孤独と郷愁の人〉(幻影15・16合併号、六月)▽西脇順三郎を偲ぶ会編《続 幻影の人 西脇順三郎を語る》(恒文社、二〇〇二)
- 小池光〈『魚〔籃→藍〕』〉(小池光・三枝ミ之・佐佐木幸綱・菱川善夫編《現代短歌ハンドブック》雄山閣出版、七月)
- 下田八郎〈吉岡実論(Z)〉(時間と空間43、七月)
- 秋元幸人〈吉岡実と死児という絵〉(ユルトラ・バルズ Vol.5、七月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 佐佐木幸綱〈詩歌――人間が見え、心が読める詩集〉(日本経済新聞、七月四日)
- 嶋岡晨〈現代詩の歩み〉(東京新聞・中日新聞◆、八月二〇日〜一〇月九日)▽嶋岡晨《現代詩の魅力――日本文学の百年》(東京新聞出版局、二〇〇〇)
- 小笠原鳥類〈「海の歌」の試み、または、「変形菌の歌」の試み〉(現代詩手帖、九月)
- 臼田捷治〈吉岡実・栃折久美子――出版社のカラーを引きだす力〉(《装幀時代》晶文社、一〇月)
- 吉増剛造《生涯は夢の中径――折口信夫と歩行》(思潮社、一二月)
- 前原有美子〈吉岡実、詩刑のたくらみ(二)〉(Sibylla 2、一二月)
- 中村苑子〈師走の無明の闇の俳句〉(俳句研究、一二月)▽中村苑子《俳句礼賛――こころに残る名句》(富士見書房、二〇〇一)
二〇〇〇年 〔平成一二年〕
- 下田八郎〈吉岡実論([)〉(時間と空間44、一月)
- 秋元幸人〈吉岡実のエロティシズム〉(ユルトラ・バルズ Vol.6、二月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 藤沢周〈秋めいて〉(《鎌倉 古都だより》新潟日報事業社、二月)△《新潟日報》◆(一九九七年八月一五日〜一九九九年一二月二二日)
- 井上弘治・中村えつこ・藤井貞和〔座談会〕〈伊藤聚さんの詩を読む〉(《伊藤聚読本》New感情・別冊、三月)▽《伊藤聚詩集〔現代詩人文庫〕》(砂子屋書房、二〇〇六)
- 松浦寿輝〈見えるものと見えないもの――第4巻のためのプロレゴメナ〉(小林康夫・松浦寿輝編《イメージ――不可視なるものの強度〔表象のディスクールC〕》)(東京大学出版会、四月)▽松浦寿輝《官能の哲学〔双書 現代の哲学〕》(岩波書店、二〇〇一)▽松浦寿輝《官能の哲学〔ちくま学芸文庫〕》(筑摩書房、二〇〇九)
- 大岡信〔インタビュー〕(ききて・野村喜和夫)〈わかるということは何か〉(現代詩手帖、七月)
- 下田八郎〈吉岡実論(\)〉(時間と空間45、七月)
- 飯島耕一〈詩人の今昔〉(日本経済新聞、七月二日)
- 〔晶〕〈虚子以前見つめる反動≠フ目――高山れおなさん〉(読売新聞〔夕刊〕、七月一四日)
- 宮川匡司〈戦後詩、歴史刻み表舞台に――駅の壁面に彩り 文庫や名詩選も〉(日本経済新聞、七月二二日)
- 中原忍冬〈吉岡実〉〈吉岡実『静物』〉(日本詩人クラブ編《「日本の詩」一〇〇年》土曜美術社出版販売、八月)
- 中村不二夫・小川英晴・森田進編〈明治から現代までの詩史年表〉(同前)
- 藤沢周〈静謐な狂気――詩が洗う散文の俗〉(日本経済新聞、八月二〇日)
- 小林一郎〈「恋する幽霊」〉(文藝空間会報26、九月)
- ――〈現代詩、地下鉄に――都営大江戸線本郷三丁目駅 駅壁面に47作品展示へ〉(読売新聞〔夕刊〕、九月七日)
- 飯島耕一〈作品ノート〉(《飯島耕一・詩と散文 1》みすず書房、一〇月)
- 筑紫磐井〈〔解説〕カトーイクヤのいとも豪華なる時祷書〉(《加藤郁乎俳句集成》沖積舎、一〇月)
- 四方田犬彦〈Y 自著解題〉(《マルコ・ポーロと書物》竢o版社、一〇月)
- 野沢啓・守中高明・城戸朱理・野村喜和夫・辻井喬・添田馨・永原孝道〔シンポジウム〕〈近代性の臨界に直面して〉(現代詩手帖、一二月)
- 臼田捷治〈装幀異聞記〉(デザインの現場、一二月)▽臼田捷治《装幀列伝》(平凡社、二〇〇四)
- 小林一郎《吉岡実全詩篇標題索引〔改訂第2版〕》(文藝空間、一二月)
二〇〇一年 〔平成一三年〕
- 鶴山裕司〈吉岡実断章――吉岡実没後十年記念〉(夏夷9、一月)
- 安彦志津枝〈葬儀のふしぎな出会い〉(時間と空間46、一月)
- 大畑靖〈下田さんの笑顔〉(同前)
- 北岡善寿〈下田八郎氏を偲ぶ〉(同前)
- 村川逸司〈明らかな職人的エスプリ〉(同前)
- 白石かずこ〈詩の風景・詩人の肖像12――吉岡実〉(るしおる42、一月)▽白石かずこ《詩の風景・詩人の肖像》(書肆山田、二〇〇七)
- 飯島耕一〈作品ノート〉(《飯島耕一・詩と散文 2》みすず書房、二月)
- 坪井秀人〈ペニス――吉岡実『サフラン摘み』〉(國文學 臨時増刊《恋愛のキーワード集》、二月)
- 藤澤峰子〈「鰐」の時代〉(上越教育大学国語研究〔上越教育大学国語教育学会〕15、二月)
- ――〈美しさは素材にあり! 幻想小説の豪華限定本の極み――渡辺一考〉(ダ・ヴィンチ、二月)
- 臼田捷治〈装幀異聞記〉(デザインの現場、二月)▽臼田捷治《装幀列伝》(平凡社、二〇〇四)
- 阿部公彦〈行(ぎょう)の問題 日本現代詩の制度性 しゃべりやめることの困難〉(《モダンの近似値――スティーヴンズ・大江・アヴァンギャルド》、松柏社、三月)
- 天澤退二郎〈世紀を越境する詩集たち〉(現代詩手帖、三月)
- 若森栄樹〈詩の自殺について〉(同前)
- 城戸朱理〈世界の始まりを記述するために〉(同前)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)
- 小田久郎〈「詩集」という「蔵書」の条件〉(日本近代文学館180、三月)
- ねじめ正一〈宙に浮くコトバ、宙から取り出すコトバ――藤井貞和と吉岡実〉(NHK人間講座《言葉の力・詩の力》日本放送出版協会、四月)〔テレビ放送は五月二一日〕▽ねじめ正一《言葉の力を贈りたい》(日本放送出版協会、二〇〇二)
- ◆四方田犬彦〈ある一期一会〉(現代詩手帖、四月)▽四方田犬彦《航海の前の読書〔五柳叢書〕》(五柳書院、二〇〇四)〔〈谷川雁 ある一期一会〉と改題〕
- 神谷光信《評伝 和田徹三――形而上詩への道》(沖積舎、六月)
- 川名大〈文人俳句の流れ〉(《現代俳句――名句と秀句のすべて(下)〔ちくま学芸文庫〕》、筑摩書房、六月)
- 秋元幸人〈吉岡実の《引用詩》〉(ユルトラ・バルズ Vol.7、六月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 野村喜和夫・城戸朱理・佐々木幹郎〔鼎談〕〈起源・反起源〉(現代詩手帖、七月)▽野村喜和夫・城戸朱理《討議 詩の現在》(思潮社、二〇〇五)
- 佐佐木幸綱〈詩歌――意表ついた「当たり前」の俳諧〉(日本経済新聞、七月一日)
- 飯島耕一・荒川洋治〔対談〕〈詩のかたち、詩の自由〉(現代詩手帖、八月)
- 天澤退二郎〈詩の旅か詩人の旅か――池井昌樹の作品に沿って〉(《池井昌樹詩集》思潮社、九月)
- 川西政明〈四章 戦後文学〉(《昭和文学史〔中巻〕》講談社、九月)
- 宮川匡司〈アンソロジーは詩の母――戦後詩は記憶に訴えるか〉(日本経済新聞、九月一六日)
- 内堀弘《石神井書林 日録》(晶文社、一〇月)△《図書新聞》◆
- 加藤郁乎〈点鬼簿追懐〉〈飯島耕一の巻〉(《後方見聞録〔学研M文庫〕》学習研究社、一〇月)
- 渡邉一考〔解説〕〈黄金の日々〉(同前)
- 星野石雀〈其面影〉(飯島晴子読本〔俳句研究別冊〕、一〇月)
- 佐佐木幸綱〈詩歌――中高年を人生の深みに誘い込む〉(日本経済新聞、一〇月一四日)
- 小林一郎〈「あるいは孤独な落下傘部隊」〉(文藝空間会報27、一一月)
- 叶真紀〈吉岡実「僧侶」試論――四人の僧侶が住んでいる場所〉(国文学研究ノート〔神戸大学「研究ノート」の会〕36、一二月)
- 小屋敷晶子〈「流れ」反骨から越境へ うなる川&マえた旅と家族――夏石番矢さん〉(読売新聞〔夕刊〕、一二月一日)
二〇〇二年 〔平成一四年〕
《PO&SIE》 100号 表紙
- 小笠原鳥類〈不思議な素晴らしい嘘の動物――幻獣アンソロジー〉(詩学、一月)
- 小澤實〈霜月〉(澤、一月号別冊付録《礼のかたち》)▽折形デザイン研究所編《礼のかたち――こころには、姿がある。》(ラトルズ、二〇〇四)〔巻末に〈「折形歳時記」をひもとく用語集〉〕
- 小澤實〈清水径子「雨の樹」――叙情くっきり〔ほか〕〉(読売新聞〔夕刊〕、一月二五日)
- 林哲夫《喫茶店の時代――あのときこんな店があった》(編集工房ノア、二月)▽林哲夫《喫茶店の時代――あのとき こんな店があった〔ちくま文庫〕》(筑摩書房、二〇二〇)
- ◆山内薫〈岡田さんとの出会い〉(うか 30号、二月)
- ◆栃折久美子〈〔《噂の娘》書評〕一九五〇年代、商店街の美容院で――〉(週刊文春、二月七日)▽《早稲田文学》〈特集 金井美恵子なんかこわくない〉(早稲田文学会、二〇一八)
- 大西泰世〈試せど効かない痩身法――黄梅やふるきいらかの波うてる〉(日本経済新聞〔夕刊〕、二月二三日)
- 林浩平〈文学理論における「引用」概念の転換をめぐって――宮川淳『引用の織物』の革新性とその意義〉(国文学研究136、三月)▽林浩平《テクストの思考――日本近現代文学を読む》(春風社、二〇一一)
- 小田久郎〈「高見順賞」設立のあとさき〉(樹木 Vol.20、三月)▽公益財団法人高見順文学振興会編《高見順賞五十年の記録 一九七一―二〇二〇》(公益財団法人高見順文学振興会、二〇二〇)
- 秋元幸人〈吉岡実晩年の詩境〉(ユルトラ・バルズ Vol.8、三月)▽秋元幸人《吉岡実アラベスク》(書肆山田、二〇〇二)
- 野村喜和夫〈戦後詩と「荒地」〉(《朝日百科 世界の文学〔第10巻〕》朝日新聞社、四月)
- 絓〔スガ〕秀実〈吉岡実詩集〉(《必読書150》太田出版、四月)
- 稲川方人〈ざわめく書物――装釘と同時代文学〉(《脱文学と超文学》岩波書店、四月)
- 吉増剛造〈美しい魂の汗の果実〉〈とどかないかも知れない深い愛の言葉〉(NHKカルチャーアワー《文学と風土詩をポケットに(上)》日本放送出版協会、四月)〔ラジオ放送はそれぞれ六月一五日と二二日〕▽吉増剛造《詩をポケットに――愛する詩人たちへの旅》(日本放送出版協会、二〇〇三)〔ただし〈美しい魂の汗の果実〉のみ収録〕
- 野村喜和夫・城戸朱理・中沢けい〔共同討議〕〈愛・メタモルフォーゼ――吉岡実・鈴木志郎康・平田俊子〉(現代詩手帖、四月)▽野村喜和夫・城戸朱理《討議 詩の現在》(思潮社、二〇〇五)
- 宗左近〈昼の星(戦後詩)〉(《詩のささげもの》新潮社、五月)
- 塩澤実信〈思潮社――現代詩の潮騒を伝道〉(◆日販通信、五月)▽塩澤実信《出版社大全》(論創社、二〇〇三)
- 青木正美〈吉岡実(一九一九〜一九九〇)〉(《近代詩人・歌人自筆原稿集》東京堂出版、六月)
- 松浦寿輝〈Kanji et kana : la prosodie graphique dans la poesie japonaise moderne〉(PO&SIE numero 100――Poesie Japonaise、六月)
- 城戸朱理〈吉岡実の四季――吉岡実十三回忌によせて〉(現代詩手帖、七月)▽城戸朱理《吉岡実の肖像》(ジャプラン、二〇〇四)
- 大岡信・谷川俊太郎・井上ひさし・小森陽一〔座談会〕〈昭和の詩――日本語のリズム〉(すばる、七月)▽井上ひさし・小森陽一編著《座談会 昭和文学史 第六巻》(集英社、二〇〇四)
- 小林久美子〈回転してゆく詩の前の――吉岡実の短歌〉(レ・パピエ・シアン、七月)
- 河村悟《肉体のアパリシオン――かたちになりきれぬものの出現と消失――土方巽『病める舞姫』論》(クレリエール出版、七月)
- 芳賀章内〈詩的現実性の二、三の意味――リアリズムの内と外と〉(龍115、八月)▽芳賀章内詩論集《詩的言語の現在》(コールサック社、二〇一二)
- 入沢康夫〈マグマに触れる詩を書きたい――『遐い宴楽』〉(日本経済新聞、八月一一日)
- 藤井貞和〈詩学の終焉?――あとがきにかえて〉(《自由詩学》思潮社、九月)
- 中村稔・黒井千次・十川伸介〔座談会〕〈文学館の今後の課題〉(日本近代文学館 189、九月)
- 城戸朱理〈徹底して「鑑賞」であることを決意〉(図書新聞、九月二一日)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)〔〈鑑賞の復権――秋元幸人『吉岡実アラベスク』〉と改題〕
- 安原顯〈文章は平易だが洞察力に豊んだねじめの詩人論〉(同前)
- 野谷文昭〈訳者あとがき〉(オクタビオ・パス(野谷文昭訳)《鷲か太陽か?〔りぶるどるしおる45〕》書肆山田、一〇月)
- 城戸朱理〈定型詩との関係性を問う書――吉岡実『赤鴉』〉(現代詩手帖、一〇月)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)
- 工藤寛正《図説 東京お墓散歩》(河出書房新社、一〇月)
- 嵐山光三郎〈シモンとは何者であるか〉(四谷シモン《人形作家〔講談社現代新書〕》講談社、一一月)
- 四谷シモン《人形作家〔講談社現代新書〕》(講談社、一一月)
- 坪井秀人〈北園克衛の郷土詩と戦争〉(現代詩手帖、一一月)
- 秋元幸人〈北園克衛から戦後詩へ――『圓錐詩集』と吉岡実〉(同前)▽秋元幸人《吉岡実と森茉莉と》(思潮社、二〇〇七)〔〈吉岡実と北園克衛――『圓錐詩集』から戦後詩へ〉と改題〕
- 那珂太郎〈畏友清岡卓行〉(同前)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成U》(勉誠出版、二〇〇八)
- 松浦寿輝〈まえがき――身体のエクリチュールのために〉(《岩波講座 文学 11 身体と性》岩波書店、一一月)
- 竹西寛子〈神田の人々〉(ユリイカ、一一月)▽竹西寛子《虚空の妙音》(青土社、二〇〇三)
- 松浦寿輝〈因果な商売――蔵書の中から〉(日本近代文学館 190、一一月)
- 吉岡陽子〈詩集『静物』のこと――稿本の寄贈にあたって〉(同前)
- 城戸朱理〈日本の詩篇の言葉で世界を考える――西脇順三郎と二人の詩人〉(産経新聞、一一月九日)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》〔〈世界の恒常性[ホメオスタシス]〉〕(思潮社、二〇〇六)
- 大岡信〈八月十四日〉(《折々のうた 三六五日――日本短詩型詞華集》岩波書店、一二月)
- 安原顕〈詳細緻密な吉岡実論〉(《本読みの「本」知らず》双葉社、一二月)△〈吉岡實を論じた著者も偉いが、刊行した書肆山田にも頭が下がる〉(www.bk1.co.jp、〔二〇〇二年八月一三日〕)
- 田野倉康一〈「生」の彼方、言葉の輝度を測る〉(羚6〔冬季〕、一二月)
- Hiroaki,
Sato〔佐藤紘彰〕〈Takiguchi Shuzo and Yoshioka Minoru: Surrealist and Nonsurrealist Surrealist〉(Doug Slaymaker編《Confluences: Postwar Japan and France》 Center for Japanese Studies, The University of Michigan)
二〇〇三年 〔平成一五年〕
《日本当代詩選》 表紙
- 佃堅輔〈〔詩+絵 27〕われわれの〈太陽星〉を仰げ〉(Art Journal 35、一月)▽佃堅輔《スーチンの雉》(西田書店、二〇〇五)〔〈われわれの〈太陽星〉を仰げ――吉岡実+ゾンネンシュターン〉と改題〕
- 野村喜和夫・城戸朱理・藤沢周〔討議〕〈言語・世界――吉岡実・吉増剛造・詩的現在〉(現代詩手帖、一月)▽野村喜和夫・城戸朱理《討議 詩の現在》(思潮社、二〇〇五)
- 大岡信〈折々のうた――水を釣つて帰る寒鮒釣一人〉(朝日新聞、一月八日)▽大岡信《新 折々のうた 7》(岩波書店、二〇〇三)
- 吉本隆明〔構成・重里徹也〕〈吉本隆明が読む現代日本の詩歌(38)――吉岡実(上)〉(毎日新聞、一月一二日)▽吉本隆明《現代日本の詩歌》(毎日新聞社、二〇〇三)▽改題して《詩の力〔新潮文庫〕》(新潮社、二〇〇九)
- 吉本隆明〔構成・重里徹也〕〈吉本隆明が読む現代日本の詩歌(39)――吉岡実(下)〉(毎日新聞、一月一九日)▽同前
- 鶴岡善久〈叢書溶ける魚版《彼女の薫る肉体》のこと〉(現代詩手帖、二月)
- 秋元幸人〈Voila deux collines enchantees! ――大岡信と吉岡実〉(同前)▽秋元幸人《吉岡実と森茉莉と》(思潮社、二〇〇七)〔〈吉岡実と大岡信――Voila deux collines enchantees!〉と改題〕
- 池井昌樹〈「高貝弘也詩集」――目に見えぬ大勢との共生〉(読売新聞〔夕刊〕、二月一四日)
- 大岡信・安藤元雄・倉橋健一・高橋睦郎・山本哲也〔討議〕〈自由詩の伝統はどこにあるのか――分科会「伝統」〉(現代詩手帖、三月)
- 小田久郎〈「高見順賞」設立のあとさき(承前)〉(樹木 Vol.21、三月)▽公益財団法人高見順文学振興会編《高見順賞五十年の記録 一九七一―二〇二〇》(公益財団法人高見順文学振興会、二〇二〇)
- 臼田捷治〈装幀におけるミニマリズムの系譜〉(《現代装幀》美学出版、三月)
- 佐佐木幸綱〈解説 季節の過客〉(小中英之歌集《過客》砂子屋書房、三月)
- 野村喜和夫・城戸朱理・北川透〔討議〕〈記憶・歴史――萩原朔太郎・西脇順三郎・金子光晴・鮎川信夫・田村隆一・吉岡実〉(現代詩手帖、四月)
- 内田董一〈北園克衛 その詩と俳句、あるいはもう一人の「北」〉(澤、四月)
- 〔松本圭二〕〈吉岡実『静かな家』――六八年を知るためのブックガイド130〉(重力02、四月)
- 高橋睦郎・福間健二〔対話〕〈書き手よ、よき読み手であれ〉(ユリイカ、四月)
- 稲川方人〈自我-像から遠く離れる〉(同前)
- 田中栞〈伊達得夫流「詩集のつくり方」〉(同前)▽田中栞《書肆ユリイカの本》(紅梅堂、二〇〇四)
- 奥平晃一・川島幸希〔対話〕〈詩集初版本談義〉(同前)
- 新倉俊一〈東洋と西洋の融合 1946-1982〉(《詩人たちの世紀――西脇順三郎とエズラ・パウンド》みすず書房、五月)
- 金澤一志〈「図形説」を読む〉(◆日本記号学会第23回大会パンフレット、五月)▽金澤一志《北園克衛の詩》(思潮社、二〇一〇)
- 小澤實〈詩に連なる奇妙な感覚――「吉岡実句集 奴草」〉(読売新聞〔夕刊〕、五月二一日)
- 小林一郎〈「死馬の眼」〉(文藝空間会報28、六月)
- 菊地信義〈装幀雑記P――版面のつぶやき〉(本の旅人、六月)▽菊地信義《装幀思案》(角川学芸出版、二〇〇九)
- 寺田博〈坂本一亀〉(寺田博編《時代を創った編集者101》、新書館、八月)
- 横木徳久編〈「討議戦後詩」論争〉(現代詩手帖、八月)
- 小林一郎〈「紅血の少女」〉(文藝空間会報29、八月)
- 種村季弘〈「造形美術」になる魅力〉(読売新聞、八月一〇日)
- 中島かほる〔インタヴュー〕〈吉岡実と「社内装幀」の時代〉(ユリイカ、九月)
- 河原枇杷男〈阿吽〉〈覚書〉(《河原枇杷男全句集》序曲社、九月)
- 四方田犬彦〈ハイスクール1968〉(新潮、九月・一〇月)▽四方田犬彦《ハイスクール1968》(新潮社、二〇〇四)
- 〈加藤郁乎インタビュー「イクヤはかく語りき」〉(聞き手:仁平勝・沖山隆久)(仁平勝《加藤郁乎論》沖積舎、一〇月)
- 古田晁〈書簡 一八六 小宮正弘へ4 昭和四十七年一月十八日〉(晒名昇編《古田晁記念館資料集》古田晁記念館、一〇月)
- 小林一郎〈「部分からその全体が現われるまで」〉(文藝空間会報30、一〇月)
- 城戸朱理〈柔らかな「絶対」の探求――『高岡修全詩集』解説〉(《高岡修全詩集1969〜2003》ジャプラン、一一月)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)
- 川上弘美〈シュッと音をたてて隠れたくなって〉(朝日新聞、一一月九日)▽川上弘美書評集《大好きな本》(朝日新聞社、二〇〇七)〔〈谷川俊太郎『夜のミッキー・マウス』〉と改題〕
- 吉増剛造・夏石番矢・城戸朱理・松浦寿輝〔座談会〕〈詩の起源、詩の未来〉(小森陽一・富山太佳夫・沼野充義・兵藤裕己・松浦寿輝編《岩波講座 文学 4 詩歌の饗宴》岩波書店、一一月)
- 田口久美子〈西武・セゾン文化〉(《書店風雲録》、本の雑誌社、一二月)
- 野村喜和夫〈日本現代詩的50年〉(日中現代詩交流計劃編・是永駿他訳《日本当代詩選》作家出版社〔北京〕、一二月)▽野村喜和夫〈詩の歴史を知ろう――日本現代詩五十年の歩み〉(《現代作詩マニュアル――詩の森に踏み込むために》思潮社、二〇〇五)
- 小林一郎〈「ブランコのりのナウシカア」〉(文藝空間会報31、一二月)
- 栩木伸明〈今年度の収穫〉(現代詩手帖、一二月)
- 城戸朱理〈起源への距離を生きる――若い世代の詩集について〉(同前)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)
二〇〇四年 〔平成一六年〕
《現代詩手帖》2004年8月号 表紙
- 叶真紀〈吉岡実論――詩集『僧侶』における性行為の描写について〉(国文学研究ノート〔神戸大学「研究ノート」の会〕38、一月)
- 小澤實〔聞き手・中井亜由〕〈題詠・写生・ことば・もの〉(澤、一月)
- 内田董一〈高き水素に――安井浩司句集『句篇』を読む〉(同前)
- 小笠原鳥類〈おかしな、奇妙な、不可解な言葉の群れ――最近の詩集を読む(飯田保文、大石健、武田肇、藤本真理子、柴田基孝、杉本徹)〉(鐘楼7、一月)
- 鶴岡善久〈稲妻を借着して――土方巽と瀧口修造、そして詩人たち〉(川崎市岡本太郎美術館・慶應義塾大学アート・センター編《土方巽の舞踏――肉体のシュルレアリスム 身体のオントロジー》慶應義塾大学出版会、一月)
- 峠谷光博・渡辺めぐみ〈新鋭詩人たちへの15の質問〔作成=野村喜和夫〕〉(現代詩手帖、二月)
- 城戸朱理〈俳句に潜む前衛性――異質なものを結ぶ「切れ」 超現実主義的な新しさ〉(読売新聞〔夕刊〕、二月一二日)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)
- 皆川博子〈塔〉〔画:宇野亞喜良〕(小説すばる、三月)▽皆川博子〔装画:宇野亞喜良〕《絵小説》(集英社、二〇〇六)
- 工藤強勝・臼田捷治〔対談〕〈現代装丁史を探るA〉(BOOK DESIGN〔DTPWORLD別冊〕Vol.2、四月)▽《ブックデザイン 復刻版》(ワークスコーポレーション、二〇〇六)
- 秋元幸人〈森茉莉と吉岡実〉(gui 71、四月)▽秋元幸人《吉岡実と森茉莉と》(思潮社、二〇〇七)
- 黒木まがり〈美しい本の話(7)〉(LE CARROSSE D'OR――書肆啓祐堂誌〈黄金の馬車〉 8、四月)
- 飯島耕一〈荻生徂徠 走る〉(現代詩手帖、四月)▽飯島耕一詩集《アメリカ》(思潮社、二〇〇四)
- 種村季弘〈大人のなかの子ども――高橋康也追悼〉(高橋迪編《思い出は身に残り――高橋康也追想録》中央公論事業出版、五月)
- 桑原茂夫〈キャロル・キャラクターの持ち主〉(同前)
- 吉田武陛〈秋の夢〉(《思い出の花〔新風舎文庫〕》新風舎、五月)
- 佐々木幹郎・野村喜和夫・小池昌代〔鼎談〕〈詩の森へ、その一歩――歴史化と現在化のあいだで〉(現代詩手帖、五月)
- 野村喜和夫〔構成〕〈詩人たちの外出マップ――現代詩文庫とその外側〉(同前)
- 夏石番矢〈静物の記憶――吉岡実〉(同前)
- 小澤實〈開眼の書――吉岡実〉(同前)
- 《永島靖子集〔鷹同人自註句集シリーズ2〕》(ふらんす堂、六月)
- 小笠原鳥類〈現代詩について説明しようとする〉(ガニメデ〔創刊十周年記念臨時増刊〕、七月)
- 城戸朱理〈存在は何で出来ているのか〉(現代詩手帖、七月)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》〔〈世界は何で出来ているのか*〉〕(思潮社、二〇〇六)
- 秋元幸人〈吉岡実の食卓〉(三田文學〔夏〕、八月)▽秋元幸人《吉岡実と森茉莉と》(思潮社、二〇〇七)〔〈吉岡実の食卓――吉岡実と土方巽〉と改題〕
- 小林一郎〈生と詩の方法を明かすポルトレ――城戸朱理『吉岡実の肖像』〉(現代詩手帖、八月)
- 中村文昭〈緒言〉(《現代詩研究(現代篇)》ノーサイド企画室・えこし文庫、八月)
- 原田広美《舞踏(BUTOH)大全――暗黒と光の王国》(現代書館、九月)
- 小川軽舟〈難解ということ〉(《魅了する詩型――現代俳句私論》富士見書房、一〇月)▽《俳句は魅了する詩型》(角川学芸出版、二〇一二)
- 北川透〈「アメリカ」まで――飯島耕一の〈無意識〉〉(現代詩手帖、一〇月)
- 城戸朱理〈アンティ・コスモスの稲妻〉(同前)▽城戸朱理詩論集《潜在性の海へ》(思潮社、二〇〇六)
- 新倉俊一《評伝 西脇順三郎》(慶應義塾大学出版会、一一月)
- 小笠原鳥類〈ポメラニアンなど〉(鐘楼8、一一月)
- 松山巖〈餓鬼大将の節度〉(文學界、一一月)
- 荒川洋治《詩とことば》(岩波書店、一二月)
二〇〇五年 〔平成一七年〕
- 野村喜和夫〈詩学キーワード〉(野村喜和夫《現代作詩マニュアル――詩の森に踏み込むために》思潮社、一月)
- 齋藤愼爾・城戸朱理・野村喜和夫〔座談会〕〈詩の歴史を横断する――「詩の森文庫」の誘い〉(現代詩手帖、二月)
- 小林一郎〈「花瓣的な奥深いもの」〉(文藝空間会報32、三月)
- 笠井叡・石井達朗・野村喜和夫〔座談会〕〈発話する身体、動きだす言葉〉(現代詩手帖、三月)
- 野村喜和夫〈ららら、ひとの穂、飛ぶよ――詩とダンスとの関係をめぐるランダム・クロニクル〉(同前)▽野村喜和夫《移動と律動と眩暈と》(書肆山田、二〇一一)
- 澁澤龍子《澁澤龍彦との日々》(白水社、四月)
- 和田忠彦〈みみのはに――音をみる詩人たち〉(現代詩手帖、六月)
- 宗田安正・小澤實〔対談〕〈俳句に賭ける――大正十年前後生まれの俳人の魅力〉(澤、六月)
- 中村不二夫〈戦後詩のシュルレアリスム受容――「鰐」、シュルレアリスム研究会の功罪〉(新・現代詩17、六月)▽中村不二夫《現代詩展望 X――詩的言語の生成》(詩画工房、二〇〇七)
- 城戸朱理〈「志怪の書」の系譜〉(《岩佐なを詩集》思潮社、七月)
- 中村稔〈古河文学館〉(《中村稔著作集 第5巻 紀行・文学と文学館》青土社、七月)
- 辻井喬・飯島耕一・長谷川龍生・吉増剛造・佐々木幹郎・荒川洋治・新井豊美・井坂洋子・野村喜和夫・城戸朱理〔座談会〕〈歴史のなかの現在形――戦後60年の水脈〉(現代詩手帖、八月)
- 飯島耕一〈若い詩人たち、俳人たちよ、もっと怒れ〉(俳句界、八月)▽飯島耕一《漱石の〈明〉、漱石の〈暗〉》(みすず書房、二〇〇五)
- 小林一郎〈「暗黒の祝祭」〉(文藝空間会報33、八月)
- 小笠原鳥類〈古書店で突然に、あるいはふらふらと、詩人が現れる――Edge in Book Shop〉(現代詩手帖、九月)
- 北川透・瀬尾育生・城戸朱理〔鼎談〕〈歴史を貫く詩の原理――〈詩と批評〉の60年〉(《現代詩手帖特集版 戦後60年〈詩と批評〉総展望》思潮社、九月)
- 野村喜和夫〈服喪者たち、独身者たち、巫女たち――展望一九八五―一九九四〉(同前)
- 田野倉康一〈切断がある――展望一九九五―二〇〇四〉(同前)
- 深澤忠孝編〈現代詩 戦後60年年表――1945・8〜2004〉(同前)
- 林浩平〈芝不器男論――ミニマルなものの力〉(國文學 解釈と教材の研究、九月)▽林浩平《テクストの思考――日本近現代文学を読む》(春風社、二〇一一)〔〈俳人芝不器男論――ミニマルなものの力〉と改題〕
- 田中栞〈造本デザインの美しさ――「書肆ユリイカの本」蒐集事始め〉(《田中栞の古本教室》紅梅堂、一〇月)▽田中栞《書肆ユリイカの本》(青土社、二〇〇九)
- 田中栞〈国立国会図書館&神奈川近代文学館&日本近代文学館で、書肆ユリイカの本に触ってみよう!――詩画集『からんどりえ』が、澁澤訳『エロチシズム』がある〉(同前)▽(同前)
- 和合亮一〈少年Jは左に回らない〉(詩集《地球頭脳詩篇》思潮社、一〇月)
- 飯島耕一〈西脇さんの最後の座談〉(《漱石の〈明〉、漱石の〈暗〉》みすず書房、一一月)△飯島耕一◆〈西脇さんの最後の座談〉
- 金井美恵子〈長谷川潾二郎――静かな家の猫たち〉(《スクラップ・ギャラリー――切りぬき美術館》平凡社、一一月)△《一枚の繪》(◆二〇〇二年四月)
- 瀬尾育生〈第一部 戦後の出発と再構築/第五章 戦後詩の原形〉(鈴木貞美編《日本文芸史――表現の流れ〔第8巻・現代U〕》河出書房新社、一一月)
- 小泉弘《デザイナーと装丁》(印刷学会出版部、一一月)
- 小林一郎〈「愛と不信の双貌」〉(文藝空間会報34、一一月)
- 河村尚則〈中村文昭の文学空間 近代詩・現代詩の〈核〉検証――吉岡実と谷川俊太郎の魅力・魔力に沿いながら〉(詩学、一二月)
- 長谷川郁夫〈日だまり図書館29 つるべ落としの秋の日が〉(彷書月刊、一二月)▽長谷川郁夫《藝文往来》(平凡社、二〇〇七)〔〈つるべ落としの秋の日が――北村太郎〉と改題〕
- 小笠原鳥類〈ゆめ まぼろしのような詩と書物――入沢康夫、岡安恒武〉(歴程10〔創刊七十周年記念〕、一二月)
- 辻井喬〈わが詩学――歴程創刊七〇周年「伝統と未来」夏のセミナー基調講演〉(同前)
- 財部鳥子〈三十年前の某月某日〉(同前)
二〇〇六年 〔平成一八年〕
《[Five] Factorial》 表紙
- 小笠原鳥類〈特異でリズミカルな言語のきらきらとした輝き――外山功雄『ODEXVAG』をめぐって〉(鐘楼9、〔一月〕)
- 小林一郎〈「白紙状態」〉(文藝空間会報35、一月)
- 鈴木東海子〈吉岡実の卵のある静物〉(《詩の尺度》思潮社、二月)
- 小笠原鳥類〈吉岡実が現在に生きているということ?〉(現代詩手帖、二月)
- 高岡修〈詩姦する現在〉(同前)
- 小林一郎〈「増殖と回転」〉(文藝空間会報36、二月)
- 城戸朱理〈詩神が住まう場所〉(吉岡実《吉岡実散文抄――詩神が住まう場所》思潮社、三月)
- 郡淳一郎〈空中線書局が詩と書物の冒険を続行する〉(アイデア 315、三月)
- 小林一郎〈「造形への願望」〉(文藝空間会報37、三月)
- 柾木高司・北沢夏音・赤田祐一〔対話〕〈Back is Beautiful――未来は後方にあり 第四部 60年代の101冊を選ぶ〉(《団塊パンチ 1》飛鳥新社、四月)
- 臼田捷治〈装幀名言集(下)〉(日本古書通信921、四月)
- 川人献一〈一七一回の処方箋――「詩の薬箱」の連載を終えて〉(現代詩手帖、五月)
- 小林一郎〈「細部の変遷」〉(文藝空間会報38、五月)
- 高貝弘也〈しろい魑魅――吉岡実十七回忌の日に〉(◆国際基督教大学公開講座講演、五月)▽高貝弘也詩集《露地の花》(思潮社、二〇一〇)
- 水無田気流・石田瑞穂・杉本真維子・小笠原鳥類・久谷雉〔座談会〕〈終わりから始めるために――現代詩最前線〉(現代詩手帖、六月)
- 和合亮一〈晴れやかな波の日に召喚される、過去のことではない。――城戸朱理『召喚』〉(同前)
- 小林一郎〈「意識のながれ」〉(文藝空間会報39、六月)
- 高橋睦郎句集《遊行》(星谷書屋、六月)
- 林哲夫《文字力100》(みずのわ出版、六月)
- 平井弘之〈冬の鏡面〉(詩集《小さな顎のオンナたち》ミッドナイト・プレス、六月)
- 大岡信〈清岡卓行さん――「鰐」のころ〉(ユリイカ、七月)▽宇佐美斉・岩阪恵子編《清岡卓行論集成T》(勉誠出版、二〇〇八)
- 小林一郎〈「矢印を走らせて」〉(文藝空間会報40、七月)
- 笠井叡〈吉岡実再会〉(るしおる61、七月)
- 小林一郎〈Minoru Yoshioka's Early Poems, in Light of Katue Kitasono and Chika Sagawa〔〈初期吉岡実詩と北園克衛・左川ちか〉〕〉([Five] Factorial、夏)
- 小笠原鳥類〈俳句と詩とを出会わせてみたい――第二回芝不器男俳句新人賞〉(詩歌句10、夏)
- 小林一郎〈「固い雨なら両手で愛撫する」〉(文藝空間会報41、八月)
- 白倉敬彦《夢の漂流物[エパーヴ]――私の70年代》(みすず書房、八月)
- 永島靖子〈眼の人――吉岡実と俳句をめぐる断章〉(鷹、九月)▽永島靖子《秋のひかりに――俳句の現場》(紅書房、二〇〇八)
- 加藤郁乎・松山俊太郎・渡辺一考〔鼎談〕〈彼等、すなわち足穂とその眷族〉(ユリイカ臨時増刊《総特集 稲垣足穂》、九月)
- 小林一郎〈「少女の夢のはらみ方」〉(文藝空間会報42、九月)
- 国書刊行会編集部編《書物の宇宙誌――澁澤龍彦蔵書目録》(国書刊行会、一〇月)
- 松山俊太郎・巖谷國士〔対談〕〈澁澤龍彦の書物〉(同前)▽巖谷國士《澁澤龍彦論コレクションW〔トーク篇1〕 澁澤龍彦を語る/澁澤龍彦と書物の世界》勉誠出版、二〇一七)〔〈『澁澤龍彦蔵書目録』をめぐって〉と改題〕
- 東雅夫・礒崎純一〔対談〕〈書物の宇宙誌・解題〉(同前)
- 松岡正剛〈第七八四夜 西脇のなんちゅう色の芭蕉かな〉(《松岡正剛 千夜千冊〔第3巻 脳と心の編集学校〕》求龍堂、一〇月)△〈松岡正剛の千夜千冊『雑談の夜明け』西脇順三郎〉(www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0784.html、〔二〇〇三年五月二九日〕)
- 吉本隆明・笠原芳光〔対談〕《思想とはなにか》(春秋社、一〇月)
- 小林一郎〈「わたしと女友だちと娘のような妹」〉(文藝空間会報43、一〇月)
- 中村邦生〈都市出版社を追懐する――一九六〇年代末のある文芸出版社のこと〉(水声通信13、一〇月)
- 小笠原鳥類〈出版社(についての)大アンケート〉(同前)
- 城戸朱理〔講演〕〈左川ちかと吉岡実――詩語の魅力と魔力〉(江古田文学63、一一月)
- 小林一郎〈「恋する幽霊」〉(文藝空間会報44、一一月)
- 小笠原鳥類〈今年度の収穫〉(現代詩手帖、一二月)
- 谷川俊太郎・太田大八・山田馨《詩人と絵描き――子ども・絵本・人生をかたる》(講談社、一二月)
- 小笠原鳥類〈濃厚で穏やかな不思議――最近の詩集を読む〉(鐘楼10、一二月)
- 小澤實〔アンケート〕〈わたしの俳句「座右の書」この10冊〉(俳壇、一二月)
- 小林一郎〈「あるいは孤独な落下傘部隊」〉(文藝空間会報45、一二月)
二〇〇七年 〔平成一九年〕
- 近藤洋太〈私性と韻律〉(岡井隆《岡井隆の現代詩入門――短歌の読み方、詩の読み方》思潮社、一月)
- 廿楽順次〈吉岡実の「田園」――吉岡実『サフラン摘み』を読む〉(ウルトラ10、一月)
- 池田康〈吉岡実「死児」をめぐる序論的断章〉(洪水 零号、一月)
- 小林一郎〈みなづきの水〉(文藝空間会報46、一月)
- 野村喜和夫〈吉岡実〉(《展望 現代の詩歌 第2巻 詩U》明治書院、二月)▽野村喜和夫《詩のガイアをもとめて》(思潮社、二〇〇九)〔〈吉岡実、その生涯と作品〉と改題〕
- 長谷川郁夫〈早春の花々――幻想に遊ぶ詩人、快い一刻〉(静岡新聞、二月四日)▽長谷川郁夫《本の背表紙》(河出書房新社、二〇〇七)〔〈サフラン摘み――吉岡実〉と改題〕
- 花輪兵庫〈後書き〉(詩歌集《死神の満月》本の風景社、三月)
- 佐藤紘彰〈西脇順三郎の詩との長いつきあい〉(〔明治学院大学言語文化研究所紀要〕言語文化 25、三月)
- 北川透〈洎夫藍鏡、あるいは、糸狂い〉(◆驟雨8、三月)▽北川透詩集《窯変論――アフォリズムの稽古》(思潮社、二〇〇八)
- 平林敏彦〈第二次大戦下の若い詩人たち――わたしの詞華集〉(現代詩手帖、三月)
- 巖谷國士《澁澤龍彦 幻想美術館》(平凡社、四月)
- 樋口覚〈馬(うま)〉(《短歌博物誌〔文春新書〕》文藝春秋、四月)
- 杉田かおる選《別れのときに読むことば》(青草書房、五月)
- 小林一郎〈神秘的な時代の詩〔集〕〉(文藝空間会報47、五月)
- ◆新倉俊一〈西脇さんの最後の座談〉(幻影 第23・24合併号、五月)▽澤正宏編集・解説《西脇順三郎研究資料集〔第3巻〕》(クロスカルチャー出版、二〇一一)
- 矢野静明〈食うべき芸術 モダニズム――瀬尾育生『戦争詩論』をめぐって〉(るしおる64、五月)
- 高貝弘也〈白秋 第十通――抒情小曲の問題〉(同前)▽高貝弘也《白秋〔りぶるどるしおる〕》(書肆山田、二〇〇八)
- 杉本徹〈トランプのカードの一枚のように〉(現代詩手帖、六月)
- 宗田安正〈一編集者が見た飯田龍太〉(俳壇、六月)
- 高柳蕗子〈今月の一首〉(かばん、六月)
- 吉本隆明・野村喜和夫・城戸朱理〔討議〕〈日本語の詩とはなにか――討議近代詩〉(現代詩手帖、七月)
- 中村文昭〈セイレーンの唄を聴く――城戸朱理と吉岡実〉(同前)
- 山内功一郎〈隕石の言語――城戸朱理の「元素[エレマン]」をめぐって〉(同前)
- 石田瑞穂〈漂流物としての世界〉(同前)
- 麿赤兒〔談〕〈ことばが背負っている肉体――城戸朱理について〉(同前)
- 安井浩司〈定型詩から見える城戸朱理〉(同前)
- 広瀬大志〈洗濯船のころ、城戸朱理のこと。〉(同前)
- 野村喜和夫〈城戸朱理と隣接諸ジャンル〉(同前)
- 吉田文憲〈他者の満ちる場所――『不来方抄』〉(同前)▽吉田文憲《顕れる詩――言葉は他界に触れている》(思潮社、二〇〇九)〔〈他者の満ちる場所――城戸朱理『不来方抄』〉と改題〕
- 辻虎志〈詩のために〉(同前)
- 和合亮一〈ドルフィンは、海と人を捉えて笑った〉(同前)
- ――〈「言葉」を考える実験的小説、芥川賞に新風〉(日本経済新聞、七月一九日)
- 福井桂子〔インタビュー〕(聞き手:野木京子・佐藤恵、協力:吉田文憲)〈終わりのない〈戻り道〉〉(スーハ!2、八月)▽《福井桂子全詩集》(かまくら春秋社、二〇〇九)
- 岡井隆〔聞き手:小高賢〕〈語る短歌史C――塚本邦雄に出会うまで〉(短歌、八月)▽岡井隆・小高賢《私の戦後短歌史》(角川書店、二〇〇九)
- 平林敏彦〈詩人たちの八月十五日〉(現代詩手帖、八月)▽平林敏彦《戦中戦後 詩的時代の証言――1935-1955》(思潮社、二〇〇九)
- 大場啓志〈吉岡実「昏睡季節」――記憶に残る本(1)〉(日本古書通信938、九月)
- 岡井隆〈塚本邦雄といふ宿題〉(《塚本邦雄歌集》思潮社、一〇月)
- 中村卓〈職人肌の技巧が随所に冴えるみごとな文体――『吉岡実散文抄〈詩神が住まう場所〉』〉〈言葉が裏側から薄く剥がれて、つるりとした物の表面に出る――『吉岡実詩集』〉(《おしゃべりな本棚》、文芸社、一〇月)
- 四谷シモン〈人形〉(《〔NHK知るを楽しむ〕私のこだわり人物伝――白洲正子 目利きの肖像/澁澤龍彦 眼の宇宙》、日本放送出版協会、一〇月)
- 金子國義〈エロス〉(同前)
- 新倉俊一《西脇順三郎 絵画的旅》(慶應義塾大学出版会、一一月)
- 白石かずこ《詩の風景・詩人の肖像》(書肆山田、一一月)
- 中村稔〈私の昭和史(戦後篇23)〉(ユリイカ、一一月)▽中村稔《私の昭和史・戦後篇(下)》(青土社、二〇〇八)
- 坪内祐三〈文庫本を狙え! 510――『作家の別腹』〉(週刊文春、一一月二九日)▽坪内祐三《文庫本玉手箱》(文藝春秋、二〇〇九)
- 木村カナ〈森茉莉主要作品解題「私は文学者だよ」〉(ユリイカ、一二月)
- 和田博文〈広義の「戦後詩」の展開と終焉――『現代詩手帖』1959〜1975〉(和田博文・杉浦静編《戦後詩誌総覧@――戦後詩のメディアT「現代詩手帖」「日本未来派」》(日外アソシエーツ、一二月)
二〇〇八年 〔平成二〇年〕
《文献探索2007》 表紙
- 岸孝博〈「語感」という最後の手段。〉(《ゴールデン コンセプト――仕事の起点》、PHPエディターズ・グループ、一月)
- 水無田気流〈それぞれの故郷喪失〉(現代詩手帖、一月)
- 林浩平〈飯島耕一〉(安藤元雄・大岡信・中村稔 監修、大塚常樹・勝原晴希・國生雅子・澤正宏・島村輝・杉浦静・宮崎真素美・和田博文 編集《現代詩大事典》、三省堂、二月)
- 内海紀子〈城戸朱理〉(同前)
- 林浩平〈今日〉(同前)
- 内海紀子〈近代詩猟〉(同前)
- 大塚常樹〈詩人と職業〉(同前)
- 谷口幸代〈一九七〇年代の詩〉(同前)
- 林浩平〈一九八〇年代の詩〉(同前)
- 平居謙〈一九九〇年代の詩〉(同前)
- 澤正宏〈吉岡実〉(同前)
- 二木晴美〈鰐〉(同前)
- 稲田奈緒美《土方巽 絶後の身体》(日本放送出版協会、二月)
- 中川千春〈探偵の講義――秋元幸人『吉岡実と森茉莉と』〉(三田文學〔冬季〕、二月)
- 石田瑞穂〈詩的に捧げられた随筆――秋元幸人『吉岡実と森茉莉と』〉(現代詩手帖、二月)
- 中村稔〈私の昭和史(戦後篇27)〉(ユリイカ、三月)▽中村稔《私の昭和史・戦後篇(下)》(青土社、二〇〇八)
- 小林一郎〈個人書誌《吉岡実の詩の世界》をwebサイトにつくる〉(深井人詩編《文献探索2007》、金沢文圃閣、三月)
- 諏訪哲史〈ドラコニア逍遥――高貴なエピキュリアン〉(週刊読書人、四月一八日)▽諏訪哲史《紋章と時間――諏訪哲史文学芸術論集》(国書刊行会、二〇一八)〔〈澁澤龍彦が遺したもの――生誕八十年に際し〉と改題〕
- 秋元幸人〈巫術師の鎮魂――入沢康夫と吉岡実〉(現代詩手帖、五月)
- 中村稔〈私の昭和史(戦後篇29)〉(ユリイカ、五月)▽中村稔《私の昭和史・戦後篇(下)》(青土社、二〇〇八)
- 佐原怜〈吉岡実論――詩の時空と他者について〉(kader0d 2、五月)
- 財部鳥子〈あとがき〉(《胡桃を割る人》、書肆山田、六月)
- 上野千鶴子〈本棚〔マイナー・ノートで 第6回〕〉(おしゃれ工房、六月)▽上野千鶴子《ひとりの午後に》(NHK出版、二〇一〇)
- 中村稔〈私の昭和史(戦後篇・最終回)〉(ユリイカ、七月)▽中村稔《私の昭和史・戦後篇(下)》(青土社、二〇〇八)〔〈第三十一章〉と改題〕
- 木島俊介〈静物画の生成と『時祷書』の伝統〉(《ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展》、東京新聞、〔七月〕)
- 松浦寿輝〈言葉の水面が歪むとき〔詩の波 詩の岸辺 7月〕〉(毎日新聞〔夕刊〕、七月二三日)▽松浦寿輝《詩の波 詩の岸辺〔五柳叢書99〕》(五柳書院、二〇一三)〔〈水面に刻みつけられた文字の記憶〉と改題〕
- 小笠原鳥類〈動物、博物誌、詩――薄井灌『干/潟へ』、鶺鴒の愉快な冒険〉(ガニメデ43、八月)
- 武田肇〈編輯後記〉(同前)
- 吉増剛造〈(ミモザの花に、……)隠れた詩人――大手拓次〉(現代詩手帖、八月)
- 高岡修〈死の詩論――詩における〈切れ〉の構造について〉(《高岡修詩集》思潮社、九月)
- 城戸朱理〈孤独が貫くもの〉(同前)
- 内堀弘〈まるで小さな紙の器のように。〉(彷書月刊、九月)▽内堀弘《古本の時間》(晶文社、二〇一三)〔〈まるで小さな紙の器のように――詩集の古本屋〉と改題〕
- 平林敏彦〈戦後十年、「詩行動」から「今日」へ〉(現代詩手帖、九月)▽平林敏彦《戦中戦後 詩的時代の証言――1935-1955》(思潮社、二〇〇九)
- 長谷川郁夫〈書物の霊と語る人――内堀弘への感謝〉(内堀弘《ボン書店の幻――モダニズム出版社の光と影》筑摩書房、一〇月)
- 遠藤勁〈「サンヤツ」のこと〉(〔遠藤勁〕、一〇月)
- 岡井隆〈私の履歴書〉(日本経済新聞、一〇月二三日)▽岡井隆《瞬間を永遠とするこころざし――私の履歴書》(日本経済新聞出版社、二〇〇九)
- タダノキンシュウ〈39さい〉(《年齢事典――人生に起こり得る2815の出来事》、アスペクト、一一月)
- 安井浩司〈蛇結茨抄〉(俳句空間 豈47、一一月)
- 小笠原鳥類〔アンケート〕〈清岡卓行という存在〉(現代詩手帖、一一月)
- Eric Selland〔エリック・セランド〕〈象牙のケースならぬ文学館――文学館活動時評20〉(詩歌の森――日本現代詩歌文学館館報54、一一月)
- 中村不二夫〈安保と三池争議〉(志賀英夫《戦後詩誌の系譜》詩画工房、一二月)
- 大地達彦〔インタビュー〕〈詩集を掘り出す〉(初版本 終刊号、一二月)
- 齋藤愼爾〈解説〉(皆川博子《蝶〔文春文庫〕》文藝春秋、一二月)▽《皆川博子の辺境薔薇館――Fragments of Hiroko Minagawa》(河出書房新社、二〇一八)〔〈『蝶』解説〉と改題〕
二〇〇九年 〔平成二一年〕
《ふるほんのほこり》 表紙
- 林哲夫〈ふるほんのほこり1――屋号〉(ちくま454、一月)▽林哲夫《ふるほんのほこり》(書肆よろず屋、二〇一九)
- 四方田犬彦《濃縮四方田――The Greatest Hits of Yomota Inuhiko》(彩流社、二月)
- 楠見朋彦《塚本邦雄の青春〔ウェッジ文庫〕》(ウェッジ、二月)
- 今野勉《テレビの青春》(NTT出版、三月)
- 汐海治美〈著者プロフィール〉(詩集《宙ぶらりんの月》風詠社、三月)
- 佐々木敦・小笠原鳥類〔対談〕〈新たな夢を作る〉(現代詩手帖、四月)
- 橘上〈ゼロ年代詩人ファイル〉(同前)
- 高貝弘也〔インタビュー〕(聞き手・杉本真維子)〈こごえに耳をすます〉(同前)
- 辻井喬〔インタビュー〕〈時代が突き付けるものと対峙して――『辻井喬全詩集』を読むために〉(《辻井喬全詩集》栞、思潮社、五月)
- 北川透〈六〇年代、〈問題〉の発見――座談会「萩原朔太郎の素地」を中心に〉(現代詩手帖、五月)
- 岡井隆〈みどり町二丁目雑記(二十二)〉(未来688、五月)
- 小林國雄〈五月三十一日――一九九〇年(平成二)吉岡実・没〉(《文学・今日は何の日》、東洋館出版社、六月)
- 美濃瓢吾〈西日の怪人〉(《逐電日記》、右文書院、六月)
- 岡井隆〈ふかい感謝をこめて〉(現代詩手帖、六月)
- 岩成達也〈今日に辿りつくまで〉(同前)
- 山田兼士〈「現代詩手帖」創成期をめぐって――一九五九年から一九六九年までを読む〉(同前)
- 岡本勝人〈三つの〈黒い煙〉――九〇年代の詩と「現代詩手帖」〉(同前)
- 宇佐美斉〈思い出の一号〉(同前)
- 杉本徹〈西脇追悼号から〉(同前)
- 藤井貞和〈折口と瀧口(下)〉(同前)
- 遠藤勁〈タイポグラフィーの道場〉(出版デザイン、六月)▽遠藤勁《ブックデザインの日々――仕事の周辺から》(遠藤勁デザイン事務所、二〇一三)
- 遠藤勁《少年の洛中記》(遠藤勁デザイン事務所、七月)
- 林哲夫〈ふるほんのほこり7――死児〉(ちくま460、七月)▽林哲夫《ふるほんのほこり》(書肆よろず屋、二〇一九)
- 川島幸希〈古通アーカイブス――そのJ昭和五十五年〉(日本古書通信961、八月)
- 田中栞《書肆ユリイカの本》(青土社、九月)
- 山田亮太〈現代詩ウィキペディアパレード〉(現代詩手帖、九月)
- 中江俊夫〈一端〉(現代詩手帖、一〇月)
- 八木忠栄〈編集日録抄5――一九六六年十二月〜一九六七年三月〉(同前)▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 菅野俊之〈H氏賞事件と北川多紀〉(〔福島〕自由人24、一〇月)▽菅野俊之《ふくしまと文豪たち――鴎外、漱石、鏡花、賢治、ほか〔歴春ふくしま文庫29〕》(歴史春秋社、二〇一三)
- 奥平晃一・田中栞・郡淳一郎〔鼎談〕〈書肆ユリイカの本・人・場所(上)〉(日本古書通信964、一一月)
- 森下隆〈アスベスト館の宴〉(コロナ・ブックス編集部編《作家の酒〔コロナ・ブックス〕》平凡社、一一月)
- 西岡光秋〈解説――現代詩の魂の考察〉(《大井康暢著作集〔第2巻〕現代詩と詩人たち》沖積舎、一二月)
- 小笠原鳥類〔インタビュー〕(ききて:佐次田哲)〈生き物のように動きが発生するように書くということについて〉(TOLTA 4、一二月)
- 奥平晃一・田中栞・郡淳一郎〔鼎談〕〈書肆ユリイカの本・人・場所(下)〉(日本古書通信965、一二月)
二〇一〇年 〔平成二二年〕
- 及川俊哉・今唯ケンタロウ・松本秀文・渡辺めぐみ・橘上・塚謙太郎・和合亮一(司会)〔シンポジウム〕〈ぼくたちのフィールドはどこか――二〇一〇年代という詩の現在〉(現代詩手帖、二月)
- 八木忠栄〈編集日録抄8――一九六七年六月〜八月〉(同前)▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 臼田捷治《杉浦康平のデザイン》(平凡社、二月)
- 〔堀内佑二〕〈高見順賞 2人同時受賞――静の最年少 動の最年長〔岡井隆さん〕〉(読売新聞、二月一七日)
- 八木忠栄〈編集日録抄9――一九六七年八月〜十月〉(現代詩手帖、三月)▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 小池昌代〈官能のリズム 人間の生理と自然 重なる――入門講座「詩の魔力」1〉(日本経済新聞〔夕刊〕、三月四日)
- 鎗田清太郎・丸地守〈日本現代詩人会六〇年史〉(日本現代詩人会編《資料・現代の詩 2010》、『資料・現代の詩2010』刊行委員会日本現代詩人会、四月)
- 秋谷豊・大岡信・中村稔・長谷川龍生・鎗田清太郎(司会)〔シンポジウム〕〈現代詩五五年の証言――日本の詩人が見えてくる〉(同前)
- 黒木夏美〈短詩形とバナナの皮〉(《バナナの皮はなぜすべるのか?》水声社、四月)
- 遠藤勁《雑食系男子徘徊記》(遠藤勁デザイン事務所、五月)
- 八木忠栄〈編集日録抄11――一九六八年一月〜四月〉(現代詩手帖、五月)▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 萩原朔美〈コルセットをした土方巽〉(《劇的な人生こそ真実――私が逢った昭和の異才たち》新潮社、六月)
- 松浦寿輝・小澤實・穂村弘・岡井隆(ゲスト)〔座談会〕〈滅びからはじめること――岡井隆とゼロ年代の詩歌〉(現代詩手帖、六月)
- 猪俣浩司 〈〔松浦寿輝〕インタビュー〉(《〔前橋文学館特別企画展・第十七回萩原朔太郎賞受賞者展覧会図録〕松浦寿輝――『ウサギのダンス』から『吃水都市』まで》萩原朔太郎記念水と緑と詩のまち前橋文学館、七月)
- 宗田安正〈冥府〉(俳誌五七五 創刊号、七月)
- 八木忠栄〈編集日録抄13――一九六八年八月〜十一月〉(現代詩手帖、七月)▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 小笠原鳥類〈青い教室で、さまよう幽霊のように(上)――金子鉄夫、万葉集、天沢退二郎、八柳李花など〉(現代詩手帖、八月)▽《小笠原鳥類詩集〔現代詩文庫〕》(思潮社、二〇一六)
- 八木忠栄〈編集日録抄14(最終回)――一九六八年十一月〜十二月〉(同前)▽八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、二〇一一)
- 臼田捷治〈書籍のデザイン――「ブックデザイン」への挑戦と達成〉(小宮山博史編《タイポグラフィの基礎――知っておきたい文字とデザインの新教養》誠文堂新光社、八月)
- 季村敏夫〈汚辱の犬――岡崎龍夫と平岩混児の詩について〉(《窓の微風――モダニズム詩断層》みずのわ出版、八月)
- 倉橋健一〈詩が円熟するとき――はじめに〉(評論集《詩が円熟するとき――詩的60年代環流》思潮社、九月)
- 諏訪哲史〈偏愛蔵書室 11 いかに詩を「観る」か――吉岡実『静物』〉(中日新聞、九月七日)▽諏訪哲史《偏愛蔵書室》(国書刊行会、二〇一四)
- 大井浩一〈〔詩でよむ近代〕吉岡実 僧侶――現実の背後に潜むもの〉(毎日新聞、九月一五日)
- 小林弘明〈眼差しの底で〉〈吉岡実詩集『薬玉』から『ムーンドロップ』〉(鹿首 創刊準備〇号、一〇月)
- 〈詩人たちへのメール・アンケート「死と詩」――現代篇〉(びーぐる――詩の海へ 9、一〇月)
- 池田康〔〈死児〉〕
- 和合亮一〔〈僧侶〉〕
- 岩切正一郎〔〈秋思賦〉〕
- 阿部日奈子〔秋元幸人〕
- 鶴山裕司〈モダンとポストモダン――吉岡実論(二十世紀詩人論・現代詩人篇 第3回)〉〈ヴァンダーリッヒの絵(吉岡実没後二十年記念)〉(夏夷 leaflet・8、一一月)
- 岡井隆・藤井貞和・小笠原鳥類〔鼎談〕〈百年後の現代詩のために――二〇一〇年展望〉(現代詩手帖、一二月)
- 高橋睦郎〈旅つづく〉(日本経済新聞〔夕刊〕、一二月二五日)
二〇一一年 〔平成二三年〕
《澤》2011年8月号 表紙(左)と《ウルトラ》14号(2011年8月) 表紙(右)
- エリック・セランド〈「吉岡実」という絵〉(現代詩手帖、二月)
- 岡井隆(インタビュー・構成:小高賢)〈今 伝えておくべきこと〉(短歌、二月号)
- 安藤礼二〈『病める舞姫』の構造〉(京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター企画・編集《土方巽――言葉と身体をめぐって》角川学芸出版、三月)
- 八角聡仁〈土方巽の書法、あるいは「文」に抗う身体〉〈からだをうつす〉(同前)
- エリック・セランド〈吉岡実の衝撃力〉(フェリス女学院大学編《近現代詩の可能性――モダニズムの視点・女性の視線 第八回フェリス女学院大学日本文学国際会議》フェリス女学院大学、三月)
- 城戸朱理〈詩の現場、最前線におけるモダニズムの影響〉(同前)
- エリック・セランド〔他〕〈全体討論〉(同前)
- 四方田犬彦〈書物の灰燼に抗して〉(《書物の灰燼に抗して――比較文学論集》工作舎、四月)
- 鶴山裕司《詩誌「洗濯船」の個人的研究》(軽薄才子書店、五月)
- 笠井叡〈天の荒廃――あとがきにかえて〉(《カラダという書物〔りぶるどるしおる74〕》書肆山田、六月)
- 藤原龍一郎〈解題〉(《小中英之全歌集》砂子屋書房、七月)
- 小笠原鳥類・広瀬大志・屑山屑男 伊藤浩子(司会)〔座談会〕〈Evil〜Noise〜Trash〉(詩と思想、七月)
- 田野倉康一〈詩における「悪」について〉(同前)
- 高橋睦郎・小澤實〔対談〕榮猿丸(司会)〈耕衣のいる絶景〉(澤、八月)
- 鳴戸奈菜〈耕衣曼陀羅〉(同前)
- 渡辺一考〈『耕衣百句』について〉(同前)
- 間村俊一〈梅が笑う――コーベブックスの本と渡辺一考氏のこと〉(同前)▽間村俊一《彼方の本――間村俊一の仕事》(筑摩書房、二〇一八)
- 小林一郎〈永田耕衣と吉岡実――『耕衣百句』とその後〉(同前)
- 遠藤若狭男〈「天狼」離脱は負の構図ならず 耕衣〉(同前)
- 関悦史〈『悪霊』の時期――永田耕衣の六〇年代〉(同前)
- 冨田拓也〈耕衣と関西〉(同前)
- 望月とし江〈生でもなく死でもなく――『冷位』を読む〉(同前)
- 澤編集部編〈永田耕衣/小澤實往復書簡抄〉(同前)
- 吉田邦幸/多仁竝〈永田耕衣一句鑑賞〉(同前)
- 澤編集部編〈永田耕衣略年譜〉(同前)
- 高橋睦郎〈第三のからうた「荒地」から――詩の授業 36〔最終回〕〉(図書、八月)▽高橋睦郎《詩心二千年――スサノヲから3・11へ》(岩波書店、二〇一一)〔〈第三のからうた「荒地」そして〉と改題〕
- 〔特集・吉岡実2011〕〔特集・吉岡実この一篇〕(ウルトラ14 八月)
- 吉岡実2011
- 〔聞き手:和合亮一・及川俊哉、録音機材操作:及川友江〕〈吉岡詩学の魅力、再検証――福島大学澤正宏教授に聞く〉、及川俊哉〈澤正宏先生へのインタビュー〉
- 城戸朱理〔インタビュー〕(聞き手:及川俊哉)〈「今に生きる吉岡実の魅力」〉
- 私と吉岡実
- 及川俊哉〈詩の宇宙との出会い〉
- 白石かずこ〈詩人吉岡実は厳しい兄であり優しさあふれる魂の人〉
- 高塚謙太郎〈作品「静物」を読むにあたって与えられたマニュアル〉
- タケイ・リエ〈「吉岡実」という日々を〉
- 吉岡実この一篇
- 一方井亜稀〈静けさの内実〉
- タケイ・リエ〈秋の夜のくだもの〉
- 蜂飼耳〈存在を奏でる詩「静物」〉
- 文月悠光〈呻き〉
- 橘上〈僧侶は四人でなければならない〉
- 渡辺めぐみ〈「僧侶」について〉
- 高塚謙太郎〈わが馬ニコルスの思い出〉
- 松尾真由美〈少年―儚さと強度の両面〉
- 山田亮太〈吉岡実の「半改行」について〉
- 杉本徹〈「薄荷」――『ムーンドロップ』より〉
- 及川俊哉〈生活の密儀――吉本隆明『戦後詩史論』における吉岡実評から〉
- 〔インタビュー〕(聞き手:松本秀文・和合亮一・及川俊哉)〈野村喜和夫さんに聞く――詩集『ZOLO』と詩論『詩のガイアを求〔ママ〕めて』〉
- 及川俊哉〈編集後記〉
- 八木忠栄《「現代詩手帖」編集長日録 1965-1969》(思潮社、九月)
- 吉増剛造〈〔無題〕〉(《書肆山田の本と書肆山田》書肆山田、一〇月)
- 岡井隆〈〔無題〕〉(同前)
- 高橋睦郎〈秋果〔花をひろう〕〉(朝日新聞 be on Saturday、一〇月二二日)▽高橋睦郎《歳時記百話――季を生きる〔中公新書〕》(中央公論新社、二〇一三)
- 野村喜和夫〈第二章 プレリュード――「愛憐詩篇」(1913〜14)〉(《萩原朔太郎〔中公選書〕》、中央公論新社、一一月)
- 関悦史句集《六十億本の回転する曲がった棒》(邑書林、一二月)
- 高橋睦郎《高橋睦郎〔シリーズ自句自解Tベスト100〕》(ふらんす堂、一二月)
- 小笠原鳥類〈最も、なめらかではない、不安定な夢――天沢退二郎『アリス・アマテラス――螺旋と変奏』〉(現代詩手帖、一二月)
二〇一二年 〔平成二四年〕
《角田光代》表紙
- 嶋岡晨〈詩生活ノート その一〉(洪水 9、一月)
- 岡井隆・小澤實〔対談〕〈フラットな時代〉(澤、一月)
- 新倉俊一〈J・Nという物語〉(《〔西脇順三郎アーカイヴ開設記念〕没後30年――西脇順三郎 大いなる伝統》慶應義塾大学アート・スペース、慶應義塾大学アート・センター、一月)
- 渡辺和靖〈鮎川信夫と吉岡実〉(《吉本隆明の戦後――一九五〇年代の軌跡》ぺりかん社、三月)
- 鈴木比佐雄〈〔解説〕現代詩論考に歴史認識と思索力を与える人〉(芳賀章内詩論集《詩的言語の現在》コールサック社、四月)
- 大久保正博(帷子耀)〔インタビュー〕〈まがいものとして――帷子耀という時間〉(現代詩手帖、六月)
- 関悦史〔連載 俳句観測D〕〈非在の陶器――植物のように 『澁谷道俳句集成』〉(同前)
- 堀内統義〈「詩歌殿」の時代〉(坪内稔典・松本秀一編《赤黄男百句》創風社出版、七月)
- 金井美恵子〈いずれにせよ「人間の全体は溶ける」――中原昌也『悲惨すぎる家なき子の死』〉(新潮、七月)▽《金井美恵子エッセイ・コレクション[1964-2013]1 夜になっても遊びつづけろ》(平凡社、二〇一三)
- 松浦寿輝〈黄昏客思 第一回――主客消失〉(文學界、八月)▽松浦寿輝《黄昏客思》(文藝春秋、二〇一五)
- 小林一郎〈『Presents』――名前と涙〉(現代女性作家読本刊行会編《角田光代〔現代女性作家読本15〕》鼎書房、九月)
- 川口葉子〈ラドリオ〉(《東京カフェ散歩――観光と日常〔祥伝社黄金文庫〕》祥伝社、一二月)
二〇一三年 〔平成二五年〕
《鬣 TATEGAMI》46号(2013年2月)表紙(左)と《週刊ポスト》(2013年9月6日)表紙と中面〔レイアウト・イラストレーション:南伸坊〕(右)
- 〔特集・俳句の吉岡実〕(鬣 TATEGAMI 46 二月)
- 中島敏之〈吉岡実と下町〉
- 水野真由美〈吉岡実の眼差し〉
- 外山一機〈郷愁の形式――吉岡実と俳句〉
- 上田玄〈「秋風羽旅曲」を受けて〉
- 水野真由美〈タテガミ番外地 その42〉
- 南伸坊〈小泉八雲に教えたい怪異譚■森銑三『新編 物いう小箱』――思い出す本 忘れない本〉(朝日新聞、三月一〇日)
- ◆岸田裕史〈エレクトロニクス言語による詩作について〉(詩的現代 5、五月)▽岸田裕史《詩の彩り》(澪標、二〇二〇)
- 松浦寿輝〈松浦寿輝著作一覧――著者自身によるコメント〉(松浦寿輝《波打ち際に生きる》羽鳥書店、五月)
- 城戸朱理〈アンドロギュノス言語から身体へ――笠井叡の3・11〉(現代詩手帖、五月)
- たかとう匡子〈全世代共存という視点が大事──俳句との関係で興味ぶかい「吉岡実と下町」(中島敏之『鬣』)、足型を作るという発想が面白い「夜の足型」(上原輪、『照葉樹二期』)〉(図書新聞、五月四日)
- 高橋睦郎〈もてなしの極意〉(《増補新版 総特集 澁澤龍彦〔KAWADE夢ムック 文藝別冊〕》河出書房新社、六月)
- ――〈澁澤龍彦関連本ブックガイド〉(同前)
- 笠間栄恵〈三人の詩人――澁澤龍彦の余白に〉(同前)
- 安藤礼二〈編集と博物誌――増補版特別ロング・インタビュー〉(同前)
- 松浦寿輝〈黄昏客思 第六回――秘匿恍惚〉(文學界、六月)▽松浦寿輝《黄昏客思》(文藝春秋、二〇一五)
- 馬場駿吉〈方寸のポテンシャル 5――瀧口修造の俳句的表現〉(洪水 12、七月)
- 金井美恵子〔インタヴュー〕(聞き手:上野昂志)〈五〇年前から、書きたい時は、今もやっぱり「投稿」です。〉(《金井美恵子エッセイ・コレクション[1964-2013]1 夜になっても遊びつづけろ》平凡社、八月)
- 松田哲夫〈吉岡実さん――〔松田哲夫の愉快痛快人名録〕ニッポン元気印時代 第62回〉(週刊ポスト、九月六日)▽松田哲夫《縁もたけなわ――ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち》(小学館、二〇一四)〔〈あとがき――出会いと縁に恵まれて〉を付す〕
- 内堀弘〈古書肆の眼・日録(T)〉(《古本の時間》晶文社、一〇月)△《図書新聞》(◆二〇〇一年一〇月二〇日〜二〇〇五年一〇月一二日)
- 朝吹真理子〈ともぶれするよろこび〉(《金井美恵子エッセイ・コレクション[1964-2013]3 小説を読む、ことばを書く》平凡社、一〇月)
- 金井美恵子〈書くこととお金、あるいは読むという記憶装置の発動〉(同上)
- 渡辺和靖《闘う吉本隆明――六〇年安保から七〇年安保へ》(ぺりかん社、一〇月)
- 中田健太郎〈現代詩にとってシュルレアリスムの課題とはなにか(下)――瀧口修造、吉岡実の場合〔詩論の現在(33)〕〉(現代詩手帖、一〇月)
二〇一四年 〔平成二六年〕
- 神泉薫〈拳玉少年の夢想〉(洪水 13、一月)
- 岡井隆〈詩の点滅――現代詩としての短歌
13 塚本邦雄の『花にめざめよ』及び定型詩ソネットの一般論〉〔角川〕短歌、二月)▽岡井隆《詩の点滅――詩と短歌のあひだ》(角川書店、二〇一六)
〔〈塚本邦雄の『花にめざめよ』ソネット論――ボードレール「前世」/ヴァレリイ「失はれた美酒」〉と改題〕
- 北川透・吉田文憲・野村喜和夫・蜂飼耳〔追悼座談会〕〈戦後詩、二人の問いかけ〉(現代詩手帖、二月)
- 福間健二〈結局、詩なのだ〉(同前)
- 中村稔〔インタビュー〕〈開花と成熟〉(同前)
- 天沢退二郎〈飯島耕一さんを遠くから送る言葉〉(同前)
- 吉増剛造〈母音の洞穴からなにかが聞こえてきていた――飯島耕一モノローグ〉(同前)
- 荒川洋治〈「連」を生きる〉(同前)
- 平林敏彦・三浦雅士〔対談〕〈戦後詩のコアはどこにあるのか――詩誌「今日」という出発の場所から〉(同前)
- 林浩平〈詩と一般読書人との間に開いた深い溝に橋を架ける――現代詩の「外部」を対象とする啓蒙作業に徹する〉(図書新聞、二月二二日)
- 穂村弘〈ミステリーと詩は双子なんじゃないか――私の読書日記〔文春図書館〕〉(週刊文春、三月二七日)
- 小林康夫〈肉体の暗き運命(1945-1970)――戦後文化論をオペラ的に7〉(未来、三月)▽小林康夫《オペラ戦後文化論1――肉体の暗き運命 1945-1970〔ポイエーシス叢書66〕》(未來社、二〇一六)
- 野村喜和夫〈日本現代詩とポストモダンの思想〉(お茶の水女子大学比較日本学教育研究センター研究年報10、三月)
- 野村喜和夫〈〔哲学の骨、詩の肉I〕日本現代詩とポストモダンの思想 その1〉(現代詩手帖、三月)▽野村喜和夫《哲学の骨、詩の肉》(思潮社、二〇一七)
- 小林康夫〈肉体の暗き運命(1945-1970)――戦後文化論をオペラ的に8〉(未来、四月)▽小林康夫《オペラ戦後文化論1――肉体の暗き運命 1945-1970〔ポイエーシス叢書66〕》(未來社、二〇一六)
- 野村喜和夫〈〔哲学の骨、詩の肉J〕日本現代詩とポストモダンの思想 その2〉(現代詩手帖、四月)▽野村喜和夫《哲学の骨、詩の肉》(思潮社、二〇一七)
- 矢本大雪〈詩人の俳句〔俳句時評〕〉(小熊座、四月)
- 巖谷國士〈サフラン〉(《幻想植物園――花と木の話》PHP研究所、五月)
- 佐々木幹郎〈どこから誕生をとらえるか――吉野弘追悼〉(ユリイカ、六月臨時増刊〈総特集=吉野弘の世界〉)
- 城戸朱理〈関係性の詩学――引喩[コノテーション]をめぐって〔洪水の後で――最終章A〕〉(現代詩手帖、六月)
- 四方田犬彦〈犬たちの肖像L――復員兵という名の野良犬〉(すばる、六月)▽四方田犬彦《犬たちの肖像》(集英社、二〇一五)〔〈復員兵という名の野良犬――吉岡実と北村太郎〉と改題〕
- 馬場駿吉〈方寸のポテンシャル 7――瀧口修造の俳句的表現〉(洪水 14、七月)
- 城戸朱理〈共感覚[シナスタジア]とアンティ・コスモス〔洪水の後で――最終章B〕〉(現代詩手帖、七月)
- 高橋睦郎〈逆立ちした外地体験〉(現代詩手帖、八月)
- 高柳誠〈「空無」のやさしいかたち――那珂太郎さんを悼む〉(同前)
- 沢渡朔・桑原茂夫〔対談〕〈ロックの自由な発想と重なっていた!〉(沢渡朔《少女アリス〔スペシャル・エディション〕》河出書房新社、一〇月)
- 森下隆編著《写真集 土方巽――肉体の舞踏誌》(勉誠出版、一〇月)
- 小笠原鳥類〈入沢康夫の、キノコ図鑑のようなもの〉(詩の練習14〈入沢康夫特集〉、一一月)▽《小笠原鳥類詩集〔現代詩文庫〕》(思潮社、二〇一六)
二〇一五年 〔平成二七年〕
- 金子國義《美貌帖》(河出書房新社、二月)
- ◆野村喜和夫〈北川透さんから学んだこと〉(現代詩手帖、二月)▽野村喜和夫《危機を生きる言葉――2010年代現代詩クロニクル》(思潮社、二〇一九)
- 高橋睦郎・松浦寿輝〔鮎川信夫賞記念対談〕〈終末、そしてその後へ〉(現代詩手帖、四月)
- 諏訪哲史〔講演〕〈古代が懐かしい――西脇順三郎の「永遠=超時間」〉(同前)▽諏訪哲史《紋章と時間――諏訪哲史文学芸術論集》(国書刊行会、二〇一八)〔〈古代が懐かしい――西脇順三郎の「永遠=超時間」 講演録〉と改題〕
- 原田道子〈〈vieの犬〉、その謎とき――『三好豊一郎詩集』編集を終えて〉(《三好豊一郎詩集〔新・日本現代詩文庫〕》)(土曜美術社出版販売、四月)
- 四ッ谷龍〈冬野虹 年譜〉(《かしすまりあ/冬野虹作品集成〔第V巻〕》書肆山田、四月)
- 臼田捷治《書影の森――筑摩書房の装幀 1940-2014》(みずのわ出版、五月)
- 加藤光太郎〔取材と構成:臼田捷治〕〈装幀重視の社風のもとでたのしく経験できたこと〉(臼田捷治《書影の森――筑摩書房の装幀 1940-2014》みずのわ出版、五月)
- コロナ・ブックス編集部〈永田耕衣――キリマンジャロの、あの酸味が好きなのだ〉(《作家の珈琲〔コロナ・ブックス〕》平凡社、六月)
- 高橋睦郎・伊藤比呂美〔対談〕〈言葉を神降ろす〉(現代詩手帖、六月)
- 北川透〈現在娯しまむ誰憚らず――〈目〉の詩人高橋睦郎について〉(同前)
- 吉野史門〈「饗宴」時代について〉(同前)
- 高橋睦郎〈年譜以前〉(同前)
- 吉原洋一編〈後書のある書誌〉(同前)
- 赤羽康男〈装丁で顧みる筑摩書房史=\―塩尻出身 古田晁の創業時から〉(市民タイムス、六月一三日)
- 高山宏〈ポ(ル)ノグラフィクス――金子國義 讃〉(ユリイカ、七月臨時増刊号〈総特集 金子國義の世界〉)
- 大塚英良〈吉岡実〉(《文学者掃苔録図書館――作家・詩人たち二五〇名のお墓めぐり》原書房、七月)
- 桂川潤〈『書影の森』(みずのわ出版)について〉(出版ニュース、八月上旬、〈ブック・ストリート〉欄のコラム〈装丁〉)▽桂川潤《装丁、あれこれ》(彩流社、二〇一八)
- 吉本隆明〈〈若い現代詩〉について〉(《吉本隆明〈未収録〉講演集10――詩はどこまできたか》筑摩書房、九月)
- 郡淳一郎〈仮名手本オルタナ出版史(多摩美術大学生涯学習講座「オルタナ出版史はあります」資料)〉(多摩美術大学美術学部芸術学科・書物設計ゼミ、九月)
- 吉本隆明〈舞踏論〉(《吉本隆明〈未収録〉講演集11――芸術表現論》筑摩書房、一〇月)
- 野村喜和夫《証言と抒情――詩人石原吉郎と私たち》(白水社、一一月)
- 城戸朱理・高岡修・森潮・小川英晴〔座談会〕〈究極の一冊、一篇の詩を読む〉(詩と思想、一一月)
- 福間健二〈生きのこる現代詩〉(江古田文学90、一二月)
二〇一六年 〔平成二八年〕
- かわじもとたか《月の輪書林古書目録を一考す。》(杉並けやき出版、一月)〔《紡錘形》の「発行は草蝉社」とあるのは「草蝉舎」の誤記もしくは誤植〕
- 篠弘〈詩歌文学館賞の三〇年――井上靖氏の創意から〉(日本現代詩歌文学館振興会・一ツ橋綜合財団編《詩歌文学館賞三〇年[詩・短歌・俳句]》日本現代詩歌文学館振興会・一ツ橋綜合財団、三月)
- 森大河〈吉岡実の詩における引用について〉(《二〇一六年度 美術史設計ゼミ論文集》多摩美術大学美術学部芸術学科、三月)
- ◆岸田裕史〈物見遊山――神田の古書店〉(CYPRESS 14、三月)▽岸田裕史《詩の彩り》(澪標、二〇二〇)
- ◆野村喜和夫〈想像力と批評――大岡信論のためのノート〉(詩の練習26、三月)▽野村喜和夫《危機を生きる言葉――2010年代現代詩クロニクル》(思潮社、二〇一九)
- 三浦雅士〈大岡信略年譜〉(《自選 大岡信詩集〔岩波文庫〕》岩波書店、四月)
- 野村喜和夫〈大岡信における想像力と批評〉(菅野昭正編《大岡信の詩と真実》岩波書店、六月)
- 吉増剛造〈巨きな驚き〉(同前)
- 蜂飼耳〈現代詩の魅力――この3冊〉(毎日新聞、六月一二日)▽毎日新聞出版(編)・和田誠(画)《わたしのベスト3――作家が選ぶ名著名作》(毎日新聞出版、二〇二〇)〔〈蜂飼耳・選 現代詩〉と改題〕
- 稲川方人〈「書く者」の真摯な輪郭――〔書評〕金井美恵子「新・目白雑録 もっと、小さいこと」〉(文學界、七月)
- ◆山本光久〈きわめて特異な戦後文化論――方法論的戦略に貫かれる〉(週刊読書人、七月二二日)
- 小野光子《武満徹――ある作曲家の肖像》(音楽之友社、九月)
- 小澤實〈永田耕衣〉(池澤夏樹個人編集《日本文学全集〔第29巻〕近現代詩歌》河出書房新社、九月)
- 田野倉康一〔詩〕〈都岐沙羅――吉岡実の思い出に、詩の未来に〉(イリプス Und 20号、一〇月)
- 古書山たかし〈ある古本屋の思い出――店主と客をつなぐノート〉(《怪書探訪》東洋経済新報社、一一月)
二〇一七年 〔平成二九年〕
《やあ、詩人たち――acrostic(折句)の試み》 ジャケット
- 八木忠栄〈やあ、詩人たち――acrostic(折句)の試み〔連載詩・やあ、詩人たち|3〕〉(現代詩手帖、一月)▽八木忠栄詩集《やあ、詩人たち――acrostic(折句)の試み》(思潮社、二〇一九)
- ◆加藤治郎〔聞き手〕〈野村喜和夫氏に聞く「詩型融合のクロニクル」〉(未来、二月)▽加藤治郎歌集《Confusion〔現代歌人シリーズ21〕》(書肆侃侃房、二〇一八)
- ◆岸田裕史〈不気味な衝撃――吉岡実の「僧侶」〉(CYPRESS 17、二月)▽岸田裕史《詩の彩り》(澪標、二〇二〇)
- 白井敬尚〔組版書誌:内田明、補注:郡淳一郎〕〈モダニズムの系譜 恩地孝四郎 杉浦康平 平野敬子〉(《アイデア idea》377号〈組版造形[プレビュー]――ケーススタディ:ブックフォーマットとグリッドシステム〉、三月)
- 池田龍雄・中村宏・青木外司・青木径〔座談会〕〈黎明期の青木画廊〉(青木画廊編《一角獣の変身――青木画廊クロニクル1961-2016》風濤社、五月)
- 平林敏彦〈「今日」時代の大岡信〉(現代詩手帖、六月)
- 高橋睦郎〈大岡さんの遺産〉(同前)
- 野村喜和夫〈大岡信の詩と詩学〉(同前)
- ――〈大岡信略年譜〉(同前)
- T〈Note〉(同前)
- 四方田犬彦〈詩の約束H――註釈する〉(すばる、六月)▽四方田犬彦《詩の約束》(作品社、二〇一八)
- 川鍋義一〈ふたつの遺書――吉岡実論〉(るる 4、六月)
- 北川透〈〈抒情の批判〉という仮構線――大岡信の〈原形質〉からの出立〉(ユリイカ、七月臨時増刊)
- 田口麻奈〈〈荒地以後〉を問い直す――大岡信と鮎川信夫〉(同前)
- 高柳克弘〈異物としての俳句〉(同前)
- 城戸朱理・高貝弘也・田野倉康一・広瀬大志〔座談会〕〈個別固有の船出〉(現代詩手帖、七月)
- 小笠原鳥類〈『ムーンドロップ』論〔連載詩・鳥類学|4〕〉(同前)
- 中村麻〈近現代の詩歌――一篇・一首・一句鑑賞〉〔〈僧侶〉〕(澤、七月)
- 松本秀文〔詩〕〈贋作・僧侶〉(ユリイカ、七月)
- 小笠原鳥類〔詩〕〈動物、博物誌、詩――吉岡実論〉(ガニメデ 70、八月)
- 高橋睦郎・松岡正剛・朝吹真理子〔鼎談〕〈水晶と模型の夢〉(文學界、八月)
- 〈合田佐和子 略年譜〉(コロナ・ブックス編集部編《合田佐和子 光へ向かう旅》平凡社、八月)
- 野村喜和夫〈時間のなかに在る者が……――齋藤恵美子小論〉(《齋藤恵美子詩集〔現代詩文庫〕》思潮社、九月)▽野村喜和夫《危機を生きる言葉――2010年代現代詩クロニクル》(思潮社、二〇一九)
- 谷川俊太郎〔語り手・詩〕・尾崎真理子〔聞き手・文〕《詩人なんて呼ばれて》(新潮社、一〇月)
- 小笠原鳥類〔詩〕〈吉岡実「断片・日記抄」を読む――魚、無脊椎動物、それから魚醤になる〉(ユリイカ、一〇月)
- 巖谷國士〈後記〉(《澁澤龍彦論コレクションT 澁澤龍彦考/略伝と回想》勉誠出版、一〇月)
- 巖谷國士〈澁澤龍彦と文学の旅〉(世田谷文学館編《澁澤龍彦 ドラコニアの地平》平凡社、一〇月)
- 澁澤龍子・四谷シモン〔対談〕〈澁澤龍彦の食と住、そして衣〉(同前)
- 和氣元〈澁澤龍彦さんとの思い出〉(同前)
- 佐藤克秋〔写真〕〈詩人・吉岡実から贈られた拳玉〉(同前)
- 金井美恵子〈声の彼方の記憶〉(同前)
- 萩原朔美〈鋭く光るメガネの縁〉(同前)
- ――〈澁澤龍彦略年譜〉(同前)
- ――〈主な著作〉(同前)
- 野田新五〈吉岡実と片山健〉(詩素 3、一一月)
- 四方田犬彦〈詩の約束M――引用する〉(すばる、一一月)▽四方田犬彦《詩の約束》(作品社、二〇一八)
- 小笠原鳥類〔詩〕〈猫と犬――人間からの変身、人間への変身〉(Eumenides V 55、一二月)
二〇一八年 〔平成三〇年〕
- ◆四方田犬彦〈詩的註釈〉(〔中国語版〕《四方田犬彦詩集》黒眼晴文化事業、●月)▽四方田犬彦《詩の約束》(作品社、二〇一八)〔標題は〈わが詩的註釈〉〕
- 中村稔〈故旧哀傷・伊達得夫(二)――私が出会った人々*28〉(ユリイカ、四月)▽中村稔《回想の伊達得夫》(青土社、二〇一九)
- 中村稔〈故旧哀傷・伊達得夫(三)――私が出会った人々*29〉(ユリイカ、五月)▽同上
- 吉増剛造〔対談〕〈「舞踏」という隕石――森下隆さんとの対話〉(《舞踏言語――ちいさな廃星、昔恒星が一つ来て、幽かに御晩です≠ニ語り初めて、消えた》論創社、五月)
- ――〈吉増剛造舞踏関連年譜〉(同前)
- かわじもとたか〈吉岡実〉(《続装丁家で探す本〔追補・訂正版〕》杉並けやき出版、六月)
- 青木正美〈古書流行史――昭和二十(一九四五)年敗戦時より平成十五(二〇〇三)年〉(《文藝春秋作家原稿流出始末記》、本の雑誌社、八月) △《全古書連ニュース》◆二〇〇三年五月一〇日(第374号)〜二〇〇四年九月一〇日(第382号)
- 小笠原鳥類〔詩〕〈少年が見る映画は永遠に残る〉(雨傘 3、九月)
- 山ア修平〈拡散する「私」の視点――吉岡実の歌作から読み取れるもの〉(未来、九月〔通巻八〇〇号〕)
- 尾崎真理子〈神話としての「個人的な体験」 〉(大江健三郎《大江健三郎全小説 5》講談社、一〇月)▽尾崎真理子《大江健三郎全小説全解説》(講談社、二〇二〇)
- 田中真治〈明石の文壇バー 24年で幕――美酒と文学 愛書家のたまり場〉(神戸新聞〔夕刊〕、一〇月一六日)
- 鈴村和成〈詩に特化した四方田のアーカイブ――作者は何冊目かの〈小説〉を書いた〉(週刊読書人、一一月三〇日)
- 小笠原鳥類〔詩〕〈紫色の馬は緑色の地面の上を飛んでいる〉(Eumenides V 57、一二月)
二〇一九年 〔平成三一年/令和元年〕
- 小笠原鳥類〈入沢康夫さんの思い出〉(ユリイカ、一月)
- 赤田康和〈戦争体験 妥協なき言葉――危機の時代の詩をたどって2〉(朝日新聞〔夕刊〕、一月八日)
- 小笠原鳥類〔写真:副島美樹〕〔詩〕〈「回復」して、とても健康になる〉(文學界、二月)
- 高橋睦郎〈謎の人〉(現代詩手帖、二月)
- 城戸朱理〈答えのない問い〉(同前)
- 田野倉康一・編〈入沢康夫年譜〉(同前)
- 森本孝徳・構成〈「自注」としてのTwitter〉(同前)
- ◆岸田裕史〈真昼の星――吉野弘の詩〉(CYPRESS 23、二月)▽岸田裕史《詩の彩り》(澪標、二〇二〇)
- 及川俊哉〔詩〕〈静物2.0 吉岡実へのオマージュ〉(《言葉たちは芝居をつづけよ》vol.7、三月)
- 中村稔〈故旧哀傷・草野心平――私が出会った人々*40〉(ユリイカ、四月)▽中村稔《忘れられぬ人々 三――故旧哀傷・四》(青土社、二〇二一)〔〈草野心平〉と改題〕
- 野村喜和夫〈1950-1959〉、〈1970-1979〉(現代詩手帖、六月)
- 江田浩司・郡淳一郎・高野ムツオ・李禹煥〔アンケート〕〈私と「現代詩手帖」〉(同前)
- 中村稔〈故旧哀傷・宗左近――私が出会った人々*42〉(ユリイカ、六月)▽中村稔《忘れられぬ人々 三――故旧哀傷・四》(青土社、二〇二一)〔〈宗左近〉と改題〕
- 中村稔〈(四)稲垣足穂と伊達得夫〉(《回想の伊達得夫》青土社、七月)
- 野村喜和夫〈評伝ルネ・シャール〉(《ルネ・シャール詩集――評伝を添えて》河出書房新社、七月)
- 礒崎純一《龍彦親王航海記――澁澤龍彦伝》(白水社、一一月)
- 桂川潤〈「水」のような〉(ユリイカ、一二月臨時増刊〔総特集=装幀者・菊地信義〕)
- 杉野諒〈見たことのないもの――本と未来とブックアート〉(同前)
- 中村稔〈故旧哀傷・清水康雄――私が出会った人々*最終回〉(ユリイカ、一二月)▽中村稔《忘れられぬ人々 三――故旧哀傷・四》(青土社、二〇二一)〔〈清水康雄〉と改題〕
二〇二〇年 〔令和二年〕
《みらいらん》6号(2020年7月) 表紙
- 時里二郎〈永田耕衣の俳句について〉(《生誕百二十年記念 俳人永田耕衣展》姫路文学館、一月)
- ――〈『蘭位[らんい]』以降――〈出会いの絶景〉と〈衰退のエネルギー〉〉〈永田耕衣 年譜〉(同前)
- ◆村椿四朗〈戦後状況論/吉岡実を並立させる――その詩人の位置〉(東国 159、二月)▽村椿四朗《詩人の現在――モダンの横断》(土曜美術社出版販売、二〇二〇)
- 城戸朱理〈詩人・吉岡実没後30年 絢爛たる異世界を創造〉(毎日新聞〔夕刊〕、四月九日)
- 前川整洋〈七―五 シュルレアリスムと超自然主義としての超現実主義〉(《詩のモダニズム探究》図書新聞、四月)
- 臼田捷治《〈美しい本〉の文化誌――装幀百十年の系譜》(Book&Design、四月)
- 林哲夫〈『喫茶店の時代』ちくま文庫版について、および「青木堂」新資料〉(ちくま、五月)
- ◆野村喜和夫(著)・朝岡英輔(写真)・小島ケイタニーラブ(音楽)〈X とりどりのDEAD HEAD〉(《webふらんす》白水社、五月二八日公開)▽野村喜和夫・朝岡英輔・小島ケイタニーラブ《花冠日乗》(白水社、二〇二〇)〔巻末〈花冠日乗ノート―未知の読者のために〉の〈X とりどりのDEAD HEAD 22〉に「膣状陥没点」のノートがある〕
- 小笠原鳥類〔詩〕〈動物実験の思い出、ではない〉(早稲田学報 1241号〔特集・シジンノチ〕、六月)
- 四方田犬彦〈映画の領分〉(《映画の領分》岩波書店、六月)
- 〔特集 吉岡実〕(みらいらん 6 七月)
- 朝吹亮二・城戸朱理〔対話〕〈吉岡実をめぐる対話――没後後三十年を機に〉
- 高岡修〈吉岡実の詩と俳句〉
- 小林一郎〈〈田園〉断想〉
- 田野倉康一〈見ることの魔〉
- 松尾真由美〈雨との生成、ひとときだけの――吉岡実「マダム・レインの子供」を読む〉
- 小笠原鳥類〈吉岡実の詩の思い出、点描〉
- 松本秀文〈現実的な、余りに現実的な〉
- 菊井崇史〈「譜」の瞬き〉
- 生野毅〈突堤の死児〉
- 嶋岡晨・安藤元雄・八木忠栄・広瀬大志・野田新五・小池昌代・米山浩平・たなかあきみつ・渡辺玄英・有働薫・宇佐美孝二・江夏名枝・福田拓也・國峰照子・中本道代・渡辺めぐみ・浜江順子・神山睦美・和合亮一・岡本勝人〈アンケート〉
- 池田康〈特集おぼえがき〉
- 野村喜和夫・江田浩司〔対話〕〈危機と再生――詩歌はいつも非常事態だ〔野村喜和夫の詩歌道行C〕〉
- 阿部晴政〈〔編集者(が/を)つくった本〕「燃えるキリン 黒田喜夫詩文撰」――列島解体もくろむ「ことば」〉(朝日新聞〔夕刊〕、七月一五日)
- 中島悦子〈左右の崖――詩誌月評〉(現代詩手帖、九月)
- 小笠原鳥類〔詩〕《『吉岡実全詩集』の動物を見る〔現代詩書下ろし一詩篇による詩集 懐紙シリーズ第一集〕》(阿吽塾、九月)
- 三木卓〔第四信 三木卓→吉増剛造〕〈三木卓から吉増剛造さんへ〉(公益財団法人高見順文学振興会編《高見順賞五十年の記録 一九七一―二〇二〇》、公益財団法人高見順文学振興会、十月)
- 吉増剛造〔第五信 吉増剛造→三木卓〕〈三木卓さんへ〉(同前)
- 荒川洋治〈高見順・著作案内〉(同前)
- 倉橋健一〈メカニズム言語との調和という重い主題を担って〉(岸田裕史〔詩集〕《水のなかの蛍光体》〔挟み込み《岸田裕史『水のなかの蛍光体』によせて》〕、思潮社、一一月)
- 笹原玉子〈ゆらぎ〉(ほんのひとさじ 15、一一月)
- 小笠原鳥類〈ゆれる魚歌〉(同前)
- 村椿四朗〈序 詩人の現在――モダンの横断〉(《詩人の現在――モダンの横断》土曜美術社出版販売、一二月)
- 中村稔〈吉岡実〉(《現代詩の鑑賞――戦後詩から現代詩へ》青土社、一二月)
- 福間健二〈生きることと表現〉(現代詩手帖、一二月)
- 福田拓也〈〔詩書展望〕大変動前夜の現代詩の光景〉(同前)
- 小笠原鳥類・駒ヶ嶺朋乎・松本秀文〈今年度の収穫〉(同前)
- 小笠原鳥類〔詩〕〈『吉岡実全詩集』の動物を見る(抄)〉(同前)
二〇二一年 〔令和三年〕
《日々スムース daily-sumus 2006-2008》 表紙
- 稲川方人〔詩〕〈砂利道、星座 吉岡実に〉(現代詩手帖、一月)
- 野沢啓〈詩作とはどういうものか――言語隠喩論〉(季刊未来 冬・602号、一月)▽野沢啓《言語隠喩論〔ポイエーシス叢書〕》(未來社、二〇二一)
- 金井美恵子〔インタビュー〕〈私の実在を保証してくれた吉岡実――私が出会った文豪たち〉(文學界、二月〔創刊一〇〇〇号記念特大号〕)
- 斉藤倫〈ポエトリー・ドッグス 第二夜〉(群像、三月)
- 杉山一夫〈パチンコ年表 文学〉(《パチンコ〔ものと人間の文化史〕》法政大学出版局、六月)
- 林哲夫〈2007-09-15 吉岡実の処女詩集『昏睡季節』(草蝉舎、一九四〇年)について〉(《日々スムース daily-sumus 2006-2008》書肆よろず屋、七月)
- 大井浩一《大岡信――架橋する詩人〔岩波新書〕》(岩波書店、七月)
- 高橋睦郎〔インタビュー/聞き手・構成=柿沼裕朋〕〈正弘から朝彦へ〉(ユリイカ、一〇月臨時増刊〔総特集=須永朝彦 1946-2021〕)
- 東雅夫・礒崎純一〔対談〕〈幻の夢をうつゝに見る人――幻想と唯美とその晩年〉(同前)
吉岡実参考文献目録 了
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